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こだわり

農家民宿 Auberge Fujii Fermier

農家民宿 Auberge Fujii Fermier

Fermier(フェルミエ)とはフランス語で「農家」という意味。またフランス語で農家民宿を「auberge de paysanne」と言うところから、私共の農家民宿の名前は由来しています。フランス語で私共の宿を命名したのは、グリーンツーリズム発祥の地であるフランスに敬意を表してのことです。
 
一般に「オーベルジュ」とは宿付きのレストランを指します。私共の農家民宿に農家レストランが併設されることも、未来の設計図に入れてあります。

農家民宿「オーベルジュ・フジイフェルミエ」は、福井県・越前海岸にほど近い小さな農村の中にあります。
くっきりとした美しい四季がのどかに移ろっていきます。耳を澄ませば野鳥の鳴き声とかすかに吹き渡る風の音だけ。都会の雑踏とは無縁の静寂さに心身共に癒されることでしょう。

「オーベルジュ・フジイフェルミエ」は、ご希望されるお客様に四季を通じてさまざまな農漁業体験を用意しています。
また山海の豊かな自然に育まれた福井は古来若狭国が、淡路国、志摩国と並んで御食国(みつけくに)として、京都の天皇の食を賄ってきた全国屈指の美味しい食材の産地です。
「オーベルジュ・フジイフェルミエ」では、福井の地野菜や地魚をふんだんに用いた料理を心をこめてお出ししています。ぜひお楽しみください。

About 'Farm Inn Auberge Fujii Fermier'


In French, the word ‘fermier’ means ‘farmer’ and a farm inn is 'Auberge de paysanne'. The name of our farm inn comes from this.‘Auberge’ means ‘inn’ or ‘hostel’ with a restaurant attached. A farm restaurant is in our dream to make come true in the future.

Auberge Fujii Fermier is located in a small village close to the Echizen seashore in Fukui Prefecture, Japan. You can relax and enjoy the distinct pleasures of each of the four seasons here. If you listen closely, you will hear the birds singing and feel the faint breeze blowing over you. Surely, you will feel physically and mentally rejuvenated in the tranquility of the Fukui countryside, far from the hustle and bustle of the big city.

In Fukui, we are proud of our natural mountain and sea environment and the many different delicious foods it produces.
Auberge Fujii Fermier cordially serves our guests French dinner and the traditional Japanese breakfast prepared with locally sourced fresh produce and fish.
Reservations for both dinner and breakfast are required in advance.
Note: We are current no longer serving dinner. We apologize for any inconvenience.

About 'Farm Inn Auberge Fujii Fermier'

ディナーのメインディッシュ、シュパウロウ!

モンゴルのヒツジ肉料理「シュパウロウ」。
別名、「チャンスン•マハ」(チャンスンはモンゴル語で【茹でた】、マハは【肉】の意)。
彼の地では大切な客人があるときにもてなす料理です。
オハナ牧場でこの6月に初出荷したヒツジ肉。
大半はレストラン向けに販売したのですが、シュパウロウ用に若干確保してありました。
この8、9月、オーベルジュフジイフェルミエに宿泊いただいたお客様のディナーにシュパウロウをメインディッシュでお出ししたのです。
ディナーは基本がフレンチイタリアンのコース料理なのですが、そこにいきなり、モンゴル!(笑)
調理のベースはモンゴルで、アレンジはフレンチハーブやブイヨンを使ってフレンチ仕立てにしました。
お出ししたすべてのお客様から大絶賛!
ちょっと照れましたが、晴れがましい気持ちです。
肉の在庫はあと少し。
次にお出しできるのは、パリオリンピックの頃?
インスピレーションをくださった、トキクリエイトの谷川さん、本当に感謝×100です!

ディナーのメインディッシュ、シュパウロウ!

何もない村~それこそが宝

我が農家民宿オーベルジュにいらっしゃるお客さん。
ほとんどが都会暮らしだ。
蝉時雨とかすかな風の音以外何も聞こえない宿に来て、
「良いですねえ」
我が家がある鷹巣という地区は、その海岸が越前加賀国定公園に指定されている、いわばリゾート地である。
当然、鷹巣観光協会というのがある。
重鎮は老人たちだ。
彼らも地区の振興を真剣に考えている。
だが、彼らの考える発想は、観光の目玉を作ること。あるいは招聘すること。
イベントだとか、観光施設だとか。
村人たちも言う。
「ここにゃ、何にもないからなあ」
高校生たちも言う。
「福井は幸福度日本一、と言いますけど、僕たちはそんな実感がないんですよ」
福井から出た事が無いから、彼らは分からないのだ。
都会には都会の良さがある。交通の利便。病院や店舗のアクセス。
しかし、都会が失ったものも多い。
あふれる自然。湧きあがる裏山の緑。
樹木の頂きの稜線が四方を囲む農村。
遠くに霞む海の青。
岩に当たって砕け散る翡翠色の海のうねり。
どれも、息を飲む美しさだ。
プラスとされる価値ではなくマイナスと見られることが実はしばしば人を潤している。
このお盆休み、渋滞に耐えて辿りついた都会の皆さん。
田舎のすがすがしい空気に、一息も二息も入れてください。

何もない村~それこそが宝

版画家の新聞連載コラムで紹介いただきました!

福井越前海岸在住の版画家のおさのなおこさんという方が地元新聞「日刊県民福井」に連載記事を執筆してらっしゃるのですが、今日の紙面にうちのオハナ牧場の記事が掲載されました。
ちょっと字が小さいのですが、拡大してお読みください😊
素敵な記事です!

版画家の新聞連載コラムで紹介いただきました!

北陸復興割りがまもなく始まります!

能登半島地震の影響下、予約キャンセルや手控えに喘ぐ北陸地方の宿泊業者を応援しようと、三月から「北陸ふっこう割」が始まります。
一人一泊が50%割引き!
ぜひ旅行にお越しください。
詳細はまだ発表されていませんが、わかり次第こちらでまたご案内します!

北陸復興割りがまもなく始まります!

タケノコ林の柵作り

春を迎える支度。
今日(2月18日)はポカポカ陽気の晴天なので、友人ご夫妻の力を借りて農作業に精出し!

①タケノコ林の新たな柵囲い。イノシシ除け。
柵囲いの前に邪魔な竹を切る。

②続いて、親ヒツジ達の放牧場を広げる。杭打ち。
腰と背中がガタガタの私、友人の杭打ちのプロにお願いをする。

③続いて。明日から雨模様なので、密集放牧場にオーチャードグラスの種蒔き。
今の時季に蒔いておけば、雑草が萌え出る前にある程度まで芽が伸びられるのだ。

④種蒔き終わったが、まだ陽が高い。ならば柵を取り付けてしまおうってんで、一挙に柵設置。

整骨院の先生には作業もほどほどにと釘を刺されてるのだが、気がつけばついやり過ぎてしまっていた。

タケノコ林の柵作り

私が農家民宿を始めた理由 

我が家と村の経緯から、農家民宿開業に向けて、さらに開業後の物語あれこれ

私が農家民宿を始めた理由 

私の村の地理について 

私の村は戸数11軒(内、2軒は空家)、総人口22名の小さな集落です。実質的には村なのですが、昭和40年代に福井市に合併され、住所表記が「福井市西畑町」となりました。これで「町」とはこそばゆい感じです。実際の雰囲気は、福井県坂井郡西畑村、みたいなほうがふさわしいでしょう。
 鷹巣という地区の東端に西畑町はあります。鷹巣地区は総戸数500、人口は2000人です。
 鷹巣地区は越前海岸の海岸線沿いに集落が点在しています。
日本海を隔てて中国や韓国が近いため、古来より大陸との交流・交易が盛んでした。そのため、それぞれの集落には興味深い史実や伝説が多く残されています。
 私の村から最寄りの海岸は三里浜と呼ばれる砂浜です。
 九頭竜川の河口から吐き出された砂が山陰から北上していく対馬海流に押されて、永年の間に堆積し、三里浜が作られました。
 浜辺はキス釣りのスポットとして、また浜の少し沖合は真鯛釣りのこれまた有名な漁場です。
 南側に横たわる山ですが、村の真後ろがなだらかな山並みが「双子山」、さらにその後ろには標高438mの「鷹巣山」があります。この「鷹巣山」の山頂には700年ほど昔に山城がありました。
この山城とその城主の歴史については後日お話ししましょう!

私の村の地理について 

村を取り巻く地区の歴史 

福井県は京都と隣接していることから平安時代より越前国として豪族の荘園地が広がっていました。

また志摩国や淡路国と並んで若狭国は御食国(みつけくに)として京都に住む天皇や皇族貴族の食を支えてきた歴史があります。

 また、戦乱の主戦場で在り続けた京都でしたから、当然福井も戦や出兵に巻き込まれてきました。

 私の村、西畑の南側に、鷹巣山という山があります。この山頂には城跡があります。石碑だけですが。

さかのぼること680年、時は南北朝の時代。

平安時代の強力な天皇政治の復活を夢見た後醍醐天皇は建武の新政のおふれを出しました。

しかし、これは足利尊氏ら武将たちに大不評。

それはそうです。武将豪族たちの既得権益を脅かす内容が込められていたからです。

挫折した後醍醐天皇は南朝(奈良県吉野)に下りました。

この南朝側についたのが、福井越前の武将新田義貞だったのです。

北朝の足利軍は新田を攻めんと福井に押し寄せてきました。

敦賀、鯖江と新田側の城は次々と攻め落とされ、暦応元年(1338)新田義貞はあえなく戦死。

翌2年八月に後醍醐天皇も崩御。

新田義貞には新田四天王と呼ばれる豪傑の家臣がいました。

そのうちの一人、畑六郎左衛門時能(はたろくろうざえもんときよし)の居城が鷹巣山の山頂の鷹巣城だったのです。

南朝側の城は、もはや鷹巣城だけになっていました。

時能は家来27騎300人で鷹巣城に籠ります。

標高438メートルの鷹巣山はそのふもとを足利軍七千騎、歩兵1万数千という大軍勢によって幾重にも取り囲まれ、時能軍は兵糧攻めに遭ったのでした。

この西畑村辺りは、万を超す足利軍の野営地となっていたはずです。

しかし時能を慕うふもとの村人たちは夜闇にまぎれて味噌米などの兵糧を城へ運び上げ時能軍を1年半に渡って支えたのです。

結局時能らは勝山に逃げ延びるのですが、当てにしていた平泉寺の僧兵らが足利軍に寝返り、板ばさみとなって敢え無く業死をとげました。

この行は江戸時代の「太平記」に詳しく書かれています。

はるかな時空を超えて細い山道の上では、微風が木漏れ日を躍らせています。

城の石垣に用いられたであろう石はまだ風化せず、当時のノミの跡がくっきりと残っています。
山頂はなだらかな平地となっていて、現在は城跡の石碑がひっそりとたたずむばかりです。

村を取り巻く地区の歴史 

我が家の歴史

田舎ではどこの家もどこかのお寺の檀家となっています。

お寺には過去帳というのがあり、ご先祖の誰がいつ亡くなったかという記録が記載されているのです。

私の親せき筋に、我が家の過去帳を調べて家系図を作った方がおりました。

その家系図を見ると、もっとも古いもので江戸の元禄時代から詳細な記録が始まります。

我が家は代々農家で、この小さな村の庄屋を務めていたそうです。

定かではありませんが、およそ庄屋というのは流れついた武士が務めたというような定説があるので、もしかすると我が家のご先祖様も京都辺りから下野したのかもしれません。

我が家が村の中心部にあり、屋敷の敷地もおよそ1000坪と大きいのも、そうなんだ、と肯けます。

村を消滅から救いたい、という私の気持ち、叶えるにはご先祖様のお力が絶対必要です!

がんばらなきゃ。

我が家の歴史

両親の他界で家屋敷の管理がとても大変になってきた 

2013年に母が、翌年2014年に父が逝去しました。
両親と私の3人暮らしをしていた頃は、妹夫婦たちもよく泊りに来て、家族わいわいとにぎやかに過ごしていたものでした。しかし両親がいなくなってしまうと、この大きな家がとても空虚に感じたのです。
 木造2階建ての一軒家ですが、部屋数12、それに台所と浴室。トイレは1階2階にそれぞれ。延べ床面積300㎡。これは私一人には広すぎます。
 私一人ですから家の中はそれほど汚れません。また、平日は他の仕事をしているので家の掃除は週末に回ります。いきおい、掃除機をかけるのが2週間に1回となったりすることもありました。
 庭の草抜きも同様です。1000㎡の庭屋敷の雑草たるやすごいものがあります。
 父母が元気な頃は父が庭木の剪定。母が草抜き。家の掃除はみんなでそれぞれやっておりました。
それがいきなり私ひとりの肩にのしかかって来たのです。
加えて家の維持管理費。
2015年が明けて親のいない正月を妹たちと我が家で迎えたとき、私が彼らに言った言葉を覚えています。
「このがらんとした家の部屋。荷物も積まずに走っているトラックか観光バスみたいなもんやね」

せめて客間の座敷部屋だけでも何か有効に使える方法があるといいなあ、という淡く漠然とした気持ちが私の胸の中に醸成されていきました。

遊休資産の活用!

使わなきゃ。使ってもらわなきゃ。

両親の他界で家屋敷の管理がとても大変になってきた 

限界集落化、そして集落消滅の危機

かつては西畑町のほぼ全世帯が専業農家でした。
しかしながら、中山間地であるため耕作可能な水田は準棚田のような悪条件の元にあり、田1枚当たりの面積も小さいものです。

しかも一戸当たりの所有耕作面積も小さく、農業収入を上げることは基本的に難しい立地でした。
そのため、働き盛りの世代は次第に街に勤めに出、兼業農家化が急速に進みました。
さらに、農業の担い手が高齢化によって農業を断念するに及びますと、わずかな耕作地のために高額な農機具を所有維持することができず完全離農する世帯が増えて、現在自ら水稲生産を続けている世帯はゼロとなっています。
他は自給用に野菜を少し栽培する程度です。
        2000年 2010年 2018年  2028年(予想)
水稲栽培世帯数  11   7     0    0
旧西畑町集落人口 44    37     22     14

西畑町は、元々の集落内(以降、旧西畑町集落と表記します)の11世帯と、国道305号線沿いにある2世帯の合計13世帯で構成されています。
旧西畑町集落の内2軒は跡取りが無く、現在空き家となっており、実質9世帯です。
旧集落内9世帯で、18歳以下の幼少年者数はゼロ。65歳以上のみの世帯は2。
この数年、町民の死亡(病死)による住民数の減少が続いております。

今後10年ほどで確実に起こりうる限界集落化の問題が深刻な影を落としています。

限界集落化、そして集落消滅の危機

民泊じゃなくて農泊ってのがあるんだってよ

2016年の春、私の友人が新聞の切り抜きを写真に撮ってメールで送って来ました。

「農業新聞」です。

「農水省、農泊を支援!」

そしてその友人、
「藤井さん、これ面白いよ。調べてみて?」と。

私、調べました。

TPP問題、農夫の高齢化、少子化、離農化、限界集落化などなど、日本全国の農村・農家を取り巻く厳しい現状と未来を憂う(TPPについて最初は反対と言っていながら、経団連向きの政府が結局賛成して成立させた。そのしわ寄せをまともに食らうであろう農家へのせめてもの罪滅ぼし、という意味合いが強いと私は感じていますが〕政府が、農家民宿を農家の新たな収入源として始めてはどうだろうか、厚く支援しますよ、というのがおおまかな内容です。

私の脳みそに、パチン!と閃きの火花が散りました!

「これだ!」

私個人の手が空く日だけ予約を受けて、座敷間にお客さんが泊ってくれて1カ月に2,3万円でも売上があれば光熱費がまかなえるのなら生活のベースができる!

それが動機付けとなって、きっと私は部屋だけでなく、家の内外の掃除もがんばってやるだろう、と。

私の村についても、可能性が見えました。

国道から村に至る道路は村で行き止まりです。

通り抜けることができないので、村に用が無い人しか村に入って来ないのです。

国道沿いの村々であれば、しじゅう観光客がドライブがてらに眺めるので、
「あ~、ここら辺、眺めが良いなあ。別荘建てたらいいかも~」という人が出てきます。現に、鮎川や免鳥では別荘やカフェがぽちぽちと建っています。

我が村はきっと誰にも気づかれずひっそりと消滅していく。

そんな不安と危機がありましたが、この農家民宿が実現したら、それをきっかけとして危機が薄らぎ、解消されるかもしれない!

村に関係の無い人たちが村を訪れ、村に泊り、村で食事をし、村の周囲を見て楽しむ。

それが集落消滅を救う大前提だからです。

農家民宿はそれを実現できます。

あくまで農家の空いている部屋を客室として使うわけですから、ホテルや旅館のような快適な空間ではないかも知れません。

しかし、逆な見方をすると、普通の農家に泊ることで味わえることは鮮烈です。

静かな農村のたたずまい。さわやかな空気。鳥のさえずりやそよぐ風が揺らす葉音。村人たちとの語らいで聞く方言の味わい。

これらはスマートなホテル宿泊では体験できない、まさに日本の旅の醍醐味です。

今や、日本らしい日本は地方の農漁村にしか残っていない、と言われるゆえんです。

妹たちは、
「お兄ちゃん、こんな何にも無い村に、お客さんなんて誰も来んよ」と冷ややか。

でも私には見えました。

たくさんのお客さんがこの村を楽しんでいる姿が。

『初期投資のリスクはゼロ!ならば、失うものはない!じゃあ、やってみよう!』
私は開業に向けて行動を起こしたのです。

民泊じゃなくて農泊ってのがあるんだってよ

福井県庁に電話から開始

2016年の7月、私は福井県庁の地域農政課に電話をしました。
「農家民宿について興味があるので、詳しく教えてほしいんですが。」
アポイントを取って数日後に出かけました。
「農家であれば問題ありません。農業体験をしてもらえる農地はどれくらいの広さですか」
自宅を実際に視察したい、とのこと。
我が家に県庁の方が来て、農業体験予定の農地の実測。
それからおよそ半月後、県から「農家民宿」を開業するにあたっての最初の認定がもらえました。
これをもって、晴れて堂々と「農家民宿」と名乗れるのです。

しかし、問題はこれから。

農家民宿を開業するのとの間には乗り越えなければならない大きな大河がありました。
農家民宿というのは開設に際する特例規制緩和対象で、建築確認も消防法の適用も、客室33㎡未満の農家民宿は不要なのですね。
 
では、何が必要不可欠なのか。
それは保健所が発行する「旅館業許可書」なのです。

農家民宿というのは旅館業ですから、旅館業法の許認可が要るのです。それは保健所が発行しています。
これが無いともぐりの旅館になってしまいます。
2018年6月に施行された「民泊法」も同じで、保健所から「旅館業」許可を得なければならないのです。ただ、農家民宿の方が、民泊よりずっと手続きは楽ですが。
 農家民宿では当然ながら食事も提供します。
それで、食品衛生責任者講習を受ける必要があります。保健所には、その講習受講の手続きに9月の上旬に出向きました。
ただし、食事を提供するには、この「食品衛生責任者講習」は必要条件ではあっても、十分条件ではないのです。
食事提供の権利を得るには、「飲食業許可証」の発行を得なければなりません。
手続きをして、晴れて、12月21日、「旅館業」許可(農家民宿限定)と、「飲食業」許可(これも、農家民宿限定)を賜りました。
 農家民宿をこれから開業しようと思ってらっしゃる皆さん。
まずは、県庁に出向いて「農家民宿」対象の施設である証明を得る。
次は保健所で「旅館業許可証」を得る。
食事を出すのなら、同じく保健所で「飲食業許可証」を得る。
そして、保健所が毎年案内してくる「食品衛生責任者講習」を受ける。
これが絶対外せないステップです。

 

福井県庁に電話から開始

ホームページはとても大事

2016年12月21日に福井県保健所から、晴れて「旅館業許可証」と「飲食業許可証」をいただきました。

旅館業許可証は廃業するまでずっと有効。

飲食業許可証は向こう5年間の有効期間です。加えて、毎年保健所が開催する「食品衛生責任者講習会」の受講が義務付けられています。

ホームページを作る、というのは、しろうとの人にはほとんど不可能と思われています。私も当初はそう思っていました。

しかし、素人でも案外簡単にきれいなホームページが作れるのですね。

WIXもその選択肢の一つです。

いくつものパターン(ひな形)が用意されているので、一番気に入りのものを選び、そこに写真と文章を自分で加えて行きます。

基本は無料なのですが、やはりそれなりの仕上がりにするには有料オプションを選ぶ必要があります。

.com のドメインをこしらえ、それに付随したメールアドレスも必要。

なんだかんだで3万円ほどかかりました。でも1年分の費用ですから、格安です。

その WIXのホームページで2年ほど民宿をサポートしてきたのですが、SEO対策というのが昨今言われているので、このホームページを新たに作り上げたというわけです。

私もパソコンの知識は乏しいのですが、こんにちのようなインターネット時代の中で仕事を進めて行くには、「パソコン苦手~」ではすまされません。

少しずつ勉強をしていく必要がありますね!

ホームページはとても大事

旅行検索予約サイトに登録も不可欠

2016年12月21日に許認可が取れて、「農家民宿 オーベルジュ フジイフェルミエ」はスタートしました。

しかし、予約がまったく入ってきません。

いろいろ準備することがたくさんありましたから、それに農家民宿は余力での事業なので、焦ることもありません。

それにしてもうちの小さな農家民宿を見つけてもらわなければなりません。

そこで、旅行検索サイト日本No.1の楽天トラベルに登録をしてみよう、と思い立ったのです。

1月いっぱいかけて書類を整え、2月に楽天での掲載が許可されました。

すると、3月1日に、楽天経由でのお客様がいらっしゃいました。

記念すべき最初の一人目のお客様です。

最初のお客様を迎えるのは緊張。

この頃、まだ表札すら、亡父の名前のみでした。お客様はさぞかし見つけにくかったかもしれません。

連絡を受けていた時刻に現れたのは、東京から自転車に乗ってやってきた若者でした。

さて、ぽつんと一人旅のお客様を迎えた後また4月、5月と予約はありませんでした。

ゴールデンウィークなのになあ、と思いつつも、こればっかりは仕方がありません。

6月の上旬の或る日、東京からBooking.com(ブッキングドットコム)の営業の方が2名いらっしゃいました。
「こちらの農家民宿をうちの旅行検索予約サイトに登録させていただきたいんですが」との営業活動でした。

手数料は楽天の倍です。私自身、Booking.comの存在すら知りませんでしたが、予約が無いよりあった方がまし、くらいの感覚でしたので、二つ返事で登録をお願いしました。

するといきなりです。

予約がどんどん入るようになっていきました。

特に7月、8月は連日のように。さすがハイシーズン!そして、ブッキングの力!

2017年は実質6月からの開業に等しかったですが、わずか半年で192名のお客様がお越し下さったのです。

さすがBooking,com!

年が明けて2018年はさらにすごいことになりました。

1年で465名のお客様をお迎えしました。宿泊客だけでです。農業体験のお客様を含めると500名以上!

そして、最初は楽天やブッキングなど検索サイトを通じてご予約いただいたお客様の中から、「また泊りたい」というリピーターのお客様がぽつん、ぽつんと現れてきました。

ありがたいことです。

さらに、農業体験を本当に楽しまれるお客様も数を増やして行きました。

「農業体験をした我が子の目の輝き方が全然違うんです。家に帰ってきても、ふれあった山羊のことや自然の遊びの話題がずうっと出てます。今度はいつ行くの?と、もう次のファームステイの話で家族はとても盛り上がっています」と、絶賛してくださったご家族も生まれました。

こんなに喜んでもらえて、農家民宿を始めてよかったな、と痛感しています。

旅行検索予約サイトに登録も不可欠

脱衣所の洗面台が壊れた!~ 農家民宿対象の助成金はありがたい!

2017年の1月。

お風呂場の脱衣所に設置してある洗面台が壊れてしまいました。

ステンレス製の給水ダクトが割れて水が漏るのです。

朝起きたら漏れ出た水で脱衣所の床が水浸しです。

これではお客様が泊ったら不便します。

さっそく業者の友人に診てもらいました。

「フジイさん、これ、もう部品が無いんですよ。」

そうです。25年前の製品です。

しかも、洗面台に備え付けの蛍光灯照明のスイッチが接触不良なのでしょうか、勝手に点いたり消えたりを頻繁に繰り返します。

真夜中など、私が寝ている間も脱衣所だけ証明がパッパと点いたり消えたり。

「これは、見かけはまだとてもきれいですけど、もう取りかえるしかないですね」と。

そこで思いついたのが、「農家民宿対象の助成金」です。

農家民宿の建物内外を改善するために120万円の工事に対して3分の2を福井県と福井市が助成してくれるのです。

つまり40万円の自己負担で120万円の改修ができる!

さっそく、福井県に電話しました。

すると、「窓口は福井市の農政企画室になっていますので、そちらに問い合わせてください」とのこと。

福井市に電話をすると、
「もう、2017年度(4月始まり)の予算は決定してしまっています。今年の秋に2018年度の予算を決めて行きますから、そのときにまだご希望でしたら、見積書を整えて待機していてください」との回答です。

そうか、すぐには無理か、と、当面は漏水受けにバケツをあてがい、助成金をいただけるまで乗り切ろう、と決めました。

脱衣所の洗面台が壊れた!~ 農家民宿対象の助成金はありがたい!

ついに助成金がつきました!

2017年の秋10月、福井市役所から電話がかかってきました。
「農家民宿改修工事の予算予約リストにお宅が入れました。山羊放牧地の柵囲いの予算も併せてです」
ちょっと分かりにくいのですが、要するに、助成金を得るための予約リストに乗った、ということです。

初めてのことなのでどんな手順が待ち受けているのか皆目想像もつきません。
なので、市役所の仰せのままに書類を整えて行くことになります。
 早速出された課題は見積もり作成と農家民宿をこれからどのように経営展開していくかというレポート提出でした。
 こういう作業は得意です。A4版で4枚にびっしりと書きました。
村の地理的歴史的状況と現状、さらに未来の予想。それに対する私の取り組みのビジョン。
これを2017年12月に提出しました。
 明けて18年2月、市役所から連絡が。
「平成30年度、つまり4月からの新年度は山羊放牧地の柵囲い助成金が廃止になっちゃったんですよ」
「あらら」
私としてはちょっと目算が狂います。
「そこで、交流型ふれあい農園の整備助成金を、30万円と大分少ないですが、ご利用なされてはどうでしょう?」
私としてはそれでも十分にありがたいです。先ずは、農家民宿宿泊客や農業体験のお客様が山羊と触れ合う場になるし、耕作放棄田の雑草対策にもなりますから。
それで、民宿の脱衣所改修工事と農園柵囲い工事を2つを助成していただくべく、書類(とにかく書類、書類、書類です)をさらにまとめて出し、待つ事3カ月。
 5月に連絡が。
「フジイさん、今年度の助成金対象が決まりました。」
「え!?やったあ!」
「つきましては正式な申請書類を出していただきます」
「で、ほんとのほんとに正式決定されるのはいつですか?今後の流れも教えてください」と尋ねると、
「はい、7月上旬には県から正式な許諾回答があります。それを待ってもう一つ書類を出していただき、8月中にはその回答がありますので、それが通れば晴れて助成金執行となります。工事はその後始めてください。工事が終わりましたら工事終了の書類を出していただきます。その後助成金をお支払いします」

初夏を迎え、農家民宿もいよいよハイシーズンの夏の予約がどんどん入って来ます。
お客様にはまだまだ脱衣所の洗面台で不自由をおかけすることが続きます。
7月になり、市役所から、
「フジイさんのところの助成金、2件とも許可となりました。最終の書類を出してください」との連絡。次いで8月にそれの最終許可の連絡もいただき、工事着工です。

ついに助成金がつきました!

お風呂場脱衣所の助成金工事、無事終了です!

9月になりトップシーズンも去って、うちの農家民宿にもちょっとだけ静けさがやって来ました。
それでも今年は50年ぶりの福井国体が月末に開催されるとあって9月と10月の上旬には予約を一杯いただいています。
 工事の段取りを決めに業者さんが来宅。工事は2日で完了するというので、国体終了後の平日に決まりました。

10月18日は小雨混じりの朝でした。
最新の省エネ型エコキュート給湯器と洗面台、そして脱衣所でのヒートショック防止のためのエアコン取り付けがこの工事の全容です。

古い洗面台と給湯器を取り外します。
この日はここで作業終了。翌19日も早朝から続きの工事。午後3時過ぎ、ようやくすべての工事が終了して、脱衣所はきれいすっきり。
 総工費は私が全額立て替え払いし、その領収書をつけて作業終了書を市役所に提出です。
その後、助成金を受け取る口座の届書を出し、およそ3カ月後に無事助成金を拝受いたしました。

お客様はよほどじゃぶじゃぶとお湯を使わない限り、入浴中にお湯が切れるということはありません。
一度だけ、8人グループのお客様が数人ずつ湯船のお湯を取り替え張り替えしたら給湯器がからっぽになってしまったことがありました。
旅館やホテルではありえないですが、うちのような農家民宿ではそこのところが避けられません。
どうかお湯は大事にお使い下さいませ。
 
それでも脱衣所は快適に生まれ変わったと感じます。照明もLEDですし、エアコンも今どきの省エネタイプ。給湯器も、以前のものはお湯があろうがなかろうが夜になると再焚きスイッチが入ってましたが、新型はそういう無駄がありません。
電気代も3千円は安くなりました。地球にもやさしくなりました。

 残るは、ふれあい農園の柵囲い工事です。

お風呂場脱衣所の助成金工事、無事終了です!

県と市の農家民宿助成金を使って、ふれあい農園の柵囲い

農家民宿にお泊まりのお客様は大半が都会の方です。家畜を飼育している人は皆無。

ですから、山羊は珍しいんですね。

チェックアウトして出発するまでの時間、必ず山羊舎を覗いていかれます。

餌の草を与えたり、頭をなでたり。

おとなしい山羊達とのふれあいは癒されるのでしょうね。

さて、うちの山羊達も広い放牧場が必要です。

そのための柵囲いを、福井県と福井市の助成金を使ってまかなおうと申請。

無事許諾されて予算も付き、先週から工事が始まりました。

プロの業者がきれいに同じピッチで杭を打ち込んでくださいました。

フェンス取り付けは私が番線を使ってやっていきます。

県と市の農家民宿助成金を使って、ふれあい農園の柵囲い

農業体験プログラムを本格的に発売

JR西日本と福井市、福井商工会議所が共同制作した「ふくのね」プロジェクトというのがあります。

福井の観光をディープに掘り起こす「体験型旅行」のガイドブックです。

その中にうちの「農家民宿 オーベルジュ フジイフェルミエ」も選ばれました。

今年2019年は、それがさらに「じゃらん」のウェブサイトにも農業体験として取り上げられます。

「山羊の世話体験」「野草を摘んでのかき揚げ作り」「村で採れた清流米のコシヒカリと福井産自然の塩でおにぎり自作のランチ」「竹工作でマイ箸やスマホスピーカー等の手作り体験」!

これが1つのパックになった農業体験です。

4月にさっそく大阪からお客様がお見えになりました。

小学生の男の子は山羊がたいそう気に入った様子。

昔はどこの家でも日常生活にあった家畜たちですが、今はうちの農村でもなかなか見られません。

だから子供たちには情操上とても貴重です。

大人の皆さんも、竹で箸や酒器をこしらえたり、野草でかき揚げを作ったりの体験は夢中になります。

農業体験プログラムを本格的に発売

たかすオハナ牧場

神戸市立六甲山牧場は年間訪問客30万人の日本最大のふれあい観光牧場です。創設62年の歴史を誇りますが、最初は羊2頭牛3頭の小さな農場でした。
 うちの村にもそのような牧場を作れないだろうか、と私は夢想しました。
「出来るかもしれない。いや、きっとできる!そして、羊や山羊、馬などの家畜とのふれあいや、日本の農業体験を求めて、日本中からたくさんの人が訪れるだろう。やってみよう!」
 これは、村の消滅の危機を救うことになる「たかすオハナ牧場」誕生から発展の物語です

たかすオハナ牧場

鷹巣オハナ牧場 のOhanaとは「家族」を意味するハワイ語です。

牧場所在予定地の
鷹巣地区・西畑町。この小さな村に迫る集落消滅という危機はまさに「家族」の消失に他なりません。2010年当時40名だった人口はその10年後の2020年には20名に半減しました。高齢者のみの世帯も増えて来ています。このまま何も手を打たなければ、近い将来集落の消滅は現実となります。
 国道から1キロほど山側に入る行き止まりの村は村につながりの無い人の目に触れることはほとんどありません。かつては全戸が稲作農家でしたが、すべて離農して残されたのは荒れ果てた農地。現在の村人だけの力ではもうどうしようもない有様です。
 耕作放棄地を活用した牧場ができたら、牧場を訪れるお客様は、牧場内で自由放牧されている羊たちとふれあい、山羊と戯れたりして場内の自然に浸り、また牧場主催のさまざまなイベントを通して農業に親しみ、それによって心身を癒していただけるでしょう。
その効果、限界集落である西畑村が消滅する危機を脱して行く、それが実現できたらと願っているのです

鷹巣オハナ牧場 のOhanaとは「家族」を意味するハワイ語です。

村が荒れる~高齢化、離農、そして耕作放棄田

日本全国どこも同じ深刻な問題を抱えているのが、「耕作放棄田」です。
農業では食えない。特に稲作では。
さらに、中山間地では。
耕作面積が小さいから一年間の収量がせいぜい米30キロ袋で200では高価な耕作機械の維持ができません。
春の耕運機、田植え機、秋のコンバイン。最低、この3台がいるのですが、それぞれ数百万円ととても高価なのです。
 しかも出番がちょっとだけ。
 さらに、高齢化で、「もう身体がきつくてなあ」と、稲作を止めるお年寄りたち。
そうかといって、息子さんたちが後を継ぐわけではありません。
勤め人で週末は身体を休めたいもの。
それに、高価な機械と肥料などを支払ったら、赤字です。
「今どき、趣味の農業、って言われるよ」と、幼馴染たち。
我が村も、そういうわけで10年ほど前から離農者が出始めました。
我が家も2010年に父が真夏の熱中症で脳梗塞を発症し、ついに稲作を諦めたのです。
土地改良で台地だった畑地を水田にしたものの、水源は台地の下の川から電動ポンプで汲み上げていたため、耕作者がゼロとなったのを機会にポンプを止め、電源も切ってしまいました。
それで、この台地の広大な水田は荒れるがままとなったのです。
それで大喜びしたのがイノシシ。
夜な夜な山から下りて来て草むらに身を潜め人の背丈ほどに伸びたススキやセイタカアワダチソウの茂みに巣を作るのです。
そして畑の野菜を荒らし、地中のミミズをさがして田の土手をくずします。
耕作放棄田はイノシシ害だけでなく、村の景観もみすぼらしくしてしまいます。
力弱い寒村の廃れたイメージ。

両親が続けて他界してから、田畑の維持が私の肩にのしかかって来て初めて、この問題の深刻さに気付きました。
村人はみな同じ思いを持っているでしょう。
しかし、誰も具体的に手を打つ様子はありません。
皆、勤めで忙しいのでしょう。
ならば、私がするしかない。
そこで、山羊に雑草を食べさせて草が茂るのを止めようと思ったのです。
でも、山羊だけでは追い付きそうもありません。
さらに、山羊は可愛いですが、それだけでは村人のモチベーションも上がりません。
どうしたら良いだろう?

村が荒れる~高齢化、離農、そして耕作放棄田

六甲山牧場、視察が叶いました!~ 

念願叶って、六甲山牧場の視察に10月7日、福井県議と一緒に行ってきました。

牧場スタッフの皆さんに暖かく迎えていただき、主に牧場「経営」の濃密な部分を表も裏もお話しいただきました。

素晴らしい大収穫です。

さあ、これから、この小さな農村に手作りの牧場が誕生していきます。

開設までには、越えなければならない無数のハードルが前途に横たわっています。

でも、愛するこの村を消滅から救えるならそんな障害を越えることには何の不安も躊躇もありません。

身の丈に合った動きから始め、力が付くにつれてその動きを広げていきます。

皆さんのご声援が何よりの力です。どうぞ応援してくださいね。

六甲山牧場、視察が叶いました!~ 

羊、ラム肉、ジンギスカン、BBQ

羊はヤギと食性がまったく同じです。
雑草を好んで食べます。
つまり餌代がタダ!
そして、羊は肉の需要も日本全国でとても高い!
街のレストランのランチメニューにも「ラム肉」は頻繁に登場しています。
そして、大都市には羊肉のジンギスカン焼き肉専門店がたくさん!
それだけ日本人にとって羊肉は広く受け入れられているのです。
我が村で育った羊肉をジンギスカンBBQでお客様に提供できたら!?
もちろん衛生管理は完ぺきにするのは当然ですが、BBQレストランではお客様が自身で「焼く」という調理行為をしてくださるため、レストランの厨房には腕の立つシェフは必要ありません。
玉ねぎ、もやし、ピーマン、キャベツを切ってお皿に盛りつけるだけ。
これなら村人だれでもレストラン運営にかかわることが可能です。
 
「村人だけでなく、若い人たちを牧場が雇用するチャンスが生まれる!
その若者が村に移住してくれるチャンスも生まれる!
可能性があるなら、かけてみる価値は十分にある!」

夢は正夢。
それが見えてきました。
 

羊、ラム肉、ジンギスカン、BBQ

シェルターの修復~ Fixed the shelter for Goats

冬の間に強風にもまれ続けて半壊状態になっていた放牧場のシェルター。

これから放牧開始する前に、シェルターの修復をしましたよ!

山羊は雨にぬれると病気になります。

また、冬の寒さは全然平気ですが真夏の熱い日差しは体温が上がり過ぎて命取りに。

なので雨避け日除けのシェルターは放牧場に不可欠。

友人の大工さんが廃材をくださったので有効利用させていただきました。

早速、ヤギたちが屋根板をかじっています!

シェルターの修復~ Fixed the shelter for Goats

レンタル山羊が帰ってきます

来週、よその牧場に預けてある山羊の親子が帰ってくる。

今こっちにいる兄弟山羊2頭とは半年ぶりの再会だ。

山羊の群れの必然として、序列確認闘争というのがある。

頭突きバトルで、序列を決めるのだ。

再確認としてまたそれが始まるのだろう。

日向ぼっこの場所、餌場の位置などが、この序列という掟によって決まる。

動物の世界も厳しいもんだ。

レンタル山羊が帰ってきます

2019-3-2 放牧場の柵囲い 杭打ちが終了 Making Fence for the Goats Pasture Piling Finished

福井県と福井市が助成してくださる「ふれあい交流農園」整備事業。

農園の柵囲い工事が昨日(3-1)から始まりました。

プロの業者の方が杭を打ってくれました。

さすが、1200mmぴったりの高さです。

網の設置がとてもきれいにスムーズに行くと思います。

日除けシェルターもできていますから、ここで山羊達は快適に暮らせるでしょう

2019-3-2 放牧場の柵囲い 杭打ちが終了 Making Fence for the Goats Pasture Piling Finished

2019-3-15 山羊達の放牧場、柵囲いが完成です!~Goats' Pasture. Its Fence Completed!

冬中かかった放牧場の整備。

昨年11月開始のシェルター作りから始まって、ようやく柵囲いが終わりました。

まだ肌寒い今日(3-15)ですが、ヤギ達を放ちました。

元々山羊は寒さには強いのです。

枯れ草の間に芽を出しているカラスノエンドウをせっせと食べています。

そのうち、食べきれないほどの草が茂りだします。

山羊が食べ尽くすのが速いか、草の成長が速いか。

競争です!

2019-3-15 山羊達の放牧場、柵囲いが完成です!~Goats' Pasture. Its Fence Completed!

2019-4-12 第二放牧場にシェルターを作りました Made a Shelter in the 2nd Pasture

先週末にもらってきた廃棄パレットで、第二放牧場に雨除け日除けのシェルターをこしらえました。

「パパ、今日は何作ってくれるの~?」
と、ユキが私にまとわりついて来ます。

私がそばにいると、シュネーがいたずらしてこないのをユキは知っているので、彼女は私のそばから離れません。

1時間ほどで作業は終了。

こっちには草がいっぱいあります。

第一放牧場に草がある程度生えてくるまでしばらくこっちで過ごさせます。

「新しいお家、気持ちいいわ❗でも、食べれないわ❗」 by ユキ

2019-4-12 第二放牧場にシェルターを作りました Made a Shelter in the 2nd Pasture

2020-5-15 春の雑草を干し草に~冬の餌の準備

今の時季は、ヤギの餌活。
つまり、春の多種多様な野草で冬用の干し草作りをするのです。
天気予報を見ながら晴天が4日以上続く日程に狙いを定めます。
初日に刈り、3日目に裏返し(しないと、さほど気温が高くないため、表はパリパリに乾いていても裏はしっとりのまま。それで取り入れるとカビてしまうのです)、4日目に納屋に取り入れます。
春の野草は栄養価が高く、ススキも若葉なので柔らかくてヤギたちは大好き。
真夏だと日差しが強すぎて野草の葉緑素が壊れ、直ぐに草全体が茶褐色になってしまいます。
春の野草には薬草もたくさん混じっています。
干し草、買えば高いですからね。手作りに限ります。
果樹園の雑草が数万円の価値に
今日、写真の紙袋で30袋の干し草を蓄えました。

8月になったら土用のカンカン照りに、夏草を干し草にします。

2020-5-15 春の雑草を干し草に~冬の餌の準備

2019-2-18 自前の循環農法が始まりました~山羊糞排出作業です

A recycle-based cattle farming method by myself has just begun!
一冬が過ぎようとしている山羊小屋、小屋掃除で前庭に掃き出した糞が臭いだす前に排出作業です。

可愛い山羊たちですが、こういう裏方の「家畜を飼育する」という作業をしていると、自分が「農夫」であることが今更ながら自覚されますね。

一輪車で12杯掻き出したところで、今日の作業は終了。

もう2、3回やる必要があるでしょう。すごい量です。

下の層は完全にたい肥になっています。

自然の雑草だけを食べた山羊糞はバクテリアによって分解され、その堆肥が庭の果樹園に植わっている果樹の肥料になります。

その果樹の、たとえば渋柿で干し柿にできなかった傷柿や葉はまたヤギの餌に。

それがまた堆肥に。

ついに自前の循環農法が始まりました!

2019-2-18  自前の循環農法が始まりました~山羊糞排出作業です

2019-5-19 山羊の餌箱を自作しました ~ Made a Feed Box for the Goats

山羊の放牧場に草が少ないため、他の田んぼから草を刈り取ってきて与えるのですが、ヤギ達は地面に落ちた草は食べません。

フードロスを少なくしようと、餌箱を作ることにしました。

材料は、大工さんからもらった廃材❗

我ながら、なかなかの出来映えです!

2019-5-19 山羊の餌箱を自作しました ~ Made a Feed Box for the Goats

2019-2-17 日除けシェルターが完成! Completed the shelter for my goats to avoid rain and summer sunshine

昨年12月から取りかかった日除けシェルターが今日ようやく完成!

真冬の福井は雨雪の天気が続くので晴れ間を見つけての作業はなかなかはかどりません。

でも今年は暖冬で雪もなく、順調に作業は進みました。

耕作放棄田のススキが屋根ふきの好材料に。

材料代としてお金を使ったのは黒のしゅろ縄と草刈り鎌、合計1000円。

ススキは山羊達が大好きなので、日除けしながら裏側のススキを食べちゃうかもしれません

2019-2-17 日除けシェルターが完成! Completed the shelter for my goats to avoid rain and summer sunshine

2019-1-11 真冬の緑の草、意外にあるんですね

真冬なのに、緑は結構あるものなんですね。

山羊の餌のことです。

雨降りなど悪天候の日は、春夏に取り込んだ干し草を与えてるんですが、今日みたいな好天の日は外に連れ出して道端や休耕田の草を食べさせます。

真冬には雑草は枯れ果てる、とはならないんですね。

山羊を通じていろいろと学ばせられます

2019-1-11 真冬の緑の草、意外にあるんですね

2019-1-7 新しい散歩道

新年も明け、お正月のお客様が昨日まで混み合っていた事、天気が悪かった事も重なって、ヤギ達は野外に出る事ができませんでした。
今日7日は久方ぶりの晴れ。
山羊達を新しい散歩道へと連れ出しました。
彼らはとても平衡感覚に優れた動物です。急峻な崖などものともしません。
山の斜面に放つとわずかに生えた青草を探して黙々と食べていました。
春が待ち遠しいです

2019-1-7 新しい散歩道

2018-12-21 ロープで繋いで放牧しました Roped My Goats to the piles

今日の福井は、素晴らしい快晴❗
冬にこんな天気は何日もありません。

山羊たちは外に出たくて朝から大変な興奮状態です。

なるべく長い時間、草を食べさせたいので、休耕田に鉄杭を打ちロープで繋ぎました。

若い山羊たちはこれで思いっきり草を食べられます

2018-12-21  ロープで繋いで放牧しました Roped My Goats to the piles

2018-11-28 Nov. 新たに山羊の母子がやって来ました Had 2 new comers - Mother and son

草食動物は群れで生きるものです。

弱い草食動物は外敵の肉食動物から群れを守らなければなりません。

そのためには強いリーダーが必要となります。

家畜化された山羊ですが今でも野生時代のDNAを持っていて、集団になると誰がリーダーになるかを決するために頭突きの決闘が始まるのです。

わがオーベルジュのシュネーとアトリの住まいに、新参のユキとカルディーがいきなり入り込んできたのですから、シュネーとアトリは心穏やかではありません。

さっそく、シュネーがカルディーと決闘で頭突きバトルをやらかしたのですが、角の根本に血がにじむ事態に。

シュネーはカルディーを追い回してしつこく頭突き攻撃を繰り返すのできつく叱ってリードで縛ったら、すねてふて寝。山羊なのにたぬき寝入りです(笑)!

実際の年齢も1歳半。人間でいえば小学5年生くらいですから、まだまだ子供ですね。

獣医を呼ぶ羽目になっちゃ私の財布が大変なので、今日小屋に間仕切りと内扉を付ました。

しばらく慣れるまで仕方ないですね。

アトリはユキに関心がありそうです。が、悲しいかな、去勢の身なのね。

2018-11-28   Nov. 新たに山羊の母子がやって来ました Had 2 new comers - Mother and son

2018-9-1 冬季の山羊の餌活、さつまいもの茎 Stems of Sweet Potatoes for My Goats to Eat in Winter

愛山羊の餌活。

冬場には緑の雑草が絶えてしまい、山羊たちの毎度の餌に事欠きます。

よって、今から冬の餌を準備しなければなりません。

山羊飼育で初めての冬を迎えるため、山羊2頭がどれくらいの干し草を毎日食べるのか見当が付きません。

余ったら春になっても食べさせれば良いのですが、もし冬のまっただ中に底を突いたら大変です。

高価な輸入牧草キューブ(というのが売っているんです)を買い与える余裕はありません。

 もうすでに、春の野草の干し草、乾燥蕎麦茎は蓄えてあり、結構量は確保してあるつもりですが、念には念を入れて準備です。

今日(9-1)、さつまいものつるを軽トラ一杯もらってきました。

Dさんに紹介していただいた、あわらのさつまいも農家です。

美味な「あわら富津金時」のツル。

かつて、戦国時代には野戦食として、このさつまいものツルが兵士たちの空腹を満たしました。

またお城には、兵糧攻めに備えて藁の代わりにさつまいもの茎を土に混ぜて土壁に塗り込んだと言われます。

それくらい、さつまいものツルは栄養満点。

戦時中も食料が不足した時はサツマイモのツルが食べられたのですね。

帰宅して、山羊達に少し与えたら、ガフガフ言って食い付いてきました。

2018-9-1 冬季の山羊の餌活、さつまいもの茎 Stems of Sweet Potatoes for My Goats to Eat in Winter

2018-8-19 放牧地の柵囲い

放牧地の柵囲いの予算が通ったと福井市から連絡があった。

福井県と福井市が合同で、ふれあい農場「オハナ・ファーム」に助成してくれるのだ。

と言っても額は小さい。

しかし、集落消滅阻止の布石となる一歩である。

千里の旅も一歩から。

今年は山羊飼育のノウハウを勉強するためにまずは2頭を飼い始めた。

来年から毎年2、3頭ずつ増やして行き、10頭ほどに増やす。

それを5頭の2チームに分けて、これらの耕作放棄田を1枚ずつ順々に放牧地に変えて柵囲いし、ヤギ達に雑草をお腹いっぱい食べてもらう、というのが私の大まかな構想だ。

雑草が大好物の山羊達だが、ススキやセイタカアワダチソウは年を越すと茎が木の枝のように固くなり、山羊にはまさに歯が立たない。

そこで来年のために、このような草刈り機で硬い茎を刈っておくのである。

村の周囲の荒れ田が美しい放牧地になるのには10年はかかるだろうが、それでも10年後、たくさんの旅行客の皆さんがこの村のファームで心癒されるひとときを楽しんでいる光景ははっきりと見える。

2018-8-19  放牧地の柵囲い

2018-6月 放し飼いの練習開始 Started to practice pasturing Goats

2頭のヤギ達、放し飼いの練習開始です。

リードで引かれるのをひどく嫌がるのです。

小さいシバ山羊ですが、4本脚で踏ん張られると全然動きません。

あまりに苦しそうなのでもう無理に引かず、この1週間はずっと小屋と付属の運動場で過ごしていました。

私の造った柵に抜け穴があったようで、月曜日にはシュネーが脱走。

夜帰宅してみると玄関先に白い影が。何かと思えばシュネーじゃありませんか!
びっくりしたのは私の方です。

シュネーも抜け出したはいいけど戻り方が分からず、大好きなアトリのところに戻るに戻れず庭をうろうろしていたらしいのです。

「しょうちゃん(いくつになっても私は近所のおばあちゃんたちにそう呼ばれます)、山羊のしつけ上手やの~。庭から1歩も出て来んざ」

いやはや、まだ慣れてないから臆病なシュネーがたまたまそこにいただけで(汗)。

この2頭のミッションは村の耕作放棄地の雑草を食べること。

でもそこまで連れ出すのに一苦労の7日間でした。

図体の大きなアトリは引っ張るのが大変。

そうかと言ってシュネーだけ連れて行くと、シュネーもアトリも絶叫して呼び合うのです。

そこでひらめいたアイデア!

シュネーにリードを付けて引いて行くとアトリはおとなしく付いて来るのです。

無事柿の木林まで連れ出すのに成功。

シュネーだけつないで草を思いっきり食べさせました。

アトリは大好物のセイタカアワダチソウをお腹一杯食べました。
「アトリばっかりずるいよ~」とごねるシュネーでしたが、およそ3時間の放し飼いは、彼らも気に入ったようです。

私も連れ出し方が分かりました。

放牧地の柵囲いが済むまでこのスタイルで草を食べてもらいます。

2018-6月 放し飼いの練習開始 Started to practice pasturing Goats

2018-6月 June 山羊がやって来た! Goats have come!

