シェルターの修復~ Fixed the shelter for Goats
冬の間に強風にもまれ続けて半壊状態になっていた放牧場のシェルター。
これから放牧開始する前に、シェルターの修復をしましたよ!
山羊は雨にぬれると病気になります。
また、冬の寒さは全然平気ですが真夏の熱い日差しは体温が上がり過ぎて命取りに。
なので雨避け日除けのシェルターは放牧場に不可欠。
友人の大工さんが廃材をくださったので有効利用させていただきました。
早速、ヤギたちが屋根板をかじっています!
2020-5-15 春の雑草を干し草に~冬の餌の準備
今の時季は、ヤギの餌活。
つまり、春の多種多様な野草で冬用の干し草作りをするのです。
天気予報を見ながら晴天が4日以上続く日程に狙いを定めます。
初日に刈り、3日目に裏返し(しないと、さほど気温が高くないため、表はパリパリに乾いていても裏はしっとりのまま。それで取り入れるとカビてしまうのです)、4日目に納屋に取り入れます。
春の野草は栄養価が高く、ススキも若葉なので柔らかくてヤギたちは大好き。
真夏だと日差しが強すぎて野草の葉緑素が壊れ、直ぐに草全体が茶褐色になってしまいます。
春の野草には薬草もたくさん混じっています。
干し草、買えば高いですからね。手作りに限ります。
果樹園の雑草が数万円の価値に
今日、写真の紙袋で30袋の干し草を蓄えました。
8月になったら土用のカンカン照りに、夏草を干し草にします。
レンタル山羊が帰ってきます
来週、よその牧場に預けてある山羊の親子が帰ってくる。
今こっちにいる兄弟山羊2頭とは半年ぶりの再会だ。
山羊の群れの必然として、序列確認闘争というのがある。
頭突きバトルで、序列を決めるのだ。
再確認としてまたそれが始まるのだろう。
日向ぼっこの場所、餌場の位置などが、この序列という掟によって決まる。
動物の世界も厳しいもