2023/04/25
牧場の歳時記~干し草作り
牧場の歳時記〜干し草作り
冬が終わったというのに、さっそくこの冬に向けての干し草作り開始だ。
雑草と、十把一絡げにして我々人間は野草を馬鹿にしているが、実はこの雑草、只者では無い!
薬草がたくさん混じっているのだ。
道理で、うちの羊たち、輸入モンのやれチモシーだのイタリアンライグラスだのには見向きもせず、私が、
「ところで、こんなの食うか?」
と差し出す野草は、
「もっと早う出さんかい!」
と、脇目も振らずがっつく!
春の野草は一年中で一番栄養に富む。
干し草には4月、5月の野草が最適である。
しかも季節ごとに野草の種類は変わる。
うちの果樹園に生える野草。
好天が4日続きになるとの予報を見て、初日に刈払機を入れると、四日目にはパリパリに乾燥している。
田舎暮らしには無駄が無い!
2023/04/07
ヒツジの赤ちゃん、生まれました~!
たかすオハナ牧場に初の羊の赤ちゃん誕生です!
しかも双子!
2019年の早春の頃、六甲山牧場と石川県立大学の石田元彦先生を訪ね、構想を膨らませてきたヒツジ牧場。
限界集落の耕作放棄田を何とか活用したい、そんな思いの小さな種を蒔いたのでした。
2021年、ようやくヒツジ導入。
2022年、種オスヒツジ導入。
そして今日。
あれからもう4年も経ったんだなあ。4年なんてあっという間。
何もしていなければ、この牧場は無い。今日の子羊誕生も。
ことを成すって、小さな決断の積み重ねなんだね。
子羊という新たな命が生まれ、たかすオハナ牧場は一段新たな高みに上がりました。
もう一頭、出産を控えているメスヒツジが後に続きます。
2023/02/21
飼料が爆騰~ならば自作するしかない!
福井市の市街地近くで酪農(乳牛)牧場を営むNさんを訪ねた。
Nさん、いきなり
「藤井さんとこ、空いてる田んぼとかあるんか?」と聞いてきた。
うちの村に限らず、隣の村もその隣の集落も耕作放棄地だらけです、と返すと、
「牧草を自前で作らないとと思ってるんや!」と、その理由をとつとつと語り出した。
聞けば、去年まで福井県金津で牧草を栽培していた農家のFさんが収益性を上げるために野菜栽培を始め、牧草作りをやめてしまったそうだ。
困ったのはNさんだけではない。
Fさんの牧草をあてにしていた畜産農家は何軒もあってみんな頭を抱えている。
そうかと言って外国から買ってたんでは、今回のウクライナの絡みもあって畜産経営は非常にリスキー。
もし福井産牧草で数割でもまかなえたら最高だ。
「藤井さんとこの地区の耕作放棄地をまとめて借りられるなら、トラクターで雑草の根切りをし、牧草を育てられるんやけどな。」
刈り取り機械はFさんのを借りればいい。
耕作放棄地の地主も雑草を茂らせておくよりはるかにマシで、ちょっとでも賃料が入ってくるならなおのこと良い。
耕作放棄地活用のためなら鹿除けの柵設置費も国からの補助があるらしい。
うちのオハナ牧場にとっても景観が整うし、牧草も調達できる。
牧場主良し、田んぼの地主良し、牛も羊も良しの、三方良しだ!
実現しますように!
2022/12/20
アルベルゴ・ディフーゾ西畑!?
殿下地区で美味しい豆乳ソフトクリームを売る「ゴール堂」オーナーがカフェオハナにいらして、新しいプロジェクトの提案。
アルベルゴ・ディフーゾ(albergo diffuso)。
albergoはフランス語でいうauberge オーベルジュ、つまり「宿」。 diffusoは英語ではdiffused, 「分散された」。
「分散された宿」。
イタリア発祥。
「イタリアで少子高齢化による過疎対策、特に「空き家問題」を観光産業で解決しようという取組を指し、集落内の空き家等をホテルとして再生し、レセプション機能を持つ中核拠点を中心に、宿泊施設やレストラン等を水平的にネットワーク化(一体化)するというもの。」
これを越前海岸地域でやったら面白いんじゃないかと。
びっくり❢
私、この言葉は知らなかったけれど、この展開は牧場とカフェを作ったときに既に空き家を手入れして農家民宿にしていくという構想を持っていたからだ。
村の数軒の空き家がホテルの部屋となる。
フロント(レセプション)はカフェオハナ。
レストランもお土産ショップもある。
村全体が一つのホテルなのだ。
越前海岸に点在する過疎の村がホテルとして蘇る!
仲間みんなで手を取り合って実現できたら素敵だ!
いや、きっと実現する!
2022/11/27
福大オハナグループ、フィールドワーク開始!
福井大学西畑キャンパス(笑)。
今日からはインターンシップです。
先ずは、ヤギハウスの掃除から。
糞で汚れたもみ殻敷料を出して新しいもみ殻を敷く。
人懐っこいユキとカルディが作業の邪魔をしに来ます。
きゃあかわいい〜と叫ぶ子!
ヤギが怖くて固まってる子。
もみ殻を初めて見た子。
こういうことの一つひとつを五感で感じることが必要なんですね。
座学(頭だけ)で中山間地域問題を理解しても十分じゃない。
家畜に慣れ家畜たちも彼らに慣れ。
大学生の皆さんが西畑村とオハナ牧場の大ファンになる、そこから次のステージは始まるのだと思います。
ゆっくりとしかし着実に、プロジェクトは進んで行きます!