ついに山羊がやって来た。

村の幼馴染の軽トラを頼んで山羊を受け取りに三国まで。

排尿するかも、と言ったら、「え~~?やっぱ、やだな~車出すの」というので、「ビニールシート敷くから。それにこれは限界集落を救うミッションでもあるんだから」と口説いて出発である。

私の軽トラが車検切れしてて出せないのだ。

山羊牧場は、耕作放棄地の雑草対策という不純な動機からだったが、いざやってきた山羊を見ると、なかなか愛くるしいではないか。

雑草以外特に餌として与える必要が無い、まことにエコな動物である。

あれ欲しい、これ欲しいと言わない。

登録も予防接種も義務がない。

私向きのペットである!

白い方が「シュネー」。ドイツ語で「雪」という意味だ。

「アルプスの少女ハイジ」のアニメ版ではドイツ語訳でそのまんま「ゆき」だった。

茶色がかった大きい方がアトリ。これもハイジに出て来る山羊。

山羊の目は猫と同じで明るい昼間は瞳が細いが夜にはまん丸のまっ黒。

つぶらな瞳になる。

連れて来られたばかりの初日はさすがにビビっていた。

「誰やの、このおっさん?知らんし。それに、ここどこや?」(なぜか大阪弁でしゃべる山羊達!)

夕暮れ時、「うえ~ん、うえ~ん」と大声で泣く子供の声がする。

誰やろ、と思って窓を開けて耳をそばだててみればうちの山羊だ。

子供とそっくりの泣き方をする。

仲間からいきなり離れてホームシックになっている。

うす暗い山羊小屋に入り、20分ほど撫でてやったら落ち着いたようだ。

2018-6月 June 山羊がやって来た! Goats have come!

2017-9月 Sep. そうだ、山羊牧場を作ろう! Yes, I'll build a goat farm!

両親が他界して、遺された広大な田畑や山林。
コメ作りなんて到底無理で、野菜作りだってカラスと虫の餌食になる。
ひのき林の枝打ちも間伐も手が回らない。
そして自宅と庭屋敷。
屋敷の草取りさえままならぬ。
休耕田といえば聞こえが良いが、要は稲作の知識と経験、さらに農機具も無いから体のいい耕作放棄田である。
一方、雑草は遠慮なくどんどん生える。
父が逝った2014年の夏は、「雑草などに負けてたまるか」と、しゃかりきになって草抜きをした。
真夏の雑草と闘ってはいけない。あいつらのパワーはすごすぎる。
1ヶ月でも放っておこうものなら、ススキやセイタカアワダチソウは私をあざ笑うかのように私の背丈を越えているのだ。
その7,8月の炎天下、汗を拭きふき草刈りをしつつ思った。
「このままこれを続けていたら、いつかそのうち、熱中症か脳梗塞かで命取られるな」
実際父は8月の炎暑に草刈りをして熱中症に倒れ、脳梗塞を発症してその3年後他界したのだ。

さらに、伸び放題の雑草はイノシシの身を隠す隠れ蓑となっている。夏場などはそのままイノシシの巣になって、彼らは村のすぐそばで一日をゆったりと過ごし、夜闇にまぎれては畑の作物をむさぼったり、土手のみみずを食べるために掘り返して、土手が崩れていく。村人はお手上げである。

今、全国で除草に効果を上げている「山羊(やぎ)」。
実は我が家でも私が子供の頃は山羊を飼っていたのだった。
我が家の休耕田は、300~500㎡ほどの田が5枚ある。
そうだ、山羊を飼おう。そして山羊に雑草を食べてもらおう。

広い雑草だらけの田圃に2,3週毎のローテーションで山羊を放牧し、雑草を餌にする。
そうすれば真夏の田圃の雑草刈りから私は救われる。
村人たちも思いは同じだ。
だから、村の周囲を取り囲んでいる耕作放棄田を全部柵囲いし山羊を放てば、雑草が無くなり、村の景観保全になり、イノシシ対策にもなる。
 山羊の牧場を作ろう。
1頭や2頭ではどうしようもないから、いずれは10頭近くの山羊を飼うことになるだろう。

まずは、山羊小屋を建てること。
プロに頼んだら簡単なのだが、お金が何十万円もかかる。そんな余裕は無い。
ならば自分で建てるしか無い。
では、どうやって素人が建てられるか。
あれこれ調べたら、外国ではパレット工法がとても盛んなのだということを知った。
面工法なので強度もある。
仮に倒れたところで中の山羊が死ぬほどのことも無かろう。
もちろんそうならないように基礎作りから強度出しまで慎重にするつもりだ。
まずは近所の工場で廃棄パレットを持っているところを訪問し、それを譲ってもらうことから開始。

タダで嬉しい反面、サイズは大きさ、厚さともバラバラである。
これをどうやって山羊が心地よく住める小屋に仕立てるかが、智恵の絞りどころだ。

2017-9月 Sep.  そうだ、山羊牧場を作ろう! Yes, I'll build a goat farm!

2017-10月 Oct. 山羊小屋を自作~基礎を作る Made a foundation

 業者に頼めばあっという間に完成するのだろうが、それでは自分は何も学べない。

お金が無いということもあるのだが、田舎暮らしは何でもDIY!

 山羊小屋は屋敷内の庭の中央に建てることにした。

近くだと世話が楽だし、ヤギ達に何か異常があってもすぐに気が付く。

頭数が増えたら、その時点で休耕田の中に山羊舎を新築するという構想で十分だろう。

かつて亡父が稲作の苗を育てるのに使っていたビニールハウスがさびたフレームだけをむき出しにして屋敷のど真ん中に佇んでいる。

このフレームを活用することにした。

これにくっつけるようにして小屋を建て、フレームを柵で囲って山羊の遊び場にすれば、私が日中出かけてもそこで歩き回れ、山羊たちは運動不足にならないだろうという想定だ。

 山羊小屋と言えども風で吹き飛ばされては山羊もかわいそうだ。

私の沽券にも関わるので、しっかりと研究した。

10㎡(およそ6畳間くらい)の小屋なので建築確認も要らず、固定資産税もかからない。

当面せいぜいマックスで3,4頭くらいだから、それほど大掛かりな基礎は要らないだろうと、羽根付き束石を6個、大引の下に置くピンコロはコンクリートブロックを使うことにした。

羽根付き束石というのは木材固定用のボルト穴の付いた鉄板が埋め込まれたコンクリートの塊のことである。

大引とは、基礎の上に渡す土台という材木のさらに上に渡すやや細い角材のことで、その上に板を張り、その上にパレットを敷いていく。

 穴の空いたコンクリートブロックで基礎を作る方法もあるが、あれはあれで作業工程が複雑で、私の場合は束石の方がシンプルだという結論に。

基礎の束石を6つ並べる。

これが結構重い!

中腰の連続の作業なので、腰が痛い!

基礎の寸法は372cm×256cm。

なぜこんな中途半端な数字かというと、今回の小屋は「廃棄パレット」で建てる、というテーマだから。

なにせ、材料をできるだけ廃材などリサイクル材でまかなおうというので、その分、寸法がばらばらなのだ。

ホームセンターで新しい材木を買ってくれば簡単で仕上がりもきれいに違いない。

タダにはそれなりのデメリットもあるのである。

束石6個。

まず穴を掘り、その下に砂利石を入れる。

束石の沈み込みを防ぐためである。これを入れないと後で小屋が傾く。

この状態で土台(基礎の上に水平に渡す太い角材のこと)を乗せて、水平を水準器でチェック。

束石同士の高さ調整と土台の水平は下に入れる砂利で調整する。

束石の水平が確定したら、その回りをモルタルで固める。

モルタルはセメント1:砂3の割合。

セメントも砂も袋が重い!!

束石と穴の間に入れて後からじょうろで散水し固める。

土台は産業廃棄物業者からもらってきた2×4木材。

防腐剤を塗っておいた。

基礎作りでの支出は基礎石・セメント・砂利など総計¥7000ほど。

束石が一番かかった。

1個900円くらい。

基礎のモルタルが固まったら、次はいよいよ小屋の組み立てである。

2017-10月 Oct. 山羊小屋を自作~基礎を作る Made a foundation

2017-11月 Nov. 土台と棟上げ Made sill and raised a framework

友人に事情を話したら、ぜひ手伝わせて、とありがたいお申し出を頂戴した。

そもそもこの工程は一人では無理である。
本当にありがたい。

土台を組み金具で補強していく。

柱も即製水準器で垂直を出し、組み立てた。

友人、こういう知恵をお持ちとは、尊敬である。

降雨日没のため順延、雨仕舞は叶わず。

屋根は次回持ち越しとなった。

山羊小屋の全体の雰囲気が少し見えてきた。

2017-11月 Nov.  土台と棟上げ Made sill and raised a framework

2017-12月 Dec. 屋根とかすがい Roof and clamp

福井の冬にしてはほんとに珍しい晴天の日曜日。

絶好の大工日和だ。

今日は屋根のフレーム作りと、柱間のかすがい入れ。

設計図も無しに始まったこの山羊小屋作り。

後のち身に沁みて思ったことは、設計図というのは絶対大事だということ。

プロが描くような本格的なものでなくても良いから、できるだけ正確に描くと余計な部材、足りない部材などが出ないし、最後の段階で、成り行きで工事が思わぬ方向に辿り着く、ということも防げる。

しかし、それも試行錯誤で悟ったことだ。

次回、休耕田に小屋を建てる時はばっちりだから、まあ、今回は良い勉強となった。

歪んで曲がった木廃材を再利用し、その場で適宜修正しながら作って来た。

強度をいかにして出すか。

三角形は一番強度があるから、屋根や壁面にできるだけ三角形を多く作っていく。

お手伝いくださった方々のお知恵を拝借しながら、ここまで出来上がった。

屋根の強度も十分である。

福井の冬の天気は晴天が2日続くことが無いし、その日晴れていても数分後に突然雨が降り出すこともあって、仕事の段取りが全然読めないのだ。

それでも空模様を見ながら、ささっと作業をする。

2017-12月 Dec. 屋根とかすがい Roof and clamp

2018-1月 Jan. 屋根と床張り Made roof and floor

天気予報では向こう1週間、雨傘マークがずらりなのに、今日の午前中の快晴にはびっくり!

神様の贈り物だ。

朝食もそぞろに、電動ドリル片手にスキップで山羊小屋へ。

それにしても自分がこれほどDIYを好きだとは知らなかった。

何でもやってみるものだ。

秋田杉の国産コンパネを屋根に並べ、ドリルで止めていく。

次にポリ製波板を専用釘で固定。

これらの屋根材はさすがに廃材ではまかなえなかったので、屋根の張材も併せて近くのホームセンターで購入。

これが一番お金がかかった。10万円ほどか。

さて問題は床である。

そもそも今回は廃棄パレットを活かした小屋作りがテーマなので、床こそこれを最大限利用していかなければなならない。

山羊は私に似て、雨、湿気が大嫌いだからである。

だから、床は産廃業者から譲り受けてきた釘だらけのずたぼろコンパネを一番下に敷き、次に廃棄パレットを敷き詰め、一番上に亡父がストックしていたコンパネを敷いて固定した。

これで通風もばっちりである。

しかしこのパレットの厚みを当初計算に入れていなかったので、天井の梁に始終頭をぶつけるということになるのは後日談である。

ドリルのバッテリーが切れる。そろそろバッテリーも交換時期だろうか。

2018-1月 Jan.  屋根と床張り Made roof and floor

2018-5月 May 山羊小屋がついに完成! Goat pen completed at last!

山羊小屋がついに無事完成した!

昨年9月末に廃棄パレットをもらってきてから足掛け8カ月。

平日は他の仕事にかかりっきりだから、ほんとのウィークエンド・カーペンター。

しかも、11月になると翌年の3月まで福井は連日雨が降ったりみぞれになったり。

晴れ間を見計らってちゃちゃっとドリル片手に小屋に突進、なんて日が冬中続いた。

寒さも半端じゃないから無理は禁物である。

だから作業が全然はかどらない。

まあ、急ぐ工事でも無いからのんびり楽しみながらやってきた、というわけだ。

うちの辺りは海岸に近いから風が強い。

だから外壁の板は同じ材質の杉板を購入した。

雨に強い鎧(よろい)張り工法である。

これも近くのホームセンターで調達。全部で3万円ほどの費用。

しかし、内部は山羊さん達、きっと許してくれるだろうと、拾ってきたもの、もらった板、小屋の隅に転がっていた板など、間に合わせの材料である。

裏山向こうの村の人が工事現場から出た廃棄コンパネを8枚くれた。

水洗いしたらとてもきれいなのである。

これは小屋内部の腰板に良い!

こうして自作小屋は完成!

その完成を待ち兼ねたかのように、「藤井さん、山羊あげますよ!」という電話が後日かかってくるとは!

最近何だか神がかりなのである。

2018-5月 May  山羊小屋がついに完成! Goat pen completed at last!

冬のヤギたちの餌、竹の葉~Bamboo Leaves, Food During Winter

冬の山羊たちの食生活。

餌はほとんどが干し草です。

夏の間にこしらえた雑草の干し草。

でも冬でも葉緑素は欲しがるんですね。

そこで役立つのが、竹の葉。

増えすぎて困る竹林の間伐にもなり、一石二鳥です。

冬のヤギたちの餌、竹の葉~Bamboo Leaves, Food During Winter

放牧場を広げる。畜舎が必要!クラウドファンディングという手段! 

まずは試験的に私の所有する休耕田を放牧場に柵囲いし、そこに山羊を放ちました。
2年観察して得られた結論は、ヤギたちの素晴らしい雑草処理能力!
これを広げていけば、2万平米の広大な耕作放棄田の雑草問題は一挙に解決です。それには山羊や羊は少なくとも14,5頭は必要です。
 山羊や羊は子供を産んでくれるので数を増やすのはそう難しくありません。しかし、その増えた山羊たちが住む家が必要になってきます。
 畜舎建設には大きな資金が必要ですが、年金暮らしの村人にはその余裕がありません。夢もここまでか、と思っていた2月の初めの朝読んでいた新聞にクラウドファンディングの記事が!
その記事を読み終えて、私が目指す牧場構想を重ね合わせて見てみました。
日本全国には集落(集落とは、地方の中山間地にある人家の集合体を意味します)が全国に15000もあり、2017年統計の限界集落化(65歳以上の高齢者の住民数が全体の50%以上)した集落の割合は20%で、さらに毎年1%ずつ増えているのですね。
 限界集落化をくい止める国や地方自治体の助成金はとても貧弱で、なかなか該当するものがありません。ではどうするか。
 まず、クラウドファンディングでは、この西畑という小さな村の存在を知ってもらえる!と思いました。
村人が口癖のように言う「この村には何もない」現状を逆手に変えて、村の魅力を創造しよう、と。その過程を全国の皆さんに知ってもらおう、と。

そう決断した私は、日本最大のクラウドファンディング支援会社 ReadyForに連絡を取りました。
準備を1か月かけて進め、3月9日にクラウドファンディング募集開始。
全国の皆さんから、たとえ支援とはいえ貴重な浄財を頂くわけですから、これは大変なことです。
途中、周囲の人から「人に頼らず自分だけの力でやるべきなんじゃないか?」との厳しい意見もありました。
しかし、集めるのはお金だけじゃない。たくさんの方々の視線、気持ちだ!との思いが確固として胸の内にあり、それは簡単に払拭できました。
目標額は100万円。そのうちの2割はクラウドファンディング会社の手数料に消えますが、ReadyForなかりせばその100万そのものが集まらない。それにReadyForの担当スタッフの生活や会社の経営も当然あります。
これも問題ない。
4/13現在、目標額の86%です。あと1週間。
4/20の最終日には達成しているでしょうか?いや、達成させます!
それが牧場オープンに至る最初の1段だから。
がんばります!

放牧場を広げる。畜舎が必要!クラウドファンディングという手段! 

牧場でワイン作りたいなあ~まずはぶどう栽培の勉強開始!

この6月からワイン用ぶどう栽培の勉強を始めました。

福井県庁が主催する「ワインカレッジ」の<ぶどう栽培者コース>に入学したのです。

自宅庭の果樹園ではデラウェアやマスカットがすくすく育っているが、ワイン用ブドウとなると話は別。

立派にできたブドウは案外ワインにするとダメなんだそう。

病気にも弱い。

準備が進んで、仮に、牧場の耕作放棄地の中にぶどう畑を作り、首尾よく、たとえばシャルドネとかメルローとかが収穫できた、としますよ。

その次は、醸造というハードルです。

設備投資に半端じゃない資金がかかります。

でもね、何でもそうなんだが、やってみなきゃわからんのですよ!

やってみなはれ!

石橋を叩きながら、こつこつと。

手ごたえを感じたら、一気に攻める!

夢は、牧場レストランで私が作ったワインをお客様に楽しんでいただくこと。

そして、福井の越前加賀国定公園鷹巣地区になかなか良い銘醸ワイナリーがあるよ、なんて知られること!

笑ってください。

私、笑われるとがぜんファイトが倍増するんです!「見てろよ~!」って。

まあ、向こう5年はぶどう栽培で楽しく遊ばせてもらいます!

牧場でワイン作りたいなあ~まずはぶどう栽培の勉強開始!

クラウドファンディング達成!そして念願の畜舎が完成しました!

この春に挑戦していたクラウドファンディング。

限界集落の私達の村をその消滅から救いたい、そのために牧場が必要、その牧場のランドマークにもなるヤギ羊ハウスを建てたいとの思いが全国のたくさんの皆さんのご支援につながりました!

4月20日に目標額を達成、そして4か月を経て、ついにハウスが完成しました!

ヤギと羊が8頭くらいは十分に入れます。

耕作放棄地は順次柵囲いをして放牧場にしていきます。

来年早々に、サフォーク種の羊がやって来ます。

牧場の形がそのときようやく完成でしょうか。

本当にありがとうございます!

クラウドファンディング達成!そして念願の畜舎が完成しました!

放牧場を拡大します~囲い柵作り

ヒツジ専用のための放牧場作り。
広さは6000㎡です。
これは、村を取り巻く耕作放棄地全体のおよそ1/4で、ここの草でヒツジ10頭ほどが養えます。
作業の第一弾は、囲い柵の支柱立てです。
エンジン穴掘り機で30cmの穴をあけ、そこに支柱を埋めていきます。
支柱の数、およそ160本。
この冬の間にワイヤーメッシュ網をセットする予定。
来月にもやって来る羊2頭は、新しいハウスをヤギたちとシェア。
もちろん内部は仕切ります。
着々と準備が進みます。
作業にはお友達が駆けつけてくれました。
ありがたいです!

放牧場を拡大します~囲い柵作り

冬の寒さ対策~ヤギハウスの床におがくずを敷きました

ヤギハウスの床面におがくずを敷きました。

床面はコンクリートなので夏はひんやりして気持ちいいのですが、冬は冷たく、対策が必要になってきます。

十勝の羊牧場では食べ残した牧草の固い茎や、小麦の茎を敷き藁にしていました。

北海道の冬はマイナス20度にまで下がりますから敷き藁は必須ですね。

一方こちら福井鷹巣は海のそばということもあり、冬はどんなに下がっても0度。

ただ夜寝るときは腹ばいになるのでこのおがくずは敷き藁代わりになります。

しかもヒノキや杉のおがくずは殺菌作用もあり、床面を衛生的にも保てます。

冬の寒さ対策~ヤギハウスの床におがくずを敷きました

羊牧場の囲い柵作り~ついに、支柱立てが完了!

ついに囲い柵の支柱立てが今日完了しました〜!

やりましたよ~!

立てた支柱、何と98本!

携わってくださった皆さん、心から感謝申し上げます。

手作りって、感動が違います!

遠くは敦賀や大野、鯖江から駆けつけてくださった皆さん。

本当に感謝感激です!

次は柵の金網張りです。

また、どうぞよろしくお願いします!

さて、今日は、作業の終了後、足ヨガを皆さんでやりました。

楽健法です!

最初なので足の裏側の触りだけ。

なのに、大好評でした!

健康って大事!踏まれてすぐに良さが分かるんですね。

数回やれば一通りマスターできます。

これからは毎回、足ヨガセットでやりますか?

羊牧場の囲い柵作り~ついに、支柱立てが完了!

北海道の羊牧場に視察研修!

羊牧場といえば、北海道!

そして、北海道でも最大の羊牧場が十勝池田町にあります。


BOYA(ボーヤ)ファームと言います。

およそ700頭の羊を飼養しています。

ファーム長の安西さんを含め3人で切り盛り。

羊は群れで行動するため、寄せ集めなどのコントロールは人間では到底及びません。

そのとき大活躍するのが牧羊犬です。

ボーダーコリーの訓練においても安西さんは日本のリーダーでもあります。

全国から研修に訪れているのだとか。

いずれ、我が牧場でも牧羊犬導入の必要性が出てくるでしょう。

そのときは安西さんから買おうと思っています。

今回の視察では近くの「家畜改良センター十勝牧場」も訪れました。

こちらでも飼養のさまざまなヒントがたくさん収穫として得られました。

素晴らしい牧場にしていきますよ!

北海道の羊牧場に視察研修!

ヒツジを迎え入れる準備~餌について

先週、石川県立大学に石田先生を再訪しました。

そのときのミーティングで出た飼料の問題。

粗飼料に加えて、いかに栄養のバランスが良く、なおかつ地場で安価で調達できる濃厚飼料を与えられるか、という問題です。

野草という粗飼料は食物繊維がとても重要なのですが、それだけでは十分ではありません。

特にメスヒツジたちが交配・妊娠・出産という秋から冬にかけては濃厚飼料が不可欠になってきます。

濃厚飼料はでんぷん質とたんぱく質のバランスが大事。

しかし高価な配合飼料では牧場経営が成り立ちにくいのが現実です。

そこで、福井産の米や大豆の規格外で出るくずコメ、くず大豆に着目しました。

20日の日曜日、あわらの大豆農家に行って、くず大豆を少しいただいてきました。

生大豆は胚芽部分に発芽抑制因子であるアブシジン酸があり、それを摂り込むと腸内の消化酵素が壊れてしまうんですね。

ただし、水につけ置きしておくと生大豆は、おっ、発芽の時間だ!と胚芽を膨らませ、アブシジン酸を消すのです。

さっそくバケツに水を入れ、生大豆をつけ置き。

24時間経過。

水に浸けておいた大豆、ふっくらと膨れています。

これなら子ヤギでもかみ砕けます。

くずコメは、高須町の山の湧き水で育てた特別栽培のコシヒカリ!

ヤギや羊にはえらいぜいたくな品です!

コメはデンプン質でエネルギーになり、大豆はたんぱく質なのでヤギの筋肉に。

量は多くなくていいのです。

一日一頭当たり200〜300g。

農家と提携して中山間地の耕作放棄地利用でのヒツジ飼育のデータ取りの開始です。

ヒツジを迎え入れる準備~餌について

順位は厳しいおきて!

優しくておとなしい山羊にも、動物の厳しいおきてがあります。

強いか弱いかの順位です。

うちの4頭の山羊たちは、餌の取り合いでそれがはっきり出ます。

箱の中の餌が少なくなってくると、上位の2頭が餌箱で食べ続けるのに対して、下位の2頭は床におちた草を食べる。

上位2頭は落ちた草は食べません。

彼らのルールなので私は介入しませんが、優しい顔しててやることはきついですね!

順位は厳しいおきて!

放牧場に忍び寄る竹やぶの竹

放牧場は、元水田です。
耕作放棄したとはいえ、稲作していた頃には肥料をしっかり入れていましたので土が肥沃です。
隣の竹やぶの竹にしてみたら絶好の繁殖地。
「美味そうや~この土地!」
春夏にギュンギュン地下茎を水田に延ばして来ます。
こういうメカニズムで、耕作放棄地はあっという間に竹藪化してしまうんですね。
土地の所有者の村人達は、農作物も作る気力が無いのですから、ましてや竹を伐採するなんて、「労力の無駄!」みたいな感じです。
でもそういう私だって、もし山羊を飼っていなかったら、寒いのにわざわざ竹切りなんて恐らくしていないでしょう。
つまり、逆に言うと、山羊や羊を飼うということは竹藪等、集落のお荷物の雑木林に保全の手を入れようというモチベーションになる、ということなんですね。
山羊たちは竹の葉が大好きです。
この冬もかなり竹や笹を切り、山羊たちに食べてもらいました。
来年は竹藪そのものを放牧場にしてしまいます。

放牧場に忍び寄る竹やぶの竹

冬の終わり~そうじ刈り

春はもうすぐ。

牧場は今の時季、掃除刈りをします。

去年食べ残された草の固い茎をきれいに刈ると、新たな春草の芽に日光がしっかり当たるので、草の伸びが全然違ってくるんですね。

隣の放牧場に山羊たちを閉じ込めて作業。

山羊たちはかまってほしくて、私に合わせて動きながら鳴いてました。

冬の終わり~そうじ刈り

自作のヤギハウスを放牧場に移築します

3年前、自宅の庭に自作したヤギハウス。

牧場を広げるので放牧場に移築します。

今日からその解体作業開始です。

素人大工仕事なれども2度の豪雪と台風に耐えたんだからまあまあの出来栄えだったのでしょう。

作るのは、試行錯誤しながらでむっちゃ時間がかかりました。

一方、解体は速い。

羊がやってくる6月までに移築完了させなきゃ。

カフェの開業もはさまるから、ヤギの手も羊の手もダブルで借りたい大忙しかも。

自作のヤギハウスを放牧場に移築します

地元地方紙にオハナ牧場の名前が初めて取り上げられました

「たかすオハナ牧場」の名前が初めてメディアに現れました。
2月24日付けの日刊県民福井!
福井の地元紙です。

地元地方紙にオハナ牧場の名前が初めて取り上げられました

化製場法の指定区域が解除になりました!

