2020/03/16
クラウドファンディングとは?
「通り抜ける道のない行き止まりのこの村は、いつか、きっと誰にも気づかれることなくそっと消えるんだろうな」
ふるさとのこの村が消滅するのを何とかして止めたい、との思いで始めた牧場構想でした。
村人が自己責任でやるべき、とも思いましたが、年金暮らしのお年寄りたちには、理解する心も上げる腰も重たすぎて。
数少ない若者(と言っても、50代、60代 笑)では、まったく風車に向かうドン・キホーテです。
問題を逆手にとることを考えました。
村人だけで抱え込むのではなく、村の外にいる方々とつながることで、この集落消滅の問題を分かち合える。
それがクラウドファンディングなのではないか?
そう思ったとき、目の前の霧がさあっと晴れたように思われました。
田舎の自然は、人間の手が入らないとあっという間に荒れ果てて壊れていってしまいます。
その「人の手を入れる」、とは、田舎に住む人たちだけの力ではどうしても無理です。
都会は地方の田舎によって支えられ、地方の田舎も都会によって支えられている、と言えるでしょう。
都会には田舎で作られた農産物や魚介類が届き、都会の人たちはその混雑のストレスを田舎の自然で癒す。
田舎の人たちも時には都会に出かけ、高揚感を楽しむ。
今まで、地元の村人は、「こんな村には何も無いでの~」と、観光資源の目玉が見当たらないことを嘆いて、限界集落化の理由に挙げてきました。
でも、それは違うかな。
「何も無い」ことのすばらしさというのは、モノがあふれかえる現代においてはとても貴重です。
価値の再発見。
もしかすると、この羊牧場構想がクラウドファンディングを通して形になってゆくことで全国のたくさんの人たちと出会いつながれるのではないか。
ここに来ていただいたらそれはとても嬉しいけれど、来ていただけなくても、遠いどこかで、この村の存在を心の隅に置いていただける。
それだけで、つながっている、と言えるのではないか。
もちろん福井に住む親しい人たちも、わが身の問題として理解し応援してもらうことで新たな絆でつながれるのではないか。
そう思えるようになってきました。
ハワイ語に ohana (オハナ)という言葉があります。
「家族」という意味です。
私たちが生きる意味、生きがい。それはひょっとして「家族」の絆のためではないでしょうか?
このクラウドファンディングで応援してくださる皆さんと、ohanaという言葉でつながれる。そんな期待と確信が芽生えています。
ファンドにご支援ください
https://readyfor.jp/projects/nigiwaibokujo
2020/03/10
クラウドファンディングで耕作放棄地を牧場に変えたいのです
私の住む村を限界集落化による消滅の危機から救うために、羊牧場プロジェクトを進めています。
その第一段階として羊の小屋を建てるためにクラウドファンディングを利用することになりました。
ぜひ、皆さんのお力をお貸しいただけたらさいわいです。
https://readyfor.jp/projects/nigiwaibokujo
2020/03/02
ブルーベリーを移植~ Transplanted Blueberry trees
福井市街にオフィスを持ってるのですが、その敷地に小さな花壇があるのです。
そこに7年前にブルーベリーの木を植えました。
乏しいスペースながらけなげによく育って、毎年夏になるとたくさんの実をつけてくれました。
ところが、昨年春、南側の隣地の所有者が境界線ギリギリにに大きな物置を建てて、日差しが遮られてしまったのです。
そのせいか、夏には実が例年の半分もならず、木も元気がなくなってしまいました。
木の横を通る度に木が、ささやきます。
「おじさん、私を日の当たるところに連れてって。そしたら、おじさんのためにいっぱい実をつけるから」
あら~😃どこかで聞いたような懐かしい言葉❗️
冬も終わり、木が動き出す前のもう最後かもしれない移植のチャンスの今日、私はブルーベリーの願いを叶えてやりました。
移植には、太く張った根を切る必要がありました。
さらに、根っこ剥き出しのままトラックの荷台で20キロも乾いた風に当てて運んでしまいました。
さあ、着いたよ。
オーベルジュの果樹園の一番日が当たるところに植えるよ。
今年は実はつけなくていいから、ゆっくり休んで力をつけるんだよ。
2020/02/29
キャッシュレス決済を導入しました!~ We've Introduced Cashless Payment System
私共もついにキャッシュレス決済「PayPay」を導入です!
時代なんですね。
お財布代わりのPayPay、20、30代では大半の皆さんがお使いとのこと。
福井市街でも、スーパーで買い物をすると、高齢の方々がPayPayで支払っているのを見かけます。
確かに、レジで小銭入れをまさぐるよりずっと手軽で簡単で楽ちんです。
こんな田舎の農家民宿にも、21世紀の波はひたひたと寄せてきていますよ~(笑)
2020/02/02
冬竹で竹垣を自作~ Made a Bamboo Fence by Myself
樹木はおしなべてそうなのですが、冬の間は樹木の活動がとても弱いのです。
竹もその例外ではありません。
竹の樹液は甘く、春から秋はその樹液が竹の木部の中を激しく動いていますので、虫がその樹液を吸いに寄ってきます。
だから、冬以外の季節に竹を切って何かをしようとすると、竹はすぐに虫に食われて朽ちてしまうのです。
我が家の竹垣作りは毎年今頃の時季です。
今年の作業は先週から2週間がかりで晴れ間を見ながらの作業なので、今日ようやく完成しました。
こういうスタイルの竹垣(写真)を「建仁寺垣」と言います。
京都祇園にある建仁寺にちなみます。
その昔、孟宗竹は中国から伝来しました。
唐竹とも呼ばれ、昔は高級木材だったのです。
京の都で、貴族の邸宅や寺社仏閣の庭園の造作に使われ、特に寺社はその竹垣の個性を競い合いました。
こんにち、竹垣の形の代名詞となっているのは、金閣寺垣、光悦寺垣、龍安寺垣など。 独特の個性的な美しい垣根です。
金閣寺垣は斜め格子に組んで庭を見せる竹垣。
建仁寺垣は、遮蔽して隠す竹垣。
まあ、京都の竹垣職人から見たら私の建仁寺垣は「そりゃ違うおます」と言われそうですが、良いのです。
何事も自分で作るのが田舎暮らしの楽しみ。
荒れ放題の村の竹林の間伐としても役立っているのですから、一石二鳥です。