越前海岸は国定公園のために、沿岸地域は「化製場に関する法律」で、家畜飼養の排泄物対策が厳しく求められています。
うちの牧場は、ヤギも羊も一年中放牧なのでその法律は適用外なのですが、放牧ではなく畜舎内で飼養するとなると、排泄物の汚水処理の汚水桝設置・浄化対策が義務付けられます。
しかし。
うちの村と同じ、海岸線から1キロ以上内陸という、似通った立地にある隣の集落はこの法律の指定は受けておらず。。
なおかつ、この法律は昭和23年制定と、現在の状況といささかも乖離した内容。
ただでさえ畜産業者がどんどん減っているというのに、今日の限界集落だらけの、空き家だらけの、離農農家だらけの村で、耕作放棄地対策として山羊やら羊やらを数頭飼おうか、という新規参入者に、この法律の網をかぶせて、「はい、500万円で汚水桝設置してくださいよ」なんて言ったら、誰もやらないでしょう。
 山羊、羊の排泄する糞尿なんてかわいらしいものです。牛、豚の数%。それも田んぼで草を食べているうちに出しますから、草の栄養になっているくらい。
2021年早々に陳情し、2021年7月に無事解除の運びとなりました!

化製場法の指定区域が解除になりました!

新しいおが屑床を敷きました

古い床おが屑を出して、きれいなのを敷き詰めました。
杉ヒノキのとっても良い香りです!
「わーい、パパ〜、気持ちいいよ〜!」
とユキ!

新しいおが屑床を敷きました

中津川からヒツジがやって来ました~!

たくさんの仲間に助けられ手伝ってもらって、7月6日、中津川から5頭のヒツジがついに、わが牧場にやって来ました。

さてさて、ヤギを飼い始めた2018年、その人懐っこさに喜ぶたくさんの方々(オーベルジュのお客様であったり、近所の子どもたちであったり)を見て、私は、観光牧場の可能性を強く感じるに至りました。

年が明けて早速六甲山牧場を視察。
ハンプティダンプティのように体を揺らしながら歩く様子、愛くるしいマスクとユーモラスなしぐさ。

牛や豚は日本全国どこにでもいる。でも羊や山羊はペットで飼っているところは多々あるが畜産、あるいは牧場として飼育しているところは非常に少ない。
ましてや、福井県ではゼロ!

ヤギも羊も雑草が餌になります。
耕作放棄地の雑草に頭を抱えているうちの村にはぴったり!
しかも丈夫。補助の餌も、おからとかくず米とかの余剰生産物で十分に事足りる。
つまりコストが低い。
しかも、眺めていてのどか。
これ以上うちの村にふさわしい動物はいない!という結論に達したのでした。

これからサフォーク羊の繁殖が始まります。
福井はもちろんのこと、日本全国の皆さんと手作りで設立した「たかすオハナ牧場」。
たくさんの人の夢を乗せて、今日、スタートです!

中津川からヒツジがやって来ました~!

羊たち、だいぶ慣れました~

一夜明けての羊たち。
ちょっと落ち着いたみたいです。
恐る恐る外に。
「なんや、ここの草、味がちゃうなあ!」と言いながら、前歯でちょこっと草の先っぽをかじってみます。
「お!水も美味しいやんか!」
サフォーク羊は、目が青いんですよ。

連日の雨が吹き込んだのと、ゆうべ与えた水の入ったバケツをひっくり返したのと、漏らしたオシッコとで濡れ汚れたコンクリート床。

ヒノキと杉のおが粉を、今日たっぷり敷き詰めました。
ヒノキはほんとにいい香り!
吸水性に優れ、殺菌作用もあるおが粉。
今夜は気持ちよく眠れるでしょう!

羊たち、だいぶ慣れました~

ヒツジの食欲、素晴らしい!

羊たち、餌、食べてくれました!
ハウスに入ると逃げる!
羊の習性です。
一匹が突然動くと、それがリーダーであろうがなかろうが、他の羊は一斉に後に続くんですね。
オオカミとかの外敵のサイン、「ヤバい!」
即!
そういう反射で彼らは生き延びて来たんだと想像できます。
なので、バケツに餌を入れて倒れないように塩のバスケットに入れて去りました。
2時間後見に行ったらきれいになくなっているではありませんか?!
「なんや、お前ら、食えるんやんか!?」
そう言いながら、餌箱に入れてやると、今度はもう逃げずにもぐもぐ!
ガールズは食いつきよろし!
ボーイズは、美味しい餌を残して外で草を食べてました!
一応、食べている、ということが確認できたので一安心です。
塩も舐めてました。
よかった、よかった!

ヒツジの食欲、素晴らしい!

地元の新聞に牧場の大きな記事が掲載されました

今日7月9日の地方紙「福井新聞」に、オハナ牧場物語の記事が掲載されました!

福井新聞は福井県民の80%が読んでいると言われる新聞です。
牧場の訪問者は圧倒的に福井県民ですから、これからの牧場の賑わいには不可欠です。

日本全国はもとより世界中の人たちとも繋がれて関係人口が増えていくのは本当にうれしい!

地元の新聞に牧場の大きな記事が掲載されました

ヒツジ導入、日刊県民福井に掲載されました!

今回のヒツジ導入、福井の地方紙「日刊県民福井」に今日大きく取り上げられました。

牧場とそこで産み出されるラム肉を提供する牧場レストランで一緒に働く若者を雇用し、いずれは後継者に。

彼らが村の空き家に移住し、家族を持ち子育てをする。

これが私の未来予想図です。

楽しい未来!

ヒツジ導入、日刊県民福井に掲載されました!

さくら子、がんばれ!

オハナ牧場では、専門家に起こしいただいて牧羊月例会を開いています。

目下の中心議題は、健康回復。

遠く中津川からやって来てはや2ヶ月。

折からの炎暑もあって全頭すっかり体調を崩してしまいましたが、専門家の皆さんの適切な処置や助言のおかげで、一頭を除いて快復しました。

うちにはメス🐑が3頭います。

母親になってくれる大事な彼女たちに「名前付けて可愛がってあげると良いよ!」と、専門家のアドバイスがあり、この度、ヒツジだけに、[命名]することにしました!

私、個人的に花が好きなのと、何せ牧場の花になっていく彼女たちなので、さくら子(19番)、ゆり子(23番)、そして、もも子(30番)です。

体調不良なのが、さくら子。

お腹を壊していてなかなか太れません。

心配でいつも声掛けしているせいか、4頭のうちで一番私になついています。

今日は、二分割して狭かったハウスの仕切りを取り払い、ワンルームにしました。

早く元気になれよ、さくら子!

さくら子、がんばれ!

トラクター、買いました!

トラクターがついに私の元に到来しました!

荒島ポーク生産者の安川さんから買わせていただきましたよ。
大野から。
プロの業者にラジエーター周辺等を修理&メンテしてもらって、羊のために美味しい牧草を作ります。

いよいよ私もファーマーの道を往くんだなあ、と感無量です!

トラクター、買いました!

冬用の敷き藁をもらってきましたよ~

牧場の歳時記〜冬の支度
羊もヤギも、夏の酷暑に比べればまだ冬の方が体調管理はしやすい。
特に羊はモコモコのウールのコートをまとっているから、福井の冬なんてへっちゃらだ。
それでも厳寒対策はしてやる必要がある。
ハウスの床の敷き藁をもらって来た。
稲刈りするというので少しください、と頼んでおいたのだ。
「一列残してあるから持ってって〜」と電話。
はーい\(^o^)/と出かけて行ったら、その一列の長いこと!
200mはあろうか。
夕方行っものだから日没順延。
二日後に残りを全部頂いて来た。
3年分くらいはありそう!
ところでこのわら、どこにしまうの?

冬用の敷き藁をもらってきましたよ~

ドッグランフィールドを作ります!

牧場内にドッグランフィールドを新設します!

カフェにお見えになるお客様方の熱い要望に応えようと思い立ちました。

耕作放棄地がいくらでもあるので、ドッグランフィールドの一つや二つはお安い御用なのです。

ただし。

柵作りが大問題!

またまた友人たちの力を借りなきゃ!

ありがたいですね~

(写真はイメージです)

ドッグランフィールドを作ります!

牧場の厄介虫~ヌカカ

牧場に群れで飛ぶ小さな虫がいる。
ヌカカと呼ばれる。
名前通り、米ぬかの粒のように非常に小さな虫だ。
寒い時季の雨天の日以外、一年中飛び交う。
このヌカカが実は蚊や蜂に劣らず厄介な訳は、吸血虫だからである。
別名「スケベ虫」と言うくらい、肌がわずかに露出しただけでそこに集まってきたり、そこから身体の中に入り込み、皮膚を噛み切って滲む血を吸う。
この痒さと来たら、悶絶もの!
駆除の方法はほぼ無い。
忌避するだけだ。
ハッカ油!
無水エタノールに数滴ハッカ油を混ぜ水で希釈して、衣服や帽子に噴霧する。
ハッカ、ミントのこんな心地良い爽やかな香りを嫌う虫がとても多い。
牧場の野良仕事にはハッカ油スプレーは必携です!

牧場の厄介虫~ヌカカ

干し草用のエサ台をこしらえました!

ヒツジハウスとヤギハウスの中に、干し草(専門用語では乾草と言うんだそうです)を食べさせる餌台をこしらえました。
草がなるべく下に落ちないように、首を突っ込んで食べるシステムです。
北海道へ昨年視察に行ったとき、十勝家畜改良センターのヒツジ畜舎で見かけたものに似せて。
廃棄パレットの有効活用です!

干し草用のエサ台をこしらえました!

「全国農業新聞」に取材記事が載りました!

「全国農業新聞」本日12月10日付け紙面に、「たかすオハナ牧場」が大きく掲載されました。
東京からわざわざ取材に来られたのです。
耕作放棄地問題や限界集落化問題に苦悩する全国の中山間地域の皆さんにとって、これが何かヒントになってくれれば、こんなに嬉しいことはありません。
小さな村に蒔いた種が育ち始めています。

「全国農業新聞」に取材記事が載りました!

羊の血統登録資格講習会に参加!

年も押し迫った12月27日。

「ヒツジの出生確認資格認定講習会」というのが石川県立大学で開催され、参加してきました。

この資格はうちの牧場の将来にとってとても大事なのです。

ヒツジを屠場に出す際、その出生データが必要になるためです。

私がこの資格を得たから、いちいちどこかの資格者に頼んだりの手を煩わせる必要がありません。

また、生後12ヶ月未満の羊肉をラム肉と呼称するため、レストラン等に販売する際もラム肉であると証明できるからお客様にも安心してもらえます。

講習会後半は血統登録実技。

どういうヒツジが良いヒツジか。

その判別法を学びました。

ああ、この知識が5ヶ月前にあったなら、今年の夏に子羊を選ぶときに活かせられたのに。

死なせなくて済んだかも知れないと。

それもこれも全て勉強です。

学ぶってホントに大事です。

羊の血統登録資格講習会に参加!

羊の見る夢

雪降りの牧場。

夕食を運んで行くと、ハンプティがお出迎え。

羊は3時間ほどしか眠らない。

ヤギはそれよりちょっと長くて5時間ほど。

野生においては羊も山羊も食物連鎖の下位だから、おちおち長寝などしていられない。

寝込みを襲われて食われてしまうのだ。

その習性は家畜になっても受け継がれている。

放牧場に青草がある季節には真夜中の闇の中でも草を食む。

今はハウスの中にいるしかないから長いながい夜を過ごすことになる。

短い眠りの中で羊はどんな夢を見るのだろうか?

羊の見る夢

オンリーワンのラム肉を作りたい!

ラム肉の品質向上についての研究。
うちの近所の福井市三里浜ではオリーブが栽培されている。
オリーブオイルを搾った後のカスは産廃で捨てられているのだが、まことにもったいない。
それを有効活用して、ヒツジの餌に使いたいのだ。
実は、オリーブの搾りカスには栄養がいっぱい残っている。
中でもオレイン酸!
オレイン酸と食肉の組み合わせで即思い浮かぶのが、世界最高峰豚肉、スペインのイベリコ豚だ。
オレイン酸の豊富なドングリを食べて育つイベリコ豚の美味しさは筆舌に尽くしがたい。
それをラム肉で実現できるのだ。
ただし、そこに至る前途には高い障壁が立ちはだかる。
搾ったままの状態では渋味がきつくて、ヒツジは食べられない。
だが、それを80℃程の温風で乾燥させるとその渋味は消えて、俄然美味しい飼料に変わるのである。
三里浜オリーブ生産組合では、オリーブの搾りカスは喜んでタダでくれるそう。
さあて、温風撹拌乾燥機って、どこで手に入るのだろう?

オンリーワンのラム肉を作りたい!

福井プレサレへのチャレンジ1

福井プレサレに向けてのアクション。
オハナ牧場がある越前海岸地区。
今越前海岸はこの時季、ワカメの収穫期です。
もみワカメなどの商品加工の際に茎などがクズワカメとして下手をすると廃棄の定めに。
それはおとましい!
羊に飼料として与えることで、肉にヨード分や海藻ミネラルが増えて、風味豊かなラム肉になるのです。
実はフランス•ノルマンディー地方の海のほとりで生産されている「プレサレ」というラム肉がこれなんですね。
奇しくもうちの牧場も海からわずか1キロ。
冬には強烈な北西風が荒れ狂う日本海の海水を潮風として霧状に巻き上げます。
それがうちの村の山林や田畑に降り注ぎ土壌に沁み込むのです。
こんな気候風土が何千年と続いて来ました。
ですから、土壌は他の地区の土壌よりナトリウムなど海水ミネラルが多いのです。
そのようなオハナ放牧場はまさにプレ(牧草地)サレ(塩)!
塩の野草を食べているうちのヒツジたちに、さらに地元特産のワカメを餌に混ぜて与えます。
今日はクズワカメをたくさんいただき、早速天日干しに。
福井プレサレの完成がとても楽しみです。

福井プレサレへのチャレンジ1

お婿さん羊が来たあ~!

ヒツジやヤギ、牛などの反芻動物にとって、第一胃の常在菌は、非常に重要です。

雑食性の人間と違い、ヒツジは毎日同じものを食べるほうが菌が安定して反芻消化がしっかり行えるんですね。

いきなり餌が激変すると、反芻が上手く行えず貧血となって、最悪死亡してしまいます。

ニューカマーのショーン二代目。

第一胃の常在菌をオハナ牧場に新環境順応させるため、一週間は干し草にちょっぴりの青草を加えて慣らしています。

当面はオカラもクズ米も無し。

去年の深い反省からです。

放牧場の青草の海に放つのはもう少しのがまん!

お婿さん羊が来たあ~!

カーボンファーミング

この秋、いよいよ羊🐑の交配開始です。
来春には子羊が複数生まれる予定!(あくまで! 笑)
それに先立ち、子羊たちのための放牧場作りもこの秋から始めます。
まずは、野草主体から牧草主体の放牧場に転換。
トラクターで複数回耕して雑草の根切りを重ねます。
そして牧草の種まき!
カーボンファーミングという言葉、ご存知でしょうか?
土中に炭素を固定化すること。
植物は大気中の二酸化炭素を吸収しながら成長しますから、植物を炭化して地中に埋めるとそれだけ大気中の二酸化炭素を減らせる、つまりカーボンニュートラルに貢献できる。
炭は腐らないので炭素固定化に非常に効果的なのです。
そういう取り組みをする農業を「カーボンファーミング」と呼びます。
日本では昔からもみ殻を燻炭にして使ってきました。
このもみ殻燻炭を積極的に土壌中に鋤き込むことで二酸化炭素が固定化できるのです。
もみ殻はタダでもらえますから農家負担も低い。
耕作放棄田で燻炭にして即鋤き込みます。
剪定や間伐で出た木材も野焼きで炭にして鋤き込む。
排水性が上がり、微生物群が増え、牧草の生育にも良いのです!
一石三鳥!?
良いことだらけ!
将来はどれだけ炭素を土中に鋤き込んだかというカーボンクレジットを企業に販売して利益を得ることも可能になってきます。
耕作放棄田が地球環境問題に貢献でき、一層オーガニックな畜産にも与する。
たかすオハナ牧場はSDGsにも向かいたいね~。

カーボンファーミング

新しいメスの子羊がやって来た~!

ニューカマーが到着しました!
22年4月生まれの女の子です。まだ生後5か月。
鳴き声が裏声になってひっくり返ってます。かわいい~!
名前は「みかん」ちゃんと言います。
皆さん、可愛がってくださいね~!

新しいメスの子羊がやって来た~!

ヤギたちに、野草のサイレージ確保!

牧場の冬に備えて、準備あれこれ。
冬は何と言っても緑の草が無い!
羊🐑は稲サイレージ。
山羊🐐は、今年から草ロール!
国土交通省が九頭竜川河川敷の野草を刈り取り干してロールに巻いたのをタダでくれるのです。
それを8玉引き取って来ました。
週末はコシヒカリのクズ米をもらって来ます。
基本的に、餌は無料でなおかつ高品質。
これは、中山間地域の畜産にとってはひっじょうに大事です。

ヤギたちに、野草のサイレージ確保!

2022-10-13 牧場の羊たち、交配真っ最中!

たかすオハナ牧場の羊たち、目下、カップリング真っ最中です。
来春のひつじベビー誕生に向けて、オスのショーン、がんばってます。
今年はメス2頭なので、40頭を妊ませる能力のあるオス羊にしてみれば楽勝!
今朝もせっせと励んでおりました!
元気な赤ちゃん羊の誕生、祈ってます!

2022-10-13  牧場の羊たち、交配真っ最中!

春の歳時記~敷料交換

牧場の歳時記〜ハウスの敷料交換
オハナ牧場は通年放牧だ。
羊たちは基本的に放牧場で排泄をするから、ハウスの敷料はさほど傷まない。
それでも福井の冬の3ヶ月は天気が良くなく、ハウスの中で過ごすために、大分汚れている。
稲わらを敷いてあったのだが、稲わらというのは本当に素晴らしいもので、藁についている乳酸菌や納豆菌のおかげで、敷料も糞尿も腐敗せず発酵の状態である。
だから全然臭くない!
だが、春になり気温が上がって敷料が腐敗し出す前に除去しなければならない。
きれいに搬出したあと、杉ヒノキのおが粉ともみ殻を敷いてやった。
おが粉は殺菌作用があり、もみ殻は敷料の通気性を高める。
「ええきもっちゃあ~!」と羊たち!

春の歳時記~敷料交換

2023-4-7 牧場初の子羊が誕生しました~!

昨日は満月で今日も満月の影響下にありました。
今回の満月はピンクムーン。ピンクは桃。
「あ、じゃあモモコ、絶対産める!」
と確信してました。
満月と新月の時は海水が月に引かれる力が最大となり、海水と同じ成分組成の羊水もその影響を受けるそうです。
それで満月時に出産が多いということです。
2016年に東京大学大学院の研究チームが発表しています。
朝食後のコーヒーをすすっていると、「何か、生まれてるで〜!」とジュンコさん!
なにい〜!?と、すっ飛んで行けば、ちっこい羊水まみれの赤ちゃんヒツジをモモコがせっせとなめているじゃありませんか!
胎盤がモモコのお尻から垂れているのを、これまたジュンコさんが古タオルで掴んで引っ張っています!
お腹の張り出しの割に生まれたヒツジが小さいので、
「もう一匹いるんじゃ?」
とつぶやくや否や、
「あ、もう一匹出てきた!」と、ジュンコさん!
ラテックスの手袋をはめた手で、2頭目の出産を介添えしてます!
やるなあ!
オハナ牧場初のヒツジのお産はこうしてつつがなく終了しました!
2週間後はユリコの番です!

2023-4-7 牧場初の子羊が誕生しました~!

2023-4-20 ユリコも続いて出産!

ユリコ、今朝早くに女のコを出産しました!
母子共に元気です!

2023-4-20 ユリコも続いて出産!

2023-4-28 子羊たち、放牧場デビュー!

サユリ、生後9日目。
ママが大好き。
ママのユリコも娘が大好き。

2023-4-28 子羊たち、放牧場デビュー!

地元海岸の特産、ワカメをヒツジのエサに!

乳酸発酵のワカメ、無事に完成しました~!
ワカメWCS!

WCSとはWhole crop silage(穂だけではなく、茎や葉も収穫し、フィルムで密閉し発酵させた家畜の飼料のこと)。

要するに乳酸発酵させた牧草のことで、ヒツジたち、大好きなんです。彼らのお腹にも良いです!

地元の海岸の特産であるワカメは美味しいもみワカメになるんですが、その茎は固くて食べられず廃棄されて来ました。

ミネラルたっぷり栄養満点なその茎を餌の少ない冬に食べさせられないだろうかと思ったのです。

岡山県の内田先生にご助言をいただきながら、エヘン!何と一週間研究に研究を重ね!〈そんな簡単にできるんか!?〉、試行錯誤して!笑)乳酸発酵させるべく、仕込みましたのです!!

5月下旬のことでした。

実は宮城県に特産ワカメを乳酸発酵させてヒツジを飼育しているところがあるのです。

聞いてみたら、「企業秘密やで教えられるかいな。あんた、自分で考えてやってみなはれ。」とけんもほろろに門前払い。

その点、北陸ヒツジ協議会っていう任意団体はふところが深いよ。

餌のことは言うに及ばず、病気のこと、交配のことなどどんな情報も惜しみなく分け合っている。

日本国内に流通しているヒツジ肉の99%は輸入品。

国内産はたったの1%だす!

国内のヒツジ畜産業者同士、協力しあって盛り上げたいのになあ。ブツブツ。。。

でも、このワカメWCSでまた福井プレサレが一段バージョンアップします!

この冬から濃厚飼料に混ぜて給与していきます!

地元海岸の特産、ワカメをヒツジのエサに!

仔羊たちと寄生虫

子羊達は元気一杯だ。
だが、真夏は彼らにとって危険な季節でもある。
寄生虫。
羊にとっては命を落とす程の難敵だ。
寄生虫の体内での増殖が夏を迎える頃にピークとなる。
羊は生来我慢強い動物で、ぐったりして倒れたらもう手遅れというパターンが多い。
ペレット状の健康的なふん便だが、念の為家畜保健衛生所に検便を頼みに行ってきた。
案の定、怖い寄生虫がいっぱい、とのこと。
コクシジウムと線虫!
早速駆虫薬を投与。
明日は、成獣達にも投与します。

仔羊たちと寄生虫

河川敷の干し草ロール

牧場の冬支度。
ヤギ用のエサ活です。
国土交通省河川事務所が九頭竜川河川敷の雑草を刈るんですが、それを有効活用しようと、ロールにして無料で分けてくれるのです!
放牧場から青草どころか枯れ草も消え果てる冬。
12月から3月までの4ヶ月間、このロールがヤギたちの食事になるんですね。
雑草と言っても、ヨモギ、セイタカアワダチソウ、ススキ等、ヤギたちの大好物がいっぱい。
ヒツジ達は稲サイレージとうちの果樹園で採った干し草。
うちのヒツジ達は高価な輸入干し草が嫌いで食べてくれません。
タダの雑草が大好き❤
何て飼い主孝行なんやろか!!
ヤギたちは稲サイレージが嫌いなので、丁度バランスが取れてます!
4ヶ月分の20ロール、軽トラに山盛りに積んで、帰宅道中荷崩れしやしまいかとヒヤヒヤモンの運転でした!

河川敷の干し草ロール

ヒツジとヤギの床敷料~おが粉

ヒツジとヤギハウスの床敷、第三弾、「おが粉」!

製材所が近所にあり、2ヶ月に一度の頻度でいただきにあがります。

おが粉は、杉とヒノキ。

おが粉を使う意味は、それに含まれる樹脂にあります。

杉樹脂はサンシと呼ばれます。

ヒノキはテルペン。名のしれたヒノキチオールやαピネンを総称してテルペンというのです。

これらの樹脂は抗菌、防カビ作用が素晴らしく、さらに、ヒノキに含まれるフィトンチッドは、またその香りが副交感神経に作用してリラックス効果も。

ハウス内で排尿してもこのおが粉が吸水して、床の乾燥を早めています。

そば殻、もみ殻とこのおが粉を組み合わせて、ハウス内を快適に保ちます。
うちのヤギはおが粉が新しく入れ替えられると、転げ回って体を擦り付け嬉しがります。
気持ち良いんだよね~。

これで年内はヤギもヒツジも超快適です!

ヒツジとヤギの床敷料~おが粉

牧場にオリジナル自販機が稼働開始しました!

オハナ自販機、ついに稼働開始しました!

主たる目的はヤギとヒツジの餌パック販売で、牧場を訪れる方にヤギたちとのふれあいを楽しんでもらうこと!

自販機でその餌がいつでも買えます。

エサパックだけでなく、カフェオハナのオリジナル手作り梅干しクッキーも販売中です。

子連れのお客様、「うわ~、これハマるわ~!」ですと。

牧場にオリジナル自販機が稼働開始しました!

給餌量。一日二回のうちの一回分!

ヒツジ7頭とヤギ3 頭の一回分のご飯。
これを朝と午後の2回やります。
ビニール袋で餌バケツの仕切り。上の袋は干し草。ヒツジは稲サイレージ。
雨の日も雪の日も炎暑の日も、1年365日、欠かさず。
生き物の世話って、こういうことなのです

給餌量。一日二回のうちの一回分!

牧場の駐車場ができました!

たかすオハナ牧場に、やっとこさ駐車場がオープンしました!
長い事路駐でご不便をおかけしました。
ヤギ達の放牧場が舗装道路に面し地面も固く締まっているので、駐車場に。
ヤギ達の草を食べるお隣の耕作放棄田を新たにヤギ達の放牧場に借りる予定です。
駐車場スペースを奥に、手前側はキッズアスレチックフィールドに。
この秋にアスレチックフィールドはオープン予定です!

牧場の駐車場ができました!

密集放牧システムが完成!

子羊放牧場の密集放牧システムが整いました。

 家畜の放牧に「集約放牧」または「密集放牧」というやり方があります。
うちのような耕作放棄地を放牧場に転嫁している牧場では非常に採用しやすいスタイルです。

集約放牧とは、A放牧場にひつじを入れている間、Bの放牧場は閉めて草が伸びるのを待ちます。
2週間後羊をBに移し、今度はA放牧場の草が伸びるのを待つ、という訳。
これで冬まで青草が途切れません。

密集放牧システムが完成!

ヒツジの毛刈りはとっても大切!

羊の毛刈りは、羊たちにとって不可欠です。

野生のヒツジは、時季が来ると自然脱毛します。

一方、現在世界中で飼養されているヒツジは、より多くの毛を採取できるように品種改良された種で、野生のような自然脱毛はできません。

毛を刈る、というのは、ヒツジにとっても人間にとっても大変な作業です。

下手な刈り方だとその事故でヒツジが死んでしまうこともあります。だから、細心の注意を払ってバリカンを入れます。

また、毛を定期的に刈ってやらないと汚れで不衛生になり、また、真夏の猛暑で体温が上がってしまい命の危険にさらされることにもなります。

毛刈りは春の温かい時季に行います。

寒い時季だとヒツジも体温消耗して風邪をひきます。

 今年は6頭でしたが、来年はちょっと数が増えそう。

ヒツジにとっては年に一度とはいえ、そうそう頻繁にあるわけではない毛刈りなので、捕まえられたり押さえられたりするのを嫌がります。

しかし、刈ってやると、その後は気持ちよく過ごせるので、人間の子供が散髪を嫌がるのにちょっと似てるかも。

作業中はヒツジは苦しんでいるのではありませんので、かわいそう〜と思わず、深いご理解をお願いします。

ヒツジの毛刈りはとっても大切!

café OHANA カフェ オハナ

牧場カフェとしてデビューしました「カフェ オハナ」。

「たかすオハナ牧場」の名称と同じこのOHANA(オハナ)という言葉はハワイ語で「家族」の意です。

この小さな村が今直面している限界集落化の問題は、まさに「家族」の崩壊そのものなのです。

暮らす人が減っていくこと。家族が消えること。

それを防ぎたい。逆に、増やしたい。

村を訪れる人の多くが言います。

「何てのどかで美しい村なんでしょう!」

「移住してきたい!」

そんな人たちを見つけたいという思いで、牧場とカフェは作られました。

 この村にほんらい関係の無い人々が、牧場やカフェの訪問を通して村や村人とつながり「関係人口」となっていく。
 そうして「家族」の絆という焚き火にたくさんの人が心の手をかざす。

これこそOHANAになれることなのではないでしょうか。

 カフェオハナはそんな小さなきっかけを作ることを願って、美味しいコーヒーや軽食を用意して皆さんのお越しをお待ちしています。

 

café OHANA カフェ オハナ

カフェ、だいぶ出来上がってきました~2021.2.4

カフェがだいぶ出来上がってきました!
カウンターボードは欅の無垢板です。
とあるお宅の小屋に数十年間眠っていたもの。
十分に乾燥しています。
72センチ幅と堂々たる風格です。
クラックや穴が有りますが、私はこういう風合いの方が好きです。

カフェ、だいぶ出来上がってきました~2021.2.4

素敵なカウンターチェアーを譲っていただきました~2021.2.23

カフェ用にいただいたカウンターハイチェアー。
摩耗していた処をウレタンニスで補修です。
低番手のヤスリで前の塗料を落とし、塗って、高番手のヤスリを当て、また塗装。
今日は初回の作業です。
きれいになるね〜!

素敵なカウンターチェアーを譲っていただきました~2021.2.23

カフェが完成しました!~2021.3.16

カフェが完成しました〜!
まだ保健所の検査が済んでいないので使えません。
でも一足お先に初公開です。
ゴールデンウィークには間に合う!?

カフェが完成しました!~2021.3.16

ハウスコーヒー、決まりました!

カフェ用のコーヒーのセレクション。
プロバイダーとなってくれるのは「武コーヒーラボ」を自営する若者、土橋(つちはし)君です。
コーヒーの求道者のようなひたむきさと情熱を持った彼と一緒にビジネスができるのは私にとっても歓びです。
テイスティングの末、ブラジルとコロンビアのブレンドをハウスコーヒーとして採用決定しました。
豆は土橋君自らが焙煎。
元々の豆の品質の高さが分かります。
深煎ながらブラジルの香りと甘さ、コロンビアの柔らかい余韻がとても奥行きのある味わい!
粗熱が取れてくるに従ってベルベットのような舌触りがとても美味しいんですね。
4月6日からプレオープンします!

ハウスコーヒー、決まりました!

プレオープンの一週間!

4月6日から14日までプレオープン営業しました。

カフェのオペレーションがしっかり把握できました。

23日にいよいよグランドオープンです。

それまでばっちり準備を整えます。

プレオープンの一週間!

ローカル新聞のミニコミペーパーに取材記事UP!

中日新聞の福井ローカル紙「日刊県民福井」には、月イチ発行の「さんぽみち」というミニコミペーパーがあります。

今月号にうちのカフェオハナが取材掲載されました。

さすが地元で、ペーパー片手に、
「これ、見ましたよ~!」とカフェのドアを開けてお客様が入ってらっしゃいます!

嬉しいですね~!ありがたいですね~!

ローカル新聞のミニコミペーパーに取材記事UP!

オリジナルの干し柿パウンドケーキができました!

カフェオハナ自家製の干し柿が、「ハーブ工房・月音(つきおと)」さんの伊藤パティシエによって何と、このパウンドケーキに変身しました!
 ラム酒に浸した干し柿とクルミのハーモニー。甘さ控えめです!
 材料に超こだわりです。
国産在来種小麦粉、しかもオーガニック。砂糖もてんさい糖。
美味しい!
なお、ホール一本、通販できます。2600円(税込み)です。
ゆうパック着払いでお届けします!

オリジナルの干し柿パウンドケーキができました!

地元のテレビ局が取材に来訪!

カフェオハナとたかすオハナ牧場がテレビ番組「にじパレ」に登場します。
レポーターは坂川陽香(ひゆか)さん。
福井出身のAKB48メンバーです。
17歳で可愛くてきれいなのはもちろんですけど、オーラがあってしっかりしてるわ!
ミーハーの三原則、すっかり忘れてました〜!笑
握手、サイン、写真!!
牧場でヤギとのふれあい、楽しんでもらいました。
福井県の「FBC福井放送」で、6月8日土曜日の午前9時30分に放送されます。。
全国の皆さんには番組放映後Youtubeでお楽しみいただけます。
見てね~!

地元のテレビ局が取材に来訪!

アルベルゴ・ディフーゾ( albergo diffuso 分散された宿)とオスピタリタディフーザを作ろう!

田畑と林に囲まれた小さな村、西畑(にしばた)、私の生まれ故郷。
なだらかな山や丘が南側に連なり、北には日本海・越前海岸。暖流が割り合い沿岸に近いところを流れているために冬も酷寒にはならない。北陸というと北国・雪国のイメージだが海岸線は北陸地方の中では穏やかなのだ。
 2023年4月現在、世帯数11、内、空き家数2。残り9世帯のうち、50歳以下の家族がいない老人だけの世帯数8。
10年後に発生が予想される空き家がさらに4軒。
私が自宅を農家民宿オーベルジュとして開業したのが2017年。以来、1300名の宿泊客を全国からだけでなく広く海外からも受け入れてきたこの6年間でした。
お客様の反応やレビューを総合して感じることは、「うちの村、結構イケるかも!」です!
海が近くて(越前海岸唯一の砂浜が歩いて10分)山も近く、清流の小さな川もあり(ヤマメなどの釣りもできる)の、自然がほんとに豊か。
自然が豊かなところは日本中一杯あるけれど、村の立地条件も悪くないのです!
多くの雇用を生み出している福井市最大の工場地帯「福井臨海テクノポート」は車で5~10分。
福井駅及び繁華街まで車で30分。
大きな総合病院(最新鋭の検査機器が充実した救急外来病院です)も車で10分。
福井市でも屈指の大きさの消防署は車で2分なので、救急車はこの地区で一番早くやって来る!
生鮮食料品が売ってるドラッグストアも車で3分。コンビニ「ファミリーマート」も3分。ちょっと大きなショッピングモールは車で15分。
それでいて、土地の安さは、福井市市街地の20分の1!
どうしてこんな最高の村に住まないの?

というわけで、移住者をいきなり呼び込むのは順序が早すぎるので、まずは交流人口を増やし、その中から西畑村のファンを獲得する(関係人口の創出)!

そのためには何をしたらいい?

村にまったく繋がりや縁のなかった皆さんに村に来てもらい、見てもらい、遊んでもらい、泊まってもらい、食べてもらい、お土産とか買ってもらう。
そうして帰宅したときにお土産とかを眺めながら村の事を思い出して、
「西畑村、なんか良いなあ~!」と思ってもらいたい!

では、それにはどうしたらいいのか?

宿(うちの農家民宿オーベルジュのこと)はある!
カフェ(うちの、カフェオハナ)もある!
遊んで見るところ(うちのヤギ・ヒツジ牧場)もある!

これをさらに充実させ発展させていけばいいのでは?

これからさらに出てくる空き家や小屋などを活用して、さらに民泊宿、お土産ショップ、ギャラリー、レストランを作って行く。

芸術家を呼び込んで、陶芸工房やアートスタジオも。

自然派の菓子職人によるオーガニックなクッキーショップも。

あわら温泉だと、大きな宿に温泉もレストランも土産物屋も全部入ってて、一歩も外に出なくても良いけれど、それはそれで良いけれど、それってちょっとつまらなくないか?

分散された宿だと、村の中のある家は宿で、ある家は居酒屋で、ある家はお風呂屋さんで、ある家は土産物ショップで。

自然あふれる田舎の暮らし。

通勤という形態で稼ぐことはもちろん、ITで稼ぐこともできる(ネット環境がある!)。
アルベルゴ・ディフーゾだから、みんなで協力して観光産業でも食べていける!

それぞれが個性的なスキルを活かして、思い思いのカントリーライフを楽しむ。

こんなアルベルゴ・ディフーゾを一緒に作る仲間を募ります!!

アルベルゴ・ディフーゾ( albergo diffuso 分散された宿)とオスピタリタディフーザを作ろう!

構想を広げよう~アルベルゴ・ディフーゾたかす!

村の空き家や小屋を活用して展開を計画しているアルベルゴ・ディフーゾ西畑。
空き家が出てそれを借りるなり買うなりして、事業施設へと移すまでに相応の時間がかかる。
そんな折、この構想をうちの村という小さな範囲に限定せず、もっと広げたらどうだろう、という考えにいたった。
わが村が所属する鷹巣という地域は12の集落がおよそ10キロの越前海岸沿いに散在する。
その地域全体を「分散された宿」と見立てたらどうだろう?
うちのような山も林もある集落から、漁家が集まる海の集落まで。
鷹巣温泉という源泉かけ流しの素晴らしい温泉もある。
東尋坊から敦賀までのおよそ60キロの越前海岸で唯一の砂浜を持つ鷹巣海岸は福井市唯一の海水浴場でもある。
福井県初のヒツジの畜産牧場もあり、アニマルセラピーのコンテンツ化も期待できる。
海の家の民宿群と国民宿舎、そして農家民宿オーベルジュ。
醤油作り、塩作り、ヒツジ毛刈りなどの農業体験。
将来はそれらに加えて、ショップ、ギャラリー、ミュージアム、ファーマーズマーケットなどを整備。
さっそく有志のミーティングが設けられ、動き出しました。

構想を広げよう~アルベルゴ・ディフーゾたかす!

オスピタリタディフーザ川西を始める!

外国人観光客数世界ランキング2021年版でイタリアは6500万人の第五位。

ローマ古代遺跡もあり、ミラノのファッションもあり、水の都ベニスもあり。さもありなん、という感想なのですが、イタリアがやはり、さすが、すごいなあと改めて感じることに、オスピタリタディフーザという観光プロジェクトがあるのです。

オスピタリタというのは、英語で言うと hospitality、つまり「おもてなし」。ディフーザはdiffused、「分散された」。

アルベルゴ・ディフーゾが小さな集落全体を一軒のホテルに見立てて、村にチェックインしてからてぇっくアウトするまで、村の中で旅の滞在を楽しむ概念であるのに対し、オスピタリタディフーザはそのエリアの半径をもっと広げ、半径10キロの中にあるいろいろな事業所が連携し合って、ユニークで楽しい観光コンテンツを生み出していくというもの。

イタリアも日本と同じく山あいの限界集落はたくさんある。それを観光コンテンツとしてよみがえらせようと50年も前から取り組んできている、それがイタリアの底力だと思うのです。さすがです。

アルベルゴ・ディフーゾがうちの小さな村だけで完結する一方、村がある鷹巣のほか6つの地区を包んでいる川西という地域となると半径は軽く10キロを超えて、その分面白く楽しいスポットがたくさん点在しているのです。

連泊する宿泊客の皆さんは、純米酒だけを醸造する酒蔵や本醸造醤油の蔵に出かけツアーや試飲を楽しんだり、源泉かけ流しの天然温泉に身を浸したりの楽しみができる。

それを巡りツアーとしてお客様に提供できたらみんなが楽しい!

川西地区の観光コンテンツはまだ全然連携がされておらず手つかずです。

これが連携したら素晴らしいことです。

オスピタリタディフーザ川西を始める!

自然農塾

自然農法を始めた!

自然農塾

完全自然農法を皆で学びたい

田舎の暮らしの醍醐味は自給自足。

20年間の在京時代、都会の華やかな暮らしはすなわち消費の生活なのだ、と痛感していました。

一方、地方の福井であっても、また、この小さな農村においても、何も産み出さず消費するだけの日々では、都会と変わりません。

行動を起こさなければ。

生産するというアクションです。

というわけで、完全自然農法の実験圃場を作り始めます。

実はこれ、永年温めて来た構想でした。

完全自然農法というのは、無農薬無化学肥料栽培ですが、家畜糞由来の有機肥料すらもやらない、というもの。

農薬など論外です!

我々がスーパーで買っている野菜は、農薬・化学肥料使用のものがほとんどです。

化学肥料がなぜだめかというと。

それは基本的に窒素とリンとカリウムで構成され、微生物が作るビタミンや鉄分、カルシウムなどの微量元素を含んでいません。

化学肥料を撒くと植物はそれに依存し、微生物は土中から消え去ってしまいます。

微生物がいなくなった土は固く白っぽくなり保水力も失せてしまいます。

 化学肥料によって育てられた野菜は超偏食状態の『栄養失調』となり、もちろんその味も美味しくなくなってしまうのです。

さらに、なぜ家畜糞由来の有機肥料がダメかというと。

概述すれば、それを施肥すると硝酸態窒素が産生され、それがアクリルアミドという発がん性物質を産み、それが体内に取りこまれてしまうんですね。腎臓障害にもつながる。

百歩譲って適量の有機肥料だとしても、その肥料の原料である牛糞や鶏糞が薬品や化学物質で汚染されていたとしたら?

これまた大半の乳牛・肉牛を飼育する牧場では、餌に肥育ホルモンが混ぜられ、また運動をさせない飼育による発病を避けるために抗生物質注射が定期的に行われています。

そんな家畜の糞でこしらえた有機肥料なのです。
何がオーガニックだ!

野菜果樹栽培で大切なのは、肥料を与えずに育てること。

与えて良いのは、腐葉土とか糠・油粕まで。

そういうわけで、仲間たちと一緒に完全自然農法を勉強するために圃場を作っています。

できた野菜はオーベルジュでお客様にもお出しします。

完全自然農法を皆で学びたい

自然農法ってそもそも何?

自然農法は、植物と菌との共生をお手伝いする農法と言ってもいいでしょう。

あれやこれやと手出しする過保護親では子供が育たないのと同じで、野菜作りも、きれいな野菜、美味しい野菜を、との欲から、薬や肥料をあれこれ与えたり、せっせと耕したりと、野菜を過保護にすれば、理想とは随分かけ離れた野菜が育ってしまいます。

野菜作りは土作り、なんてフレーズをよく聞きます。

この、土作りって、どんなことをイメージしますか?

きっと、有機肥料がたっぷり入ったふわふわに耕された土、を作ることではないかな?

全然違うんですね。

多様なVA菌根菌がたくさん住んでいる土、なんです。

VA菌根菌て何や、それ?

はい、引用しました!

「VA菌根菌 菌根とは、Vesicle(のう状体)やArbuscule(樹脂状体)をつくるカビやキノコの仲間(菌根菌)で、植物につく有用微生物です。 VA菌根菌は植物の根につくと、土壌中に菌糸を伸ばし、リン酸などのミネラルや水分を効率よく吸収して植物に与え、植物からの光合成で生産した糖分を与えられます。」

植物は、その根先から有機酸を出しながら根を伸ばして行きます。

すると、その酸がめっちゃ好きなVA菌根菌が、「みんな~ごちそうやで〜!」と仲間に声がけして根っこに集まって来ます。

植物は、光合成で作った糖分を菌根菌に渡し、菌根菌はお礼に水分、ミネラルを植物に渡します。

この共生によって、植物は自分が張り巡らす根よりはるかな広範囲から養分を得ることができるんですね。

ところが、私達が、畑に肥料を入れると、植物はそれを吸収するのが楽チンなので、有機酸を出すとか糖分を渡すとかのエネルギーがかかるしち面倒臭い作業を止めちゃうんです。

すると、VA菌根菌は何ももらえませんから、そんな畑からはいなくなってしまうのです。

菌がいない土ではそれを餌とする生き物もいなくなります。

さらに、その生き物を餌とする生き物もいなくなる。

実は、これらの菌や生き物が出す糞こそが、最高の肥料でもあるんですね。

それによって、非常に複雑で高度にバランスの取れた必要にして十分な状態の土が作り出されているんです。

結論!

私達人間は、無知の手出しをしない!

これに尽きるわ~。

植物とVA菌根菌との共生をお手伝いする!と言ったのは、こういう理由からなんです。

自然農法ってそもそも何?

まずはみんなで畝作り

2021年2月。

大豪雪の1月も去り、福井にも穏やかな晴天の日が続くようになってきました。

仲間の皆さんに、「自然農法やりませんか?」と声掛けしたら20名ほどが手を上げて参加。

長らく放置していた畑なのでススキなどの手ごわい雑草の根が茂っていて大変です。

幅50センチ、深さ30センチ、長さ6メートルの穴を掘ります。

その穴の下には固い粘土の層が。

耕盤層といいます。

水も通さない層ですから、野菜の根っこもブロックされてしまいます。

一番困るのは石灰も肥料も全部この層の上に溜まって、根腐れを起こしてしまうことです。

自然農法では、この耕盤層を割ることがポイントです。

割ることで水はけが良くなり、根っこもその割れ目から下に伸びて行けるのです。

スコップ、鍬を握るのは初めてという方もいらっしゃいます。

井戸端会議ならぬ野良仕事会議で雑談と笑い声が楽しい。

今年は4本の畝で終了。

これに、4月からいろいろ野菜を植えていきます。

採れるかな、野菜。

採れたら夏のバーベキューパーティーでみんなで食べますよ!

まずはみんなで畝作り

畝が完成しました!

今日は3つの畝にマルチ掛けが完了しました!
ここまでの作業が一番体力が要ったのです。
たくさんの皆さんが入れ替わり立ち替わり作業に加わってもらいました。
楽しんでいただけましたか?
あとは苗の植え付けと種蒔きの軽作業。
収穫したらみんなで「夏野菜の収穫祭」しますよ~!

畝が完成しました!

夏野菜植え、第二回目~トウモロコシと枝豆

今日はトウモロコシと丹波黒豆を植えました。

黒豆は枝豆用です。

実はトウモロコシは大豆が大好きです。

大豆の根についている菌がトウモロコシの成長を促すんですね。

トウモロコシの害虫アワノメイガを遠ざけてもくれます!

300倍に薄めた食酢にトウモロコシをポットごとつけておきます。

畑で微生物が集まりやすくなり苗の活着率が上がるのです。

植える前、畝を足踏み。

浮いた土を踏みしめます。

こうすることで苗が水を吸い上げやすくなります。

最後に生の米ぬかを畝全体に撒きます。

トウモロコシはアンモニア態窒素を好みます。米ぬかは微生物の分解でアンモニア態窒素を作るんですね。

微生物、可愛いね〜!

夏野菜植え、第二回目~トウモロコシと枝豆

もみ殻くん炭をドラム缶で作る

ドラム缶でもみ殻燻炭を作る〜カーボンファーミング
偉大な植物、稲についてはその有益さに枚挙の暇がないのですが、トドメは燻炭でしょう。
新米を脱穀したあとの籾殻は通年、うちではおが粉と混ぜてヒツジたちの寝床に敷いています。
さらには、牧草を育てる牧草地にも使うのです。
ただし、その場合は燻炭にして。
光合成をして大気中の二酸化炭素を取り込んだ籾殻を炭に変化させ、それを土中にすき込んで埋めると、二酸化炭素が固定化されたことになるのですね。
炭は半永久的に腐りませんので、半永久的に二酸化炭素を固定化できる。
オハナ牧場もカーボンニュートラル運動に一役買えるというわけです。
これはカーボンファーミングと呼ばれ、今後農業が進むべき世界的なトレンドになっていきます。
もちろん、もみ殻燻炭は農業においても土壌改良剤としてすごい機能を持っています。
ドラム缶燻炭製法、野焼きに比べ、管理が楽で安全です。

もみ殻くん炭をドラム缶で作る

イチゴの自然栽培!

廃材ペットボトルを利用してイチゴの吊るし栽培ポットを製作。

露地栽培はイノシシに掘り返されるのです。

水やりも、毛細管現象を利用して自動給水。

台所で出る果物や野菜くずをミキサーにかけて自家製酵素を作り、それを施肥してやると元気さ倍増!

イチゴの自然栽培!

オーナーの独り言

オーベルジュフジイフェルミエのオーナーである私(藤井省三)は、この小さな村で生まれ育ちました。
幼少年時代はそれこそ、この野山や海岸を駆け回りやんちゃし放題の悪ガキで、両親初め村人たちが私に相当手を焼いていたのは想像に難くありません。
村の大人達は基本的に皆仲良しで、お互いの子供を叱り可愛がりして育てていました。私は、そのおかげでグレずに(笑)何とか無事に今日まで辿り着けたのだと、今はもう他界した村人、まだかろうじて生き残っている彼らに感謝の言葉もありません。ありがとう~!
 18歳のとき、大学進学で上京。卒業後現地で就職し、私は東京杉並、調布、立川、千葉の我孫子、そして松戸と、都会暮らしを20年間経験しました。休みで帰省するたびに、故郷の美しさが目にも胸にも沁み、心がきゅうっと締め付けられるような切なさを感じては都会に戻った記憶があります。
私が38歳の時に両親がそろって大病をしたのを契機に、東京を去り、帰郷しました。
この田舎で果たして生きていけるのかと、経済的な不安はありましたが、「何とかなる。何とかする。なるようになる。」というのが私のモットー。明るくポジティブに今日まで突き進んで来ました。それには、帰郷して得た福井の多くの友人知人の支援や励ましがあったからこそです。本当に私は恵まれています。ありがとう!
 元々、物事へのこだわりがとても強い自分は、何をやるにも中途半端というのが大嫌いでした。知らなければ仕方がないのですが、知ってなおその知識を実行に移さないで平気でいる、というのは私の信条ではないのです。
そのこだわりの一つは、食の問題です。まともな食品や食材を探すのが非常に困難な時代になってきました。食に関わる人たちが、それを買って食べてくれる消費者の安全や健康をないがしろにして、自己の利益だけを確保している食品工業はその最たるものです。スーパーで売られている食品は、ほとんどが添加物を盛られています。流通過程でかびたり腐敗したりしては企業は困りますし、厚労省も、国民が食中毒になってはならないから、と親切に心配してくれて、添加物などで食品の流通過程のリスクを減らしているわけです。でもそれによって日本人の癌発症率は劇的に上がりました。工場製食品だけではありません。畜産業界も利益最優先産業です。餌代は大きなコストなので、家畜が餌をなるべく食べずに肥育するようにと、食肉家畜を運動させず飼養します。そうなると病気にかかりやすくなるので今度は抗生剤などの医薬品を餌に混ぜます。飼育日数を減らして成長させられるなら餌代などのコストが助かるので、短期で生育するように肥育ホルモン注射も打ちます。それらの薬剤は当然肉に蓄積されているので、最終的には食べる我々消費者がその薬毒を引きうけ、複合汚染という大変深刻な病気を発症してしまうのですね。
また、たまの楽しみにと外食すると、店は選べますがそこの食材までは選べない。高いお金を払って不満足な食事にがっかりするくらいなら、自分で納得のいく食材を買って来て自分で調理したほうがはるかに美味しいし健康にもいい。そう思っていたら、いつのまにか料理人になってしまっていた私です(笑)。
 さらなるこだわりは、生き方、人生観です。
 人それぞれいろいろな考え方がありますから、そんな視点で寛大に見ていただきたいのですけれども、私は魂の輪廻転生を信じる一人です。つまり、この短い人生80年は、私が自身の魂磨きをするために在るのだと思っています。この私の人生の課題、それは何か。人によってその課題は皆違うのですが、私はその課題にしっかりと向き合って残りの人生を生き抜きたいと思っています。
 それは愛であり、寛容の心であり、許すことであり、誠実さであり。達成に程遠いテーマもたくさんあります。肉体があるために学習はなかなか遅々として進まないことも多々あります。それでも、この人生で宿題を全部やり遂げられたら、自分の魂のダイヤモンドはもっと光り輝くでしょうか。
 きれいな景色の見えるベンチに私は座って、持参したポットからコーヒーをマグに注ぎすすりながら独り言をつぶやいています。その声は小さくないので、ベンチの端に座っているあなたの耳にまで届いてしまっています。
 聞いて笑ってください。聞き苦しかったら立ち去ってくださいね。
そんな私の独り言。

オーナーの独り言

老夫婦の結婚とは

いつも、ヤギの世話や布団干しなど自宅でできる仕事でぷらぷらしているので、

「あんたはええなあ。能天気で。心配事なんてねえんやろ?」

とからかい混じりに聞かれます。

でも、そんなことはありません。

年老いて、老いさらばえて、体も心も思い通りに動かなくなったとき、さあどうする?といった心配の芽が徐々に膨らんできています。

若い人たちもご両親の問題として、さらに早死さえしなければいつかは間違いなく訪れる厄介な自身の問題です。

それは、結婚、という問題です。

20代、30代で幸せ一杯の結婚生活を送っていても、それが50代、60代になって幸せのままという保証は何もありません。

婚姻関係存続の危機となる深刻な問題が熟年になってにわかに発生することは、古今東西の多くの夫婦が証明してくれています。

結婚というのは大事なのです。

そもそも結婚とは何か。

幸せをつかむため。愛を育むため。

いろいろあるでしょう。

が、実は、誤解を恐れずに言いますと、幸せになるためだけにしているのではありません。

夫婦という最小の社会組織を通じた「リスクヘッジ」であり、安全保障の仕組みなのです。

分かりやすく言いますと、病気や失業、思いがけない事態におちいったときに、1人では一気に生活の危機に追い詰められますが、2人なら何とか生き延びられる。

お互いがサポートできる。

それが結婚の第一の意味です。

この意味は夫婦が70代に突入するとにわかにリアリティを帯びてきます。

 かつての日本の地域社会は、住民同士の連携や血縁集団が確立していて、その中で夫婦という単位がしっかりと機能していました。

普段は多少は不満の多い夫婦でも、夫が親族のややこしい話を丸く収めたり、妻が地域のもめ事で絶妙な差配をしたり、夫婦がチームとして成熟していく機会がありました。

そうやって、異性愛とは別のレベルに「バディ( body)=仲間、同士、あるいは人生を戦う戦友」としての信頼感が育まれたのです。

 今の私達50代、60代が不幸なのは、地域や血縁システムが崩れ、夫婦単位で行動して、「バディ」の見識や力量を目の当たりにする機会がほとんどなくなってしまったことです。

それでも、自営業の夫婦でしたら、「連れ合いがいてくれて助かる」という実感が日々得られるでしょうけれど、勤めに出ていると、配偶者は支援者というよりはむしろしばしば「自己実現の妨害者」として登場してきます。

職場で頑張って生活費を稼いでいる夫の姿を妻は見ることがほとんどなく、夫も妻が子育てや親同士の付き合いや実家・近所付き合いのごたごたを切り盛りしている姿を見ることがないので、お互いをしみじみ頼りになるパートナーだなと感じることが日常生活のなかではなかなか経験できづらいのですね。

老夫婦の結婚とは

大好きなコットンのシャツが地球を汚染している

自分が日々消費するお金が自分の知らないどこかで、誰かの不幸や苦しみに加担しているとしたら。

そんな消費は止めるべきではないのか。

最近、そんなことを感じている。

たとえば、綿のシャツ。

ジーンズ。

コットンのタオル。

私はコットンという繊維が大好きだ。

敏感肌の私にとって、木綿の優しい肌触りへの喜びは、他の繊維の比ではない。

しかし、その原料となる綿花について、深く知る人は案外少ない。

かつてアメリカでは綿花栽培農園で、多くのアフリカ人奴隷が使われた。

アメリカの血塗られた暗黒の歴史。

アメリカの恥部である。

これはある程度知られている。

1960年代になり農薬が発明されるとそれらの奴隷は不要になったが、今度は農薬による土壌と地下水の汚染が深刻な問題になった。

最近では、自然環境中に分解されやすく、特定の生物のみに特化した農薬、天然成分を利用した農薬などがあり、以前より安全性は高いと言われている。

しかし、綿花栽培の場合、主に除草剤・殺虫剤・枯葉剤には、塩素化合物・有機リン酸・ピレスロイトなどが使用されており、それらは、大地に残留し河川や海の水中の生き物や動植物・人間にも環境ホルモンとなり害を与えている。

3年綿花を栽培した土壌は向こう100年は他の作物が作れないほどに土壌は汚れ果ててしまうのだ。

この綿花栽培における土壌汚染を知る人は少ない。

現在、綿花栽培はインド、中国、アフリカなどの国々に移っている。

発展途上国だから人件費が安いと、我々は喜んで、たとえばユニクロの綿製品を買ったりするのだが、実は、その人件費の安さが、児童労働によって支えられているということはあまり報道されない。

現代の奴隷制度とも言われる児童労働。

農薬の撒かれた綿花畑を素足で歩きながら、粗末な食事で一日十数時間も酷使される子供たち。

それに支払われる報酬の低さは絶句ものである。

自分が店で買うコットンのシャツが、そんな世界から産み出されているものだとしたら?

自分も地球環境の汚染の片棒を担いでいることになっている。

大好きなコットンのシャツが地球を汚染している

今をしっかり生きるしかないんだよな

「ベトナムの仏教の僧侶であり詩人でもあるティク・ナット・ハンは、一服の茶の楽しみ方について書いている。
 
 お茶を楽しむためには、人は完全に、今と言う時に目覚めていなければならない。
 今と言う瞬間を意識している時にのみ、手は茶わんの快い温かさを感じる事ができる。
 今という瞬間のみに、香りを楽しみ、甘さを味わい、繊細さを感じとることができる。
 過去のことを思いわずらっていたり、将来のことを心配していたりすると、一杯のお茶を楽しむという体験をうしなってしまうだろう。
 茶わんを見下ろすと、もうお茶はなくなっているのだ。

人生もまったくこれと同じである。

今と言う時に完全に心を向けていないならば、まわりを見回してみるともうそれはどこかへ行ってしまっているのだ。

人生の感触、香り、繊細さ、美などをすべて見過ごしてしまう。

人生はただ、あなたの目の前をあっという間に通り過ぎてしまうだろう。

過去はすでに終わっている。

そこから学ぶことを学び、手放せばいいのだ。

未来はまだここにない。

未来に対する計画を立てるのはよい。

でもそのことを心配して時間をむだにしてはいけない。

心配は必要ないことなのだ。

すでに起こってしまっていることを気に病むのをやめ、起こらないかもしれないことを心配するのをやめた時、あなたは今という瞬間にいることができるのだ。

その時、あなたは人生の喜びを十分に体験し始めるだろう。」
『魂の伴侶』ブライアン・ワイス著より引用

今をしっかり生きるしかないんだよな

独りであることを楽しむんだな

「選んだ孤独は良い孤独」とは、フランスのことわざ。

周囲の人々から見捨てられていると感じることと、世評を気にせず自己の内に深く沈潜することは全く違う。

村の人々と一緒に暮らしながら、ひっそりとした一人の時間を大事にする生き方、つまり、「市隠(しいん)」に私は強く惹かれている。

独りであることを楽しむんだな

ゴキちゃんの集団自殺?

ゴキブリの集団自殺!?

日本は世界有数の自殺大国である。

減ったとはいえ、それでも毎年3万人もの人たちが自らの命を絶っている。

これについてリサーチした専門家によると、人生において経験した人間のカルマがDNAに書き込まれ、それが延々と子孫代々にまで受け継がれることが遠因しているのだという。

どういうことか?

平安末期から鎌倉時代にかけて幾たびもの戦乱に日本は焦土と化し、それに地震や飢饉の自然災害も重なって、人々の日々の暮らしの苦難は地獄に等しかった。

しかし、その一方で貴族や僧侶たちは農民たちから毎日の食糧すらも年貢で巻き上げ裕福な暮らしを続けていたのだ。

権力者たちは、農民を生かさず殺さずで家畜化して統治していた。

圧政である。

階級制度の最下層の農民達は、自由はもちろん思考力すら奪われ、最後の一粒の米も奪われて餓死して行く。

そこに政権側から僧侶たちが送り込まれる。

宗教というのは、どの時代にあっても(もちろん現代も)、政治とグルになっている。

神は政治に利用されている。

これは今も昔も変わらない(もちろん、素晴らしい宗教家や政治家もおられることは承知しているが)。

「苦しいのお。しかし、南無阿弥陀仏を唱えれば死後はみな極楽浄土に阿弥陀仏が連れて行ってくれるのじゃ。みなのもの、南無阿弥陀仏を唱えよ」

これを真に受けた衆生たちは、現実のあまりの苦しさに南無阿弥陀仏を唱えながら自殺していった。

その凄惨な地獄絵は子供や孫の潜在意識に深く沈みこむ。

日本人というのは、だから、歴史上、根本的に自殺を是とする国民なのだというのだ。

 アメリカ人は基本的にヨーロッパからの移民であり、先住民のネイティブアメリカン(通称、インディアン)を殺し迫害し彼らの住む土地を奪ってきた「強奪者」であるから、日本人のように世をはかなんで自死するなどという価値観はない。

さて、本題に戻る。

ゴキブリは餌があるのを嗅ぎつけて外から家の中に侵入してくる。餌が無くなれば消えうせる。

しかし、私の家の、餌などまったくない場所に、なぜ4匹の大きなゴキブリが死んでいたのか。

なぜ、餌があるところへと去らなかったのか?

彼らも、日本のゴキだけに、世をはかなんで自殺したのか?

ゴキちゃんの集団自殺?

コンクリートが人間を狂わせるんだと

船瀬俊介氏のレポートの引用です。

<9年も早死にする団地・マンション族>

「島根大学総合理工学部の中尾哲也教授がまとめた論文は衝撃的だった。

団地やマンションなどコンクリート集合住宅に住む人と、木造に暮らす人の平均死亡年齢を比較すると、団地・マンション族の方が9年も早死にしていたのだ。(調査件数:木造270件、コンクリート集合住宅62件)
さらに全国調査でも「木造率が高いほど平均寿命が高い」ことが立証された。

さらにショッキングな報告もある。
静岡大学と東京大学の農学部が合同で「コンクリート」「金属」「木」の3種類の巣箱を使い、ネズミの赤ちゃんの生存率を調べた。

すると、コンクリ巣箱ではばたばたと93%が死んでしまい、生存率はわずか7%だったのだ。
(一方、)金属巣箱(の生存率)は41%、木造は85%。

もちろん、湿度、温度、敷き藁、餌は同じで、違うのは巣箱の素材だけなのに、コンクリと木製では生存率に12倍もの開きが出た。

そしてコンクリ巣箱で生き残ったネズミも体重や生殖器重量は一番少なく、虚弱だった。

また、研究者が体温測定するため巣箱に指を入れると、木製巣箱では指にすり寄って来るのに、コンクリ巣箱のネズミはいきなり噛みついた。

さらにコンクリ巣箱で生き残ったメスは妊娠して子供を産むと、我が子をかみ殺して食べてしまった。」

現代の猟奇的事件と、もてはやされるマンション居住。何かダブって見えてくる。

コンクリートが人間を狂わせるんだと

騙されても幸せ

ある男が美しい妻と仲睦まじく幸福に暮らしていた。

ところが或る日山道を二人が歩いていると、突然現れた犬に脅かされて妻が狐の正体を現してしまう。

狐に騙されていたと知って、男は驚く。

しかし騙されていたとき男は幸福だった。

それを思い出し、それが忘れられず、男は狐にもう一度化けてくれと頼み、狐は応じた。

 もう一度化けた狐の妻と男はそれから生涯幸せに暮らしたとさ。

騙されても幸せ

合わない靴は勇気を出して脱ぎ捨てるしかないよな

あなたは今靴に足を通そうとしています。

それはどんな靴ですか?

ブランドの高級靴?

スニーカー?

サンダル?

どんな色?

形は?

きれいに磨かれてる?

薄汚れてる?

擦り切れてる?

お手入れは?

その靴はあなたの人格を、人生観を反映した靴ですか?

どんなに高級で立派な靴でも、どんなに素敵なデザインの靴でも、足に合わなければ、足が痛い靴ならば、それはあなたが履くべきではない靴。

脱ぎ捨てたくなります。

また、そうしなければならない。

でも多くの人が足に合わない靴を、痛さや窮屈さを我慢して履いて歩いてる。

靴とは、仕事だったり、住んでいる土地だったり、ひょっとしてパートナーだったり。

靴はあなたの人生そのもの。

合わない靴は勇気を出して脱ぎ捨てるしかないよな

きょういくときょうよう

自分一人の力で生きて来られたはずもない。

ここまで来るのに何千、いや、ひょっとしたら何万という人のお世話になった。

今つまんでいるブロッコリーだって、これを丹精込めて育てた人があるからこその恵みだ。

自分の楽しみだけに時間を使うのはもうお終(しま)い。

これからは他の誰かのために微力を尽くしてご恩返しをしたいものだ。

そのためには、健康と元気!

『100歳になっても脳を元気に動かす習慣術』(多湖輝)

それは、「キョウイク」と「キョウヨウ」。

教育と教養、ではない。

「今日行く(ところがある)」!

「今日用(がある)」!

自分を求めている人と、ことと、場所を見つけたいなあ!

きょういくときょうよう

独り言を書きとめるのも日記なんだなあ

2007年辺りからSNS上に日々のあれこれを書きだしたのですが、これは私にとっては備忘録であり日記帳でした。

ヒトの目に触れても差し支えない記事しか上げてはいませんが、それでも、私の暮らしぶりや、折に触れての自分の考え方がそこにはしっかりと残されていました。

それ以前の数十年間は、大学ノートにモンブランの万年筆で日記をつけていた私ですが、SNS日記になると書き間違いを修正液や横線で消したりの作業が無くなり、写真や動画も添えて残せるわけで、書いたその時の記憶を鮮明に呼び起こすという意味で、画期的に感じられたのです。

この10余年間に私の生活は大きく変化しました。

両親の他界、農家民宿の開業、山羊の飼育開始、バイリンガル幼稚園の閉校。


実生活が仕事に忙殺されているので、ここでのお友だちとの意思疏通は私にとってのオアシスそのものなのです。

SNS友達は初めはバーチャルな存在でも、オフ会等を通じてお目にかかり交流できるようになるとリアルな友達へと深まって行く可能性があります。

SNS日記なかりせばまず知り合い出会うことはあり得なかった多くの皆さん。

それもこれもコンピューターの発達が叶えた新境地かと思うと、子供の頃に「鉄腕アトム」を見ながら思い描いた21世紀に今居るという素晴らしい現実に感謝しないわけにはいきません。

「空いたスペースは新しいもので埋まる」
という宇宙の真理からすると、今の私の空白部分にはどんな素敵なものが入ってくるんやろか?

独り言を書きとめるのも日記なんだなあ

旅人の保護、hospes

その昔。西欧のとある国。

聖地巡礼の旅人が、その土地の領主の館に寄り、滞在を願い出た。

領主は喜んで招き入れ、熱い風呂と美味しい料理、温かいベッドで旅人をもてなした。

旅人は薬草の治療家だったので、もてなしの礼にとその持てる知識をすべて領主に与えた。

館で英気を養った旅人は再び旅路に戻って行った。

領主は得た薬草の知識で領地の村人を治療し助けたという。

「旅人の保護」、という意味のhospes。それを語源とした、ホスピタリティ、ホスピタル、ホテル。

私の館。旅人の保護ともてなしと癒しと。

旅人の保護、hospes

オトマトぺ

先日、ヤギを散歩させていてふと休耕田の柔らかい土に足を取られた。

ふざけたつもりで、「おっとっと~」と軽くいなしてバランスを元に戻すつもりが、迂闊にもそのまま平衡を失ってすってんころりんしてしまった。

草を食っていたヤギたちが一斉に顔を上げてこっちを注視。

「パパ~、大丈夫か~?」

「ハハハ~(汗汗)」
と、笑いながらも、気持ちは冷や汗。

「そんなはずはないだろう!?今のは絶対にふざけたからだ」

と、自分に言い聞かせた(い)のだが、内心、「もしやこれが例の『老化の転倒』ではないのか?」と、ぎくり。

日本語は擬音語の宝庫と言われる。

「よちよち」が「よたよた」へ。

たった一音の響きの変化が数十年の時の経過を物語る。

人はやがて「よろよろ」になり、いつかは「よぼよぼ」「よれよれ」になりもしようか。

オトマトぺ(擬音語)はほんの一音ずらすだけで意味の大きな地滑りを起こす。

体力の地滑りも。

オトマトぺ

サラダデイズ Salad Days

Salad Days.
そのまま訳せば「サラダの日々」となる言葉が英語にはある。

シェークスピアのクレオパトラのセリフにあって、小田島雄志氏はこれを「若葉の時代」と訳した。

坪内逍遥の古い翻訳は「まだ分別の青かった生葉の頃」となる。

初々しい語感とともに、青二才、若かりし頃といった人生の経験不足な未熟さを表してもいる。

春夏秋冬の四季に古代中国人は色を付けた。

春は青、夏は朱、秋は白、冬は玄。

朱とは赤であり、玄とは黒である。

この青春、朱夏、白秋、玄冬が、私達人間の人生を区切るとするならば、青春とは誕生から20代まで、朱夏は40代まで、白秋は現代なら60代まで、そして玄冬はそれ以降となるだろうか。

青春とは人生の一時期を言うのではなく、心の有りようをさす、と思想家倉田百三は言った。

そもそも夢想家は道なき道に分け入る存在だから、我が青春の若かりし頃を思い出せば、赤面する記憶ばかりだ。

そうかといって、白秋の現在だって、人間がそれだけ成熟したかと自問すれば、これまた赤面して下を向かざるを得ない。

「心の有りよう」どころか、私にとっては、青春のサラダの日々が朱夏の梅雨時に滞ったまま、山頭火の心境がこれまでの我が半生をずうっと覆ったままである。

「分け入っても分け入っても青い山」

サラダデイズ Salad Days

若い女の子の「私、これ、好きかも~」についての考察

「あたし、これ好きかも~」
若い女の子の言い回し。
好き嫌いは本人が一番良く知っているはずなのに。
未知の自分を発見した喜び?
自己の対象化?
判断の延期?
好きに近いが大好きというわけでもなく、といって、単なる程度の違いでもない。
曖昧な気分の表明なのだろうか。

おじさんも今度使ってみるかな。
「おれ、これ好きかも~」
何だかなあ~
リラコ(リラックスすててこ)履いて外出したみたいな、頼りない不安さが我が身を包むよ。。

若い女の子の「私、これ、好きかも~」についての考察

旦那様

女性の中には彼女の夫あるいはパートナーを檀那(旦那)「だんな」様と呼ぶ方々がおられる。

この檀那は仏教語由来の言葉だそうだ。

古代インドからやがて西洋に、東は日本にまで伝わった。

檀那はサンスクリット語の「ダーナ」が源。

それがラテン語の「ドーヌム(贈り物)」となり、英語なら「臓器提供者」の意味で使われるドナー、 あるいは「寄付」を表すドネーションとなった。

檀那もドナーも、その人にとって最も大切な物を他者に施す。

見返りを求めずに。

夫(おっと)は自分を檀那様と呼んでくれる愛妻に、その呼び名にふさわしいものやことを惜しみ無く与える。

檀那様とは重いのねー。

旦那様

人間だもの

人間だもの、失敗することは当然あるよ。

と、開き直って、自己弁護。

もう一人の自分が、「そうじゃないだろ?そこが甘いっつうんだよ。」

いや、でもねえ、世界中を敵に回して孤軍奮闘、そのとき、自分が自分の味方しなかったら、誰が自分の味方になってくれるの?誰もいないよ。。

そんなとき、私はいつもこの詩を読み返します。

詩、というか、メッセージだな。

徹底的に落ち込んで深手の傷を負った自分には十分な塗り薬になってくれる。


誰の詩だかは忘れてしまいました。

「自分の身に起こることは、
全て必要なことであり、
気づきのチャンスである。
だから悪いことが続いても
決して慌てる必要はない。
悪いことが続くことで、
自分に何を教えようとしているのか
今の人生、何を変える必要があるのか
ただ、それに気づければいい。
それはきっと見つかる。
そしてそれが、人生を変えるチャンスとなるのだ
金を失っても気にするな。
名誉を失っても、まだ大丈夫。
でも、勇気を失ってしまったら
すべて終わりだ。
成功は決定的ではなく
失敗は致命的ではない。
大切なのは続ける勇気だ。」

人間だもの

「楽しみは~」短歌でも詠みましょうかねえ!?

「たのしみは」で始め「時」と結ぶ。
幕末期の福井の歌人、橘曙覧(たちばなのあけみ)は、生きる喜びを同じ体裁で詠んだ。
名歌、
「たのしみは
 家内(やうち)五人(いったり)五(いっ)たりが
風邪だにひかでありあえる時」
【楽しいことは、家族五人がそろって風邪一つ引かずみな元気でいられる時だ】
私も一つ真似事と戯れる。
「たのしみは
 やぎひつじ追い黄金雲(こがねぐも)
愛妻(あめ)と笑ひて汁すする時」
【楽しみは、一日中山羊やヒツジの世話をして気が付いたら夕焼け空が美しく広がっている。仕事を終えて、愛妻がこしらえた熱い味噌汁を笑いながらすする時こそ至福である】

羊飼いになる今年の私です!

「楽しみは~」短歌でも詠みましょうかねえ!?

平凡な日々こそ幸福そのものなんだな

来る日も来る日もハンコで押したような平凡なかわり映えのしない日。

だが、そんな日常は、失われて初めてその素晴らしさと大切さを知ることになる。

健康も家族も。

あって当たり前じゃないんだよな。

朝起きる。

身体が何の問題もなく動く。

朝食の食卓で家族みんなが味噌汁をすすっている。

ありがたすぎる!

今日も昨日と同じ平凡な一日でありますように。

神様、大好き! ありがとう!

平凡な日々こそ幸福そのものなんだな

独断と偏見

昼下がりの独り言シリーズ(笑)

人は、新しい土地や新しく出会った人や初めて見る物に対する印象を、ごく些末な体験から作り上げると言う。

店で受けた応対とか、待たされた時間とか。

はかない、些細な印象が確固たる結論へと導かれるのだ。

「だいたい女(男)と言うものはね」
という口ぶりは、ある特定の女、あるいは男、それも一人か二人の何らかの言動を下敷きにして発せられているのであって、1万人を超えるデータによる分析などでは到底無い。

批評するときは、それを他人の耳に注ぐ前に、それが冷静かつ客観的に結論へと導かれたものかどうか、一回ゴクリと飲み込んで考えた方が良さそうだ。

ごく個人的な狭く浅い洞察からもっともらしく盛り付けられた結論ほどおぞましいものはない。

人の振り見て我が振り直せ、やなあ。

独断と偏見

空の巣症候群

ツバメのヒナたち、今日6月14日に巣立ちました!
いなくなると、寂しい〜!

「空(から)の巣症候群」という精神疾患があるのだそうです。
我が子の子育てに入れ上げた真面目な女性が陥りやすいんだとか。
自分の楽しみを犠牲にした子育てが、子供の巣立ちと共に終焉して、ある日突然空白地帯に放り出された無気力・虚脱感状態。

かつて言われた燃え尽き症候群の子育てバージョン?

妻や母というのは家庭内での社会的立ち位置に過ぎません。妻や母が人生の目的ではなかったはず。

夫の世話や子育てに依存しての人生では、自分という杭が地面にしっかり刺さっていないと、すぐ倒れてしまいます。

親つばめは「空の巣症候群」なんて無いわな。

空の巣症候群

田舎暮らしの楽しみ方

都会から地方へ移住するとふつう収入が下がる。

しかし不動産は安く可処分所得や家族と過ごせる時間はむしろ増える。

マンションが6000万を超えるのも珍しくない都会。

家屋敷田畑全部合わせても5、600万で手に入る地方。

移住後の地方での仕事は何も農業だけでは無い。

後継者不足で廃業を考える伝統産業や中小企業は多く、事業継承する「継業」は「起業」よりリスクが低いのだ。

また、「複業」も良い。都会でやっていた仕事を続けながら農林水産業を掛け持ちする。

昨年来のコロナ禍は都会の「密」のデメリット、田舎の疎のメリットを鮮明にした。

テレワークで結構できるんだ、と、雇用主も雇用者も分かってしまった。

田舎に暮らして田舎と都会と世界からの仕事を受ける。

通勤が要らなくなったその時間を家族と一緒に過ごす。

趣味の時間を増やす。

人生で何が大事って、家族の絆ほど大切なものはないのだから。

田舎暮らしの楽しみ方

お風呂上りのバスローブ、めっちゃオススメ!

バスローブが私を癌リスクから救うかも知れない!

癌細胞は、冷えた身体が大好きだ。

冷え性というのは、癌を常に玄関のドアの前に立たせているようなもの。

癌でなくても、身体が冷えることはあらゆる疾患の十分条件となる。

シャワーは気持ちいいが体温は上がらない。

4年間シャワーだけの入浴生活を実験したら病気になった私だから、これは断言できる!

体温を健康的に上げることは、癌リスクを下げることに直結するのだ。

体温を上げるには主に2つの方法がある。

一つは筋肉を動かす運動。

そしてもう一つは、熱い風呂に浸かること。

入浴の最大のメリットは体温を上げられる点だ。

寝る前の入浴を除いて、ぬるま湯とか半身浴では体温上昇は不十分。

42度以上の熱い湯に身を浸す。合計時間10分以上。

そして、風呂から上がったあとにバスローブを着る!

この分厚いタオル地のローブはまさに着るサウナだ。

38度以上になっている体内の熱をすぐに逃さずじんわりほんわかにキープ、そして流れ出る汗はしっかり吸収。

こんなにバスローブが気持ちいいなんて、目からウロコ!

適度な水分補給は言うまでもないが、注意すべきは、キンキンに冷えた飲み物。

胃腸を急速冷却すれば元の木阿弥になる。

私は薬草茶。

熱い風呂とバスローブ、めっちゃおすすめです!

お風呂上りのバスローブ、めっちゃオススメ!

ぐうたらは長生きするらしい!

ぐうたらは永生きするらしい。
フィンランドである実験がなされた。
1200人を600人ずつの2グループに分け、A班には真面目に生活してもらい、B班には好き勝手に生きてもらう。
B班の方が長命者がはるかに多かった。(ただしこの実験の出自は不明)
酒はほどほどに、という。しかし、何合飲んだら危ないなどという議論は無意味だ。
血圧、アセトアルデヒド分解酵素多寡の個人差、免疫力などの諸条件でまったく違うからだ。
ちょっと小太りの方がガンにかかりにくい、という学説もある。
コレステロールが少ないとガンも増える。血管障害も増える。
だいたい、健康法なんて実に怪しいものだ。
鹿は走ってライオンは寝る、という。
鹿、つまり草食動物は草を食べる。草を食べて肉を作る。しかし草だけではアミノ酸が足りない。したがって、草を食べ過ぎるくらい食べないといけない。そうすると太り過ぎる。太り過ぎるので走る。
一方。
ライオンは肉を食べる。肉食は最初からバランスが取れている。なのでライオンは走る必要がない。だから、ごろごろしている。
なので、あなたはごろごろしている(笑)!
だからあなたは長生きする!

ぐうたらは長生きするらしい!

田舎暮らしの歳時記~物々交換みたいな日常

この世の中は貨幣経済なんだけども、田舎では何%かが物々交換経済で回ってたりします。

作った野菜やおかず、釣った魚、はたまたもらった饅頭とかを上げたりもらったり。

物々交換経済でやり取りするのはモノというより人情。

それが、田舎の貨幣経済でもときおり垣間見える今日このごろ。

昨秋にこしらえた干し柿を届け、頂いたそのお足で味噌用の麹を買って来ました。

すでに用意してある福井産の大豆も干し柿の代金で得たもの。

干し柿のお客さんも麹屋も馴染みの皆さんです。

買う人も売る人も、感謝の「ありがとう」が挨拶。

人情の温もりは、良いなあ。

田舎暮らしの歳時記~物々交換みたいな日常

山頭火への憧憬

種田山頭火と言う俳人がいました。

生涯を放浪と俳句に捧げた自由人でした。

かつて、二十代の頃には山頭火のようなさすらいの人生に憧れたこともありました。

しかし、そんな勇気もなく。

落ち着いたのは、日常の生活は大事にしつつ心は彷徨うという「定住漂泊」の生き方。

心は今も自由に放浪の旅の途中です。

山頭火の大好きな句、三つ。

「分け入っても 分け入っても 青い山」

「酔うて こほろぎと 寝ていたよ」

「ほろほろ ほろびゆく わたくしの秋」

山頭火への憧憬

人生に意味を求めすぎちゃ苦しくなるんだよなあ

うちの牧場に暮らす去勢オスのハンプティ。
彼は食べることを無上の喜びとしている。
私が食べ物を運んで行くと、既に彼は遠くから私の姿を目ざとく見つけていて、まず一声羊語で「めええええ」と啼く。
翻訳すると、「あ、パパだ~」!
そうして必ずゲートのところへ私を迎えに来ている。
「ハンプティ、さ、ご飯だよ」と私が彼のお尻をポンポンと叩くと、でっかい身体をゆすりながら小躍りするように私の前をスキップを踏んで走る。
ハンプティには生きる上での悩みも苦しみもなさそうだ。
食べる。生きる。
この二者の間に、人間の私だと「ために」とかいう語を挟むが、ハンプティにはそんな邪心は無い。
ひたすら食べる。
ひたすら生きる。
育つ中で自分が失ってしまったもの。
人生に意味や理由を求めすぎると幸福より不幸に近づくと、羊から教わった。

人生に意味を求めすぎちゃ苦しくなるんだよなあ

夢中になれるもの

夢中になって遊んだ子供の頃。
大人になるとおもちゃはカメラやギターに変わったが、相変わらず夢中さは変わらない。
アマチュア、の語義は「愛する人」なのだという。
一方、アマチュアの反対はプロだ。
プロとは「職業」の意だから、それで生計を立てて行くことになる。
アマチュアとして愛した遊びでプロになれる人はごく僅かだ。
何よりも、続ける勇気、という才能が要る。
悲しいのは、日常に忙殺されるあまり、遊ぶことをやめてしまうこと。
歳を取って時間ができたから、「さあ、遊ぼう!」と言ったって、何をして遊んでいいか分からないものだ。
若い頃から遊び癖をつけておくのが肝要かも。
人生は楽しむことだ。
生業,、つまり、飯の種を楽しめたら最高。
女性もなんて言うと今どきお叱りを食うが、家事を楽しむこと。
若い頃にあれほど夢中になれたものに代わるもの、今の生活に見つかっていますか?

夢中になれるもの

最強の野草、ヨモギ~食べ続けて半年!

強力な薬効を持つ薬草を5つ選ぶとすると、その筆頭に来るのが「ヨモギ」です。

色白美人さんになりたければ、ヨモギの青汁を常飲すること。

3ヶ月で効果が現れて来ます。

皮膚がそれだけ健康になるということは、全身の細胞の変化は推して知るべし、です。

その原理は以下の引用文を。

「ヨモギを長く常飲すれば皮膚が若々しくなり白く弾力と光沢をおぴてくる。
つまり若返ってくるのである。若返りそれは人類の永遠の渇望であった。
他の薬草を青汁にしていくら飲んでもこのような現象は起きない。
それはヨモギの強力な抗酸化作用をもつ葉緑素にある。細胞を活性化させる力が凄い。

過酸化脂質はエネルギー合成に吐き出される宿命的な老化物質である。細胞には生命エネルギーを合成するミトコンドリアが一個の細胞に2000から3000個存在しブドウ糖を酸素で燃焼させその化学エネルギーを生物学的エネルギーに変換させ生命の維持、代謝、活動エネルギーとして使われているが、ここに燃焼の際に過酸化脂質が大量に発生しそれが細胞内に蓄積していくのであった。これが細胞内に蓄積してくると細胞の代謝が阻害されて細胞は衰退し老化し壊死するのだ。

過酸化脂質が活性酸素で促進されると細胞の老化は加速度的に進行することになる。これに老化色素であるリボフチンというタンパク質が結合すると細胞の老化壊死は致命的になる。
この老化壊死の歯止めにヨモギのカフェインタンニンが作用し過酸化脂質を80%から100%、分解消去させるのだ。

すると細胞は酸化物質が取り除かれ、活発に代謝が促進されて若々しくなる。この上にヨモギの浄血。血液循環促進機能などが加わりさらに細胞は活性化する。
 機能的な組織細胞の集まりである内臓、諸器官もそれに比例して若々しくなる。
こうしてそれが皮膚組織に表れ、美白、シミの減少、弾力性、シワの軽減などになる。
ヨモギの青汁を長く常飲する方は驚くほど若い。
この現象は飲みだして半年後ににわかに表れてくる。これがヨモギの凄さである。」

最強の野草、ヨモギ~食べ続けて半年!

自分の中の子供

波打ち際で少年たちが戯れている。
最初は靴の底すら濡らすまいと波から逃げるが、そのうち波に捕らえられるとさっさと諦め、ものの10分もしないうちに半ズボンはおろか、上のシャツまでぬれて体に貼りついている始末だ。
陽の温もりが残る砂の上に腰をおろして、子どもたちの無邪気さを私は眺めている。
親や教師など子どもたちを教え導く立場になると、人は自分の子供の時の頃をすっかり忘れてしまうようだ。
あれほど指示や命令されるのが嫌だったにもかかわらず、我々大人はみな立派な人間を装って子供に指図する。
それも結構的外れな指図を。
自分の中の子供。
それを大切にできるなら、その人は素晴らしい親や指導者となれるだろうに。

自分の中の子供

亡父の思い出

8年前の2014年、6月30日の晩に父は、家族皆に看取られて静かに息を引き取った。
95歳の大往生だった。
父は紫陽花が好きだったから、彼の命日を私は紫陽花忌と名付けて毎年父を偲ぶことにしている。
 高校の奨学金受給審査の面接で、「尊敬する人は誰?」と聞かれたとき多少の気恥ずかしさを感じながら私は、父です、と即答した。
その気持は今も変わらない。
彼ほど逆境に耐え、波乱の生涯を前向きに明るく、そして実直に生きた人を私は他に知らない。
1919年冬に流行したスペイン風邪はこんな田舎の寒村にまでやってきて、若干39歳の男性の命を奪っていった。
生後わずか6ヶ月の父を抱き祖母は若すぎる夫の葬儀を出したのだった。
彼の母も父を出産した後の肥立ちが悪く、医療事情の悪いへき地の村では適切な処置も得られず、数年後には歩行ができない身体になってしまう。
その当時を晩年振り返って父はこう書き残した。
「あの幼少の頃は、それが家族の日常の姿だったから、周りがしきりに言うような、辛い、悲しい、などという気持ちはなかった。
ただ、友人たちが父親と連れ立って遊んだりするのを見るにつけ、自分に父親がいない寂しさは感じた。」
太平洋戦争に日本が突入したとき、徴兵の網は父の暮らす小さな農村にも漏れなく被せられた。
村からは若い農夫が父を含めて3名召集される。
舞鶴から輸送船に載せられてシンガポールに上陸。
3人はすぐさまビルマの最前線に送られた。
しかし、そこで奇跡が起きる。
父は輸送列車内で原因不明の熱病に冒され、途中の駅で下車させられたのだ。
そこの野営地でしばらく様子を見るが、一向に快復しない父はシンガポールの港そばにある病院へと送還された。
やがてその病院で父は終戦を迎えたのである。
村から召された他の2人はすでにジャングルの露と消えていた。
 どんな戦争も聖戦などというものはありえ無い。
戦争の動機はすべて「金」絡みである。
かつてはその国・地域の領土、農作物。
現代では地下資源や武器販売の利益。
その腹黒い目論見にもっともな大義が被せられるだけだ。
だから父は政治に対してとても懐疑的だった。
無名の農夫の大切な命が、邪(よこしま)な金の目論見のために無駄に散らされてしまう。
そんなスタンスは私にも受け継がれたようだ。
最近、お父さんそっくりになってきましたね、と言われる。
何だかこそばゆいが嬉しい気持ちだ。
父の穏やかな声や笑顔が、紫陽花の柔らかい花弁の光に揺れる。

亡父の思い出

心の豊かさ

もう欲しいものがなんも無い。

家もあるしおっきなテレビもある。車もある。クーラーも洗濯機もある。
スマホも。
みんなある。
多分、日本中の人が、心の奥底で、退屈でたいくつでたまらないあくびを噛み殺している。

時代は、生活を今よりもっともっと快適にするためのモノ、便利なモノを創り出して売ろうとしている。
たとえば、AIロボットの家政婦。
こんなのができたら、家の中のコト、全部やってくれる。
近未来の生活。
ますますすることが無くなるやろ。
朝から暇でひまで頭ボリボリかきながら、ぼうっとしてる。

もう、物質的な快楽の時代じゃないんやね。

心の豊かさ。

前から分かってたことだけど、コロナ禍で大方バレバレになった、行き過ぎた商業主義の偽り。

ヴィトンのバッグを買っても、ロレックスの時計を買っても、虚業で金稼いでも、心は渇いたまま。

それが、裏庭で大根作ってうまく育って、それを食べた時の感動って言ったら!

さらに言えば、自分の心の豊かさが誰か他の人の幸せのためになったとしたら!

心の豊かさはほんとに心の渇きを潤すよ。

老人は竹の子を掘る。

心の豊かさ

便利は人間をダメにする

速くきれいにできる、思い通りにできる、その分手が抜ける。
生活を彩る便利な家電や機械がもたらす豊かさを人間の進歩の証しと思い込む人は多い。
しかし、生の充実とはその真逆だ。
思い通りにならないものごとに対峙したときこそ、我々はそこから深いものを学ぶことができる。
楽ちん、快適さばかりを生活の中に並べていると、薄っぺらい人間になってしまう。
アナログのもどかしさ、大事ね。

便利は人間をダメにする

人間は他の生き物の命をいただいて生き永らえているんだよなあ

先日うちの牧場に農業体験に来た都会の中学校。
その生徒たちの一人が聞いて来ました。
「可哀想じゃないんですか?」
うちのヒツジ牧場の羊がと殺され食肉になる、という私の講演を聞いてからだ。
可哀想!?
ああ、彼らは何も知らないんだな。知らされてないんだな。
私達人間は他の生き物の命をいただいて生きているということを。

例えば、毎日食べているだろう鶏卵。
その産み手の鶏が現在の日本でどういう環境で飼われているかを知っているだろうか。

スーパーで1パック100円とかで売っている卵は、見るもおぞましいバタリーケージで飼われている鶏が産み落としている。

バタリーケージというのはA4サイズの大きさの鉄カゴだ。

それに閉じ込められて、身動きすらできない。

さらに窓の無い鶏舎。

電気照明で昼夜がコントロールされる状態で、安い輸入飼料を食べさせられる。
高割合で病死するため、予防の抗生剤が餌にあらかじめ混入されている。

平飼いといって、地面の上で普通にのびのび飼われていれば9年でも10年でも生きる鶏が、バタリーケージ飼育ではエッグマシーン扱いでひたすら卵を産まされ続け、2年でボロ雑巾のようにクタクタになって死んでいくのだ。

こういうストレスまみれのボロボロの肉体から安い卵は産まれて来るのだ。
お母さんがスーパーの目玉商品である激安卵を買う。
そういう流通が日本の日常!
鶏だけではない。
豚も牛も皆同じ。

そういう動物虐待にも似た畜産が日本の大半だと言うことを子供達はもちろん、大人たちも知らない。
薄々知ってはいるのだろうけれど、目をつぶる、目をそむけている。
そういう家畜虐待の産物の肉や卵を毎日食べながら、一方で可哀想、と言う無垢と無知。
これは、啓蒙教育の余地が大いにある。

人間は他の生き物の命をいただいて生き永らえているんだよなあ

地元大学生たちとの学びの場を!

先日、福井の地元国立大生の皆さんに中山間地域問題を考えてもらうレクチャーを行った。
担当の教授の先生に気に入ってもらえたのか、第二回目の要請が来た。
もちろん、二つ返事で快諾。
うちの村は言うに及ばず、日本全国の中山間地域は人口流出・減少とそれに伴う農地山林の荒廃で酷い有様だ。
日本の全人口の40%、全耕地面積のこれまた40%が中山間地域にある。中山間地域の農業の担い手の平均年齢は平地部より高い68歳。
あと十年もしてその多くが離農し農地が耕作放棄されたら。
山林の保全管理が放棄されたら?
中山間地域は大体が河川上流域にある。
だから、中山間地域の荒廃はその下流域にある都市部の生活にすぐさま大きな影響を及ぼす。
中山間地域の耕地や山林が荒れると降雨の保水力が弱体化し、土砂崩れや洪水被害が頻発する。
山林が荒れるとプランクトンが減り海の魚が取れなくなる。
中山間地域問題は其処の住民だけでなく平地部、都市部のあらゆる住民にとっての喫緊の問題でもあるのだ。
今もてはやされているSDGsはこんな中山間地域問題にも当てはまるのですね。
打てば響く若者たち。
彼らの可能性に賭けます!

地元大学生たちとの学びの場を!

大学生たちといよいよプロジェクト開始!

これまで複数回にわたって私とミーティングを重ねて来た地元国立大学の2年生4名。
オハナ牧場、カフェオハナ、オーベルジュフジイフェルミエ、そしてニシバタ村、さらに鷹巣地区を全部ひっくるめて「オハナプロジェクト」と名付け、それを大学生の視点と感性とで具体的に活性化させようと言うものです!
初めて拙文を読まれる方にご説明を。
オハナというのはお花ではなく、「家族」を意味するハワイ語です。
過疎化も限界集落化も家族が消えること。
全国全世界の皆さんと家族の絆で繋がりたいという思いで命名した次第です!
さてさて、先日、8つの提案を引っ提げて彼らはうちを来訪しました。
「オハナを満開にするために、こんなことが今必要かと結論に至りました!」
目を輝かせながら語る彼らに、私は感動を飛び越え、
「日本の未来、捨てたもんじゃないぞ」、と、目頭を熱くしながら、深く深く彼らの言葉と熱意を胸の奥底にしまい込んだのでした。
その8つの提案とは、
①オーベルジュのガレージのシャッターにオハナの絵を描く。できたら鷹巣の子供たちと一緒に。
②ヒツジやヤギの紹介ボードを日英二か国語で作る。
③放牧場で邪魔にならないところにコスモス等の花を咲かせる。ビジョン委員会とも繋がりたい。
④牧場景観保全の協力金募金箱を設置する(耕作放棄地ののり面などまだまだ雑草が茂っているところが多いので業者に草刈り委託できるように)。
⑤キッズアスレチックフィールドを作る(子供達が牧場での半日滞在をもっと楽しめるように、地元の山林で出る間伐材や廃材を使って)
⑥カフェの新メニューを作る。美味しい、オーガニック、インスタ映えがキーワード。
⑦ヒツジの毛刈りで取れた毛でフェルト工作体験メニューを作る。
⑧駐車場を作る。
わずか2、3週間の間にここまで具体的に内容を煮詰められる彼らのしなやかな発想力に驚嘆です!!!
ほぼ全部が即実行可能なものばかり。
向こう1年をかけて学生達と一緒に着手していきます。

大学生たちといよいよプロジェクト開始!

立春、立つ、縦。横は?

立春!
何て良い響きの言葉だろう!
「たつ」という語は、垂直方向の動き、つまり縦(たて)のエネルギーの移動を意味する。
縦の清々しさに比ぶれば横(よこ)はおよそいかがわしいイメージの濡れ衣を着せられている。
横取り、横流し、横領、横行、横着、と来たもんだ!
横はずいぶんと迫害されている。
横は、「横たわる」、つまり、「寝る、停滞する、怠ける」。
権力者側にしてみれば、搾取が滞るのだ。
横は不憫だ。
あんた、あの子の何なのさ?
港のよーこ、よこはま、よこすか〜

立春、立つ、縦。横は?

職住一致のすすめ

自宅を収入源にする!
勤務、すなわち賃労働が「働く」ということの普通の形になることで、職住一致という暮らしのあり方はすっかり崩れてしまった。
住宅は家族だけのプライベートな場所に、そして生産せずに消費するだけの空間になってしまったのだ。
田舎の細りゆく経済。
これを挽回するのに農林水産業の第一次産業にはその余力は残ってはいない。
踏ん張ったところで、全員が乗れば乗るほど沈む泥舟である。
なぜって、耕作面積、山林面積、水産資源は有限で乏しいから。
残された選択肢はもはや観光しかないだろうと痛感する。
観光資源は無限だ。
皆が力を集約すればするほど経済の可能性は膨らむ。観光は一人ではできない。
逆に言うと、多くの人が乗れる方舟なのだ。
ただし、条件が付く。
どういう観光資源を創り出すか。
観光地に必修の「見る」「泊まる」「食べる」「遊ぶ」「買う」。
これを掘り下げれば自ずと道は拓けてくる!
知恵の絞りどころである。
感性とセンスがものをいう世界だ!
まずは、自宅を宿やカフェにする。
お客と語り合う。
交流人口。
その中からあなたのファンが生まれて来る。
関係人口。
そしてついにその中から、あなたを、あるいはあなたの地域を愛する者が現れて来る。
定住人口。
ミルクの入ったバケツに二匹のネズミが落ちた。
一匹は溺れ死んだ。
もう一匹は必死でもがいた。
するとミルクは固まってバターとなり、そのネズミは這い出せた。
アクションを起こすか起こさないか。

田舎こそホスピタリティの仕事が今後は光ると予言します!

職住一致のすすめ

人生に意味を求めすぎたらあかんのだよね!

作家の高橋秀実氏が幼い頃に、いとこの部屋で遊んでいると、彼(いとこ)は弟の良いところを指折り数え「すげえべ!」と褒めた。

妬かないの?と聞くと、
いとこは真顔でこう答えたという。
「俺は息してるだけ!」

 この謙遜の言葉に触れて、以後生きている間中ずっとしているのは息で、「生きがい」や「自己実現」などはおまけみたいなものだと思えるようになり、人生がぐっと楽になったという。

「ただ生きているだけ」の人生を私たちはつい否定的に捉えがちだが、「ただ生きている」のは何かの欠如じゃなく、それこそが一つの奇跡の達成なんでしょうね。

人生に意味を求め過ぎないこと!

人生に意味を求めすぎたらあかんのだよね!

「めぐりと」の記事に、私、なりました!

果てしない目標への私の挑戦の歩み。
牛の歩み。(笑)
お友達の虎尾ありあさんが執筆された記事です!
ぜひ読んでください!
https://megurito.jp/area/fukui/article/222?fbclid=IwAR3z5ljNiMXPUV5ghUXqUc-8dNCuhoEHJjB2mL_OKni7T5IEPQ7X8bfTaPY

「めぐりと」の記事に、私、なりました!

村の湧き水

水は命。
命の水。
裏山の湧き水簡易水道が送水管詰まりでこの1年ほど使えていません。
この簡易水道、敷設してもう60年近くになります。
老朽化したらさっさと直せばいいのですが、30年前に福井市が下水道設備を延伸したのを機会に、村人たちの大半は簡易水道を積極的に使うのをやめてしまいました。
市の上水道があるし、大金を要する工事にめっちゃ後ろのめりなのです。
村の会計には繰越余剰金たっぷりあるのに。
気候変動や自然災害などの対策は先ずは自助が必須なはず。
ましてや、湧き水の上水道です。
水の美味さは格別です。
かつて私がまだ小学生だった頃、大阪のいとこが来たときにその湧き水をコップで立て続けに2杯飲んで、
「あ〜、この水、ホントに美味しいなあ!」とため息ついてたのを忘れません。
雨雪をおよそ100年かけて裏山がろ過した甘露水。
この素晴らしい自然の恵みも、村人たちの目には魅力として映ってないのでしょう。
無念だね。

村の湧き水

他人の不幸は蜜の味?

「他人の不幸は蜜の味」という表現がある。
「隣に蔵が建つと我は腹が立つ」というのも。
人間というのは弱い生き物で、他者との比較、しかも、自分より劣っていると判断できるやその落差の分だけ自分が上にあがったと思い込みたい。
心理学ではこのような精神状況を、「シャーデンフロイデ」という。
覚え方は、シャーデンをひっくり返してデンシャー、電車、フロイデはドイツ語で喜びの意味だから〈電車ーフロイデ〉、と記憶してね。笑
このシャーデンフロイデは誰にでも多少の程度の差こそあれ経験があるはずだ。
シャーデンフロイデが強い人は、しかしながら注意した方がいい。
なぜならシャーデンフロイデが強い、あるいは頻繁にその感情が出る人は自尊心が弱く低い人だからだ。
自尊心とは、自分を有能で価値があると認識すること。
しかもそれは、他者と比較したり自身と闘ったりして表出する感情ではない。
「自尊心の欠如は、不安・憂鬱・恐れ、アルコールなどの乱用、成績不振、暴力や虐待、自殺などにかかわっている。」(ウィキペディア)
潜在意識下においては、誰の、の部分が飛んでしまい、不幸は蜜の味という述部の部分だけが着床するために、自分の不幸は蜜の味、ともなって、つまり、顕在意識上では分からないが、自分の不幸を肯定化する神経メカニズムへさえも向かって行ってしまう。
つまり、人を呪わば穴二つ、で、他人の不幸をせせら笑いつつそいつの墓穴を掘ってたつもりが、実際は自分の墓穴をも掘っているということに繋がっている、というのである。
なるほど、見渡して見れば、シャーデンフロイデ症候群の人は思考も表情も歪んでいる。
では、シャーデンフロイデ症候群を改善するには。
これはちょっとエネルギーが要る!
長年、他人の不幸は蜜の味で生きてきた魂は、金タワシでクレンザーかけて擦ったくらいでは落ちないほどの頑固な垢がこびりついているからだ。
あなたの隣の人が大成功したからといって、あなたが不幸になるわけではない。
逆に、他人の成功や幸福を喜ぶと、そのポジティブな感情はやがてそういうポジティブな人と感情が同期して、そういう人たちにいつしかあなたは囲まれていることに繋がっていく。
大谷翔平君じゃないが、
「今日、今から、他人と自分を比べるのをやめましょう!
他人の幸せを喜びましょう。
「よかったね。」「ありがたいね。」「ありがとう!」この言葉を口癖にしましょう!
さあ、行こう!」笑

他人の不幸は蜜の味?

無知の知

私たちは何も知らない。
知っているつもりでも、その「知っている」という自信のレベルは本当に知っている人のレベルからすると全然知らないレベルに近かったりする。
世の中には、凄い知ってる人がわんさかいるのだ。
福井には鯖のぬか漬けの「ヘシコ」という珍味があるのだが、このヘシコについて全てを完璧に知り尽くしている人がいるとしてその人のレベルをA-ZのZとすると、私のレベルはさしづめBくらいだろう。
ヘシコでなくてもいい。
自分にとって自分の人生で一番大切な物事の「自分が知っているレベル」、その位置を自分は知っているか、ということだ。
無知の知。
人は、学ぶ前に、つい、こんなの学んで何になるのだろう?と問う。
しかし、学ぶことの意味は実は学んだ後でしか分からない。
この広い世界には、自分が知らない領域が、想像を遥かに超えて広がっていることを思い知ること、それが大切なのだと
、私はヒツジを飼い始めて思い知った。
人生は深遠だ!

無知の知

限界集落首長らの甘い期待

過疎化に苦しむ自治体。

その首長が、外国人受け入れ必要86%とアンケートに回答ですと。
こういうニュース、素直に、はいそうですね、とは受け取れない。
理由は二つ。

一つは、昨今の、岸田首相が旗を振る外国人受け入れ政策。
産業界の深刻な労働力不足に応えての政策なんだけど、結局は3Kと呼ばれる(きつい、汚い、危険な)仕事が、さすがの途上国から来た研修生(という名の元の、超安くこき使える労働力)にも敬遠され、しかも円安為替で日本で働く旨味がなくなってきているという現状があって、人が集まらないのです。
別に、過疎化なんて日本の田舎だけじゃなくて、世界中で起こっている現象です。
楽で便利な都市部に人口は引き寄せられ、その分田舎から人が消える。
だから、政府の外国人受け入れ政策は、田舎の過疎化対策でもなんでも無いということです。

田舎の自治体の首長がそれに期待するなんて、こんなニュース、外国人材が来れば過疎化に歯止めがかかるかもよ、と、国民を騙す世論の誘導だろうと。

理由の二つ目。
アメリカやヨーロッパ諸国の例を見れば分かる通り、南米やアフリカからおびただしい数の難民という外国人が押し寄せています。
それに対して各国はどこも手を焼いている。
税金も使う。自国民には大不満。
さらに、文化背景の全然違う外国人との摩擦。
現在だって、日本在住の外国人が引き起こす問題や犯罪は、このわずか30年の間に日本社会を全然違うものに変えてしまった。
自分ら地元民の保守的な考え方に、外国人を合わせようと期待してるんでしょ?

日本人の若者すら合わせられないのに、何、夢見てるの、って感じですよ。

限界集落首長らの甘い期待

集団浅慮で日本が沈没する!

Group-thinkという言葉がある。
集団浅慮、の意。

凝集性(凝集性とは、集団内においてメンバー同士が好意的な繋がりを持つことによって生じる魅力を意味する言葉。対人的凝集性が高い集団に所属するメンバーは「このグループは自分を認めてくれている」と感じ、集団への帰属意識が強まる)の高い集団では、その構成員は集団の意思意向や決定に反対するような意見を避け、集団内の友好的あるいは波風立たない関係に我が身を置こうとする。

いわゆる、最近の流行り言葉の「忖度(そんたく)」も入り込んでくる。

田舎の集落の自治会には特にこの雰囲気が強く醸成されて、例えば、ボスの自治会長や首長などが、「こういう風にしようと思うんだが」と、自分の意見を通そうとした場合だ。

ここで、その事柄の内容に瑕疵や矛盾点などを指摘しようものなら、全員の視線がその発言者に向けられ、その後は、何とも言われぬ粘着質のレッテルが貼られることになるのだ。

それを恐れ自尊心が低下したメンバーは議論を避けて、批判されないように肯定的な結果決定に盲従していってしまう。
いわゆる事無かれ主義。新しい変化を嫌う。

集団の利益と言いつつ、そのリーダーにとっての個人的な利益が多分に含まれている。
集団にとっては大きな利益だがそのリーダーの立場を弱めるような事柄をそのリーダーが提起することはまずあり得ない。
国は、衆議院解散のニュースがちらほらと散見されるようになってきている。
選挙は本来、有権者個人の政治信条において投票するべきものだと思う。

それを、行政機関である集落自治会の場において、自治会長がその立場を利用して自治会構成員に立候補者への投票を促す活動が全国的に行われている。

それがその集落にとって核心的利益となるのならそれは良いのかも知れない。
然し、現実は、ほぼ習慣化された組織票獲得の上意下達だ。

有権者たちは、我が身が年金も下がり、税金はどんどん上がりの、生活が一向に良くならないにもかかわらず、何も考える事なく、まさにGroupthinkで投票用紙に言われたままの名前を書く。
壊れゆく日本。

月光仮面のヒーロー総理大臣、日本を助けてくれ〜!
絶対、応援するわ!月光仮面!笑
(笑っちゃいけないことだけど)

集団浅慮で日本が沈没する!

日本人は下戸に進化してきたんだなあ

下戸、すなわち酒に弱い。
顔が赤くなる。
頭痛、吐き気。
二日酔い。
飲酒で体内に入ったアルコールは、肝臓で分解される際にアセトアルデヒドという毒素に変わる。
酒に弱い人はアセトアルデヒドを分解する酵素を作る力が低いため、アセトアルデヒドが体に長くたまる。
飲酒で顔が赤くなる人は血中のアセトアルデヒドの濃度が高いのだ。
この、飲酒の赤ら顔は、英語で「Japanese blush」という。
欧米人には飲酒の赤ら顔は少ないらしい。
実はこれは、日本人の稲作文化と深い関係があるそうな。
古代中国が発祥の地の稲作文化はやがて日本にも伝播するのだが、ある研究論文によると、稲作が広まるにつれて、日本人は酒に弱くなるように進化してきたのだとか。
なぜか。
「肝臓に重い障害が起きる日本住血吸虫症(にほんじゅうけつきゅうちゅうしょう)は、水田や湿地に暮らすミヤイリガイという小さな貝が媒介します。貝の中で増えた日本住血吸虫の幼虫は水温が上がると水中に泳ぎ出し、素足で水田に入った人の皮膚から侵入します。
高熱を繰り返すマラリアも同様です。マラリアを媒介するハマダラカの幼虫も水田や湿地で暮らし、成虫が人から吸血する際にマラリアの病原体が人の体に入ります。酒に弱い日本人は有害物質アセトアルデヒドが血液に多くとけているため、侵入した病原体が活発に活動できない可能性があります。その結果、酒に弱いほうが生きのびやすかったのではないかという説が提唱されています」
という次第。
お酒が飲めない方、弱い方は進化した人なんだね~!

日本人は下戸に進化してきたんだなあ

我が家のファミリーヒストリー

今日6月15日は亡き父傳(つたえ)の誕生日だ。父の生涯を偲ぶ。第一夜。

大正8(1919)年6月15日に彼は生まれた。4人目の子供で初の男の子。両親の喜びもひとしおだっただろう。

しかしそのときすでに、父親一馬(かずま)は胸の病に冒されていた。
父誕生の翌年、正月も開けた1月14日の夕間暮れに39歳の若さで一馬は息を引き取った。力ない冬の落日のような静かな死だったという。

 当時の一家の暮らしぶりについて父傳は回顧録に次のように記(しる)している。

「当時はまだ電気もなく、暗闇の中、ろうそくか石油ランプで手先の明りを頼りにしていた。水は深い井戸からつるべで汲み上げられ、山から切り出してきた薪(まき)を燃やして煮炊きをしてようやく食事にありつける状態であった。
 農作業にしても、機械も無ければ肥料も無い。何もかも無いものばかり。有るものは鍬(くわ)と鎌(かま)だけだ。頼れるのは健康な身体だけ。今日の豊かな物質文明からは当時の悲惨な生活実態は想像もできないだろう」

大正時代とはいっても、江戸時代と大して変わらない地方の寒村の暮らしぶりである。

江戸時代に建てられたと思しき我が家は茅葺屋根の農家の家だった。玄関を入ると土間があり、たたきの横には黒毛和牛が飼われていたのを覚えている。

我が家は江戸元禄の頃から代々この小さな村の庄屋を拝命していた。が、実際の暮らしは周囲の他の農家と同じく赤貧を洗う毎日であったようだ。

我が家のファミリーヒストリー

教え子たちの訪問

懐かしい教え子たちがはるばる東京から新幹線に乗って訪ねて来てくれた。
実は私は30年以上も前、千葉で高校教師をしていた。
赴任して初めて担任を持ち卒業させた子達だったからひときわ思い入れも深かった。
当時私は27歳。
そんな生徒たちも今や還暦に照れ笑いをしている。
数十年ぶりの再会だったが、談笑を始めた数分後にはお互い40年前にすっかりタイムワープしていた。
生まれ故郷とは言え田舎に帰郷して奮闘する私をFacebookで心配も多少しながら見続けてくれていたという。
それは私も同じだ。
40年の歳月は平凡に過ごすにはあまりにも長い。
波瀾万丈の半生に揉まれた子もいるがあっけらかんと明るく笑いながら振り返るのを見ていると、ほっと安心する。
爆笑の宴会は夜更けまで続き、わずか一泊で都会に戻って行く彼ら。
嫁ぎ先に戻る娘を見送る心地の私だった。

教え子たちの訪問

面倒くさいは犯罪!?

面倒くさい!

私達はこの感覚にとても弱い。

雑草だらけの庭。

モノがあふれる部屋。

食卓の上。

クルマの荷室。

片付けなきゃ、きれいにしなきゃ!
しかし、面倒くさいという気持ちにどうしても負けてしまうのだ。

これはもう一種の犯罪だ。

他人ではなく自分自身に対する。

しなければ、と分かっていても、このままだと危うい、と分かっていても、目先の面倒くささに負けて、ついに動かない。

対象から目をそむけピントぼやかして、なかったことにしてしまう。

そんなのっぺりとした無感覚は、社会との向き合い方にまで広がっている。

歪な政治への不満も、面倒くさいし!みたいな。

ヤバい!

草抜きしてこよ!!!
あ、雨降ってる!

面倒くさい!笑

「あんた、アホやな!」byヤギ

面倒くさいは犯罪!?

人は足から死ぬ~健脚は大事!

You say it's hard to get older
And they say that life has no meaning
「老いるのはつらい
それに、人生には意味なんて無いし」
と、竹内まりやは歌う。(「人生の扉」)
確かにそうかも知れない。

65歳過ぎてから、身体のあちこちが急にガタピシ言い出した。
F1レースなら、1周するたびピットイン状態だ。
胆石。胆嚢摘出。食道潰瘍。大腸ポリープ除去。腰痛。

じゃあ、若さの頂点の20代が良かったかというと、頭が曇りっぱなしのあの10年間は私には少しも良くなかった。
経験の無さから来る無駄な動き。
熱病にでもかかっていたような。探し求めても何も掴めないもどかしい日々。
それが、60代。良いねえ。
熱も下がって、開けた窓の向こうに澄み切った景色が見えてる。
70代?
大丈夫だって!

「デニムの青さが褪せてゆくほど味わい増すように
長い旅路の果てに輝く何かが誰にでもあるさ」

30代、ひどい腰痛で小一時間も歩くとベンチを探していた自分。
それが今は1日最低でも5000歩、多い日は一万歩も歩いている。
ヒツジの世話をするため、毎日牧場の往復だ。

腰は痛いが、この健脚復活は羊が私にくれた贈り物。
ずうっと挑戦。
消えてしまいそうなこのちっぽけな村が、アルベルゴディフーゾと皆に呼んでもらえる日まで、一年365日、一日も欠かさず続く。

人は足から死ぬ~健脚は大事!

人生は挑戦の連続なんだなあ

かつて、大義を持って臨んだ事業が大コケし、大きな負債を背負った。
しかし、その不成功に終わった事業も現在につながるたくさんの素晴らしい芽を生んだ。
そういう意味ではそれは失敗では無い。
多くを経験し学び、自分は鍛えられ豊かな時間を得た。
誰かが言っていた、
「物事に失敗があるのではない。あるのは挑戦だけだ!」と。
失敗を恐れ、あるいは、周囲の批判を恐れて何もしない。
これでは何も産まない。時間が無為に流れるだけだ。
この人生は2度とない。
挑戦あるのみ。
その多額の負債もこの夏、ついに完済した!
明けない夜はない。
雨はいつかは上がるね。

人生は挑戦の連続なんだなあ

生きる目的を持たない人は早死にする!?


引用「(米国)国立老化研究所の初代所長であるドクター・ロバート・バトラーは、目的意識を持つことと平均余命との関係を調査した。その結果発見したのは、明確な目的意識、つまり朝起きる理由を持っている人は、明確な目的を持っていない人より7年も長生きするということだった。 『ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・メディカル・アソシエーション』誌に掲載された成人7000人を対象とした別の研究では、人生の目的スコアが最も低い人は、スコアが最も高い人に比べて死亡の確率が2倍高かった」

自分の能力や才能や価値を認め、情熱を持って目的を持ちその達成を目指す。

そしてその目的は何よりも他者の喜びに寄与すること。

それでふと思った。

新幹線が通ったとはいえ、福井は全国47都道府県の中にあっては認知度が低く地味に埋もれてしまっている。
インバウンド旅行者訪問者数に至っては、福井県は全国最下位だ。

そんな福井県にあって、我がふる里の鷹巣は、海水浴だけのイメージで、さらに地味に埋もれてしまっている。
つまり。

鷹巣は日本のチベットか?(笑)
いやいや、そんなことは無い。

変化に富んだ美しい海岸線(越前海岸は国定公園なのだ!)あり、なだらかな山があり、天然温泉があり、千数百年もの歴史トピックがいくつもあり、美味しい魚や米が採れ、福井プレサレの牧場もある(笑)

コンテンツをちょっと整えてアピールすれば、「鷹巣再発見」プロジェクトがしっかり確立できる!

そんなことからこの夏に「オスピタリテ(おもてなし、の意。フランス語)福井川西」(まだ仮称)を立ち上げ、素晴らしい方々が結集した!

川西とは、福井県最長の河川、九頭竜川の西側地区の名称。
この呼び名も数百年前からのものである。
九頭竜川側から、江上、本郷、鶉、棗、鷹巣、そして国見の6地区が連なる。

鷹巣だけでなく他の地区の事業者の皆さんが連携してもっともっとアピールしたい。

事業者単独では成し得ないふる里再生や賑わい作り。だが、みんなでやればできる!

そんな熱いあつい思いが10年続いたらどうなる?

なんだかとても楽しいなあ!

生きる目的を持たない人は早死にする!?

料理 Cooking

食材と調理について思う事 What I Think of Food and Cooking

料理 Cooking

食材について Food Produce

日本のほぼ中央部に位置する福井県は、温暖ながら降雪量の多い厳しい冬の気候風土を持っています。
また、暖流対馬海流が流れ冬が比較的温暖な海岸沿い、内陸深い山岳のふもとの冷涼な大野勝山地方と、その地理的特徴はとても変化に富んでいます。
これらのテロワールによって産み出される食材の種類の多さと味わい深さについては全国屈指の県です。
その証に、古来より御食国(みけつくに)として京都の天皇皇族貴族ら口の肥えた人々によって福井の食材が磨かれて来た歴史を持っています。
 私共オーベルジュフジイフェルミエの近隣地区の農家から新鮮で美味しい野菜が提供され、また近くの港に水揚げされる新鮮な地魚もとても美味です。
 その時季、その日に手に入るこれらの地野菜や地魚を私共は出来る限りお客様にお出ししたいと思っています。
 

食材について Food Produce

調理 Cooking

お客様にお出しする料理を調理する際、食材だけでなく調味料にもこだわりを持っています。
 基本的に砂糖の使用はごく限られた場合を除き、使っていません。お客様の健康上の理由からです。その代わりに、甘味はみりんを使用します。
 塩は精製塩でなく、ミネラルの豊富な海の塩を使っています。
 和食の出汁は、昆布とかつお節で取ります。化学調味料は一切使用しておりません。自然の柔らかく深い味わいをぜひご賞味ください。
I am committed to using natural ingredients and seasonings, so I stay away from seasonings containing preservatives and chemicals. I also try not to use sugar as much as possible except for some preparations.
I use Mirin (Japanese sweet wine) instead of refined sugar when sweetness is required. I make my soup stock (Dashi or Umami-rich broth) with kelp and bonito flakes, and use it for every Japanese dish as a base ingredient.
I hope you will enjoy my flavorful dishes.

調理 Cooking

お食事について About Meals

お食事につきましては、ご到着日の1週間前までにご予約をお願いしています。夕食はフレンチイタリアンのお任せコースで1名様4500円、朝食は松花堂の和食で1名様1100円です。
なお、夕食については2名様以上から承っています。いずれも税込みです。
どうぞよろしくお願いいたします。
Please make a reservation of meals 7 days before your arrival date. The dinner is French-Italian dishes with ¥3800 a person, and the breakfast is Shokado traditional Japanese dishes with ¥1100 a person.
We apologize for any inconvenience.
However, we do serve breakfast for JP¥1000 per person.
The party of more than 2 guests can make a reservation for dinner.
Please let us know in advance.

お食事について About Meals

アレルギーに配慮した料理への対応可能 Food Allergies & Restriction

お食事は完全予約制です。その際、アレルギー等についてのご要望を詳しく伺っています。
 またVegan(菜食主義)やイスラムのHalal(ハラール)にも対応できますので、詳細をお申し付けください。
Please let us know if you have any dietary restrictions or special considerations, and we will do our best to accommodate you.

アレルギーに配慮した料理への対応可能 Food Allergies & Restriction

よくある質問 Frequently Asked Questions

よくある質問  Frequently Asked Questions

Q. クレジットカードは使用できますか? Can I pay with Credit Cards?

A. はい、マスター、JCB、VISAなど主なクレジットカードに加え、楽天ペイなどほぼすべてのキャッシュレス決済に対応しています。もちろん現金も歓迎です。

Yes, almost all the credit cards plus cashless payment are acceptable. Of course cash payment is welcome.

Q. クレジットカードは使用できますか? Can I pay with Credit Cards?

Q. 無料駐車場はありますか? Do you have a parking lot for free?

A. ございます。5台まで可能です。
Yes, we do. 5 cars can be parked in front of our inn.

Q. 無料駐車場はありますか? Do you have a parking lot for free?

Q. 食事に関してアレルギーがあるのですが対応して頂けますか? Can you correspond to any persons who are allergic to some foods?

A. 柔軟にご対応をさせて頂きますので、事前にご相談ください。
Yes, we can. Please ask us anything.

Q. 食事に関してアレルギーがあるのですが対応して頂けますか? Can you correspond to any persons who are allergic to some foods?

お客様の声 Comments by Our Guests

お客様の声 Comments by Our Guests

子供たちが大喜びでした

ご主人のお人柄があふれてました。朝ごはんも美味しかった。ヤギ、鴨がいて子供たちは大喜びでした。帰り、私たちの姿が見えなくなるまで手を振っていてくださって感激しました。また福井に行く際は利用したいです。 K様( 2018-5月ご宿泊)

子供たちが大喜びでした

7ヶ月の娘と5歳の息子を連れての宿泊でした。

オーナーさんはとても優しい感じで少し遅れてしまった私達を温かく出迎えてくれました。
部屋は広くとても綺麗で、お風呂も4人で入っても余裕があるくらい広くゆったり入れました。まだ子供が小さいので広い部屋とお風呂は本当に良かったです。

朝食もとても美味しく5歳の息子も喜んで食べていました。
たまたまお祭りがある事を教えて頂き、恐竜博物館の後にお祭りにも行けました。
今度は早めに予約して夕食も食べたいなと思いました。
楽しい旅行の思い出になりました。本当にありがとうございました。
S様 <2018-5月ご宿泊>

7ヶ月の娘と5歳の息子を連れての宿泊でした。

旅の疲れが癒される民宿でした

「隅々までお手入れが行き届いており清潔感がありました。家庭的なお家でくつろぎやすく、ぐっすり眠れました。 オーナーさんは口数少ないですがほんわかな雰囲気でとても親切な方でした。」Y様 <2018-8月ご宿泊>

旅の疲れが癒される民宿でした

農村の静けさを満喫できました

福井県鷹巣海岸の近くですが 国道から山あいに入る小さな集落の中にあり とても静かなお宿です。
ご近所迷惑になるのでマナーが必要です が暮らすように過ごせます。
看板ヤギが居ます。
夕食は予約制ですがとても美味しいフレンチ (飲み物は全て持ち込み可)。
朝は福井の食材をふんだんに使って和食 オーナー自ら腕をふるってくれます。
のんびりできます!
T様 <2018年6月ご宿泊>

農村の静けさを満喫できました

綺麗なおじいちゃんの実家、という雰囲気!

静かで古民家の味わいもあり、清潔感があり、本当に綺麗なおじいちゃんの実家、という雰囲気でくつろげました。お布団も清潔、オーナーさんの接客も控えめでいて優しく、子ども連れには嬉しかったです!
スケジュールの都合で到着が遅くなったのですが、嫌な顔ひとつなさらずでありがたかったです。
またぜひ利用させて頂きたいです!
(2019-8月ご宿泊)

綺麗なおじいちゃんの実家、という雰囲気!

very relaxing in a beautiful traditional home(美しい伝統的な家でとてもリラックス)

Lovely couple that went above and beyond to make us feel welcome. Great food and tried very hard to accommodate our picky toddler.
lovely location in the middle of rice fields. great to relax and was fun for our toddler being able to feed their goats. (海外からのお客様 2023年4月ご宿泊のオーストラリアからのお客様)

very relaxing in a beautiful traditional home(美しい伝統的な家でとてもリラックス)

Comfortable stay!

The house was very nice and clean. A quiet place that was refreshing experience from the busy cities. We did activities like goat feeding, strawberry picking etc which the kids enjoyed. Also went to a local onsen. The hosts were very friendly, and cooked great meals for us. A comfortable stay which we enjoyed.(2023年3月のシンガポールからのお客様)

Comfortable stay!

One of the best stays I've ever had!

One of the best stays I've ever had!
Mr. and Mrs. Fuji are so incredibly kind and welcoming, the area is gorgeous, there's really nothing more you can ask. If you want a farm stay and the countryside of Japan, there is frankly no better place to go.
Very worth the detour!
(guest from the United States,who stayed on June 19,2023)

One of the best stays I've ever had!

COVID-19に対するガイドライン

オーベルジュフジイフェルミエでは、このたびの新型コロナウィルス感染症の対策として以下のガイドラインを設定し、お迎えするお客様のご宿泊滞在の衛生面に対応してまいります。

COVID-19に対するガイドライン

ガイドラインの実施項目

★手洗いうがいの強化
スタッフは館内の管理業務の前後・最中、手洗いうがいを徹底し、管内の衛生状態を高く保つほかにスタッフ自身の健康維持にも細心の注意を払っています。
★毎日の検温と体調チェック
万が一の異変に気付くようにチェックシートを作成しています。熱が普段より高い場合は積極的に休みます。
★3密を避けた取り組み
もともと人が少なくソーシャルディスタンスが確立されています。密が嫌でここに暮らしているくらいの所ですが、さらに密を避けた取り組みを実施して皆様のお越しをお待ちしております。
★マスクをつけたままの対応
接客や受付の際にマスクをつけたままで対応しております。場合によってはフェイスシールドカバーも使用します。失礼に感じながらもこのご時世なのでお許しくださいませ。
★除菌、消毒の徹底
繰り返し使う物は一回使うごとに消毒を行います。お時間いただきますが、ゆっくり過ごすのが越前海岸の一番の贅沢な過ごし方です。待つことも楽しんでいただけたら幸いです。
★定期的な換気
お部屋を初めとした館内は定期的に換気を実施します。海からの潮風と山のマイナスイオンでウイルスも吹き飛ぶことでしょう。
★お客様へのお願い
私共はにウイルス対策を徹底してお客様のお越しをお待ちしております。
感染(うつ)らない感染(うつ)さない事が1番大切なことだと思います。
御来福の際はお客様の方でも検温や体調チェックなどしっかりやっていただき、もしも体調が優れなかったり普段より熱がある場合は適切な判断をしていただけると幸いです。
越前海岸は逃げませんからまたの機会にゆっくりいらしてくださいね。その時には牧場も広がりヤギや羊の数も増えてるかもしれませんね。
お互いウイルス終息に向けて対応していき、手放しで楽しめる日常を取り戻しましょう!
オーナー 藤井省三

ガイドラインの実施項目

緊急災害に関する状況と対応

2024年元旦に発生した能登地震について


緊急災害に関する状況と対応

福井オリジナル旅行支援サービスが2023年7月まで延長!

全国旅行支援はコロナの証明書が必要ですが、福井でお得キャンペーンはそれが要らず、ショッピングクーポンチケットがお受け取りになれます。
ご到着後お問い合わせください。

福井オリジナル旅行支援サービスが2023年7月まで延長!

2024年1月1日発生の石川県能登震災について

皆様ニュース等でご存知の通り、石川県能登で大きな地震が発生しました。
被害にあわれた方々には心からお見舞い申し上げます。
一刻も早く復興され元の生活が取り戻されますように祈念いたします。

当オーベルジュフジイフェルミエの在る村も結構揺れました。
しかし、幸いなことにこちらはさしたる被害もありませんでした。
福井県内全体も、道路など社会インフラの毀損はなく、通常通りの生活ができております。

ご旅行を予定されておられる皆様、安心して福井へお越しください。

2024年1月1日発生の石川県能登震災について

プレゼントキャンペーン~第一回は終了しました。

オーベルジュフジイフェルミエの果樹園で育てた果物をドライフルーツにしました。
ご宿泊のお客様にプレゼントします!
第一回:2022年12月31日まで。
第二回:春のフルーツ(マルベリー)が取れる6月を予定しています。

プレゼントキャンペーン~第一回は終了しました。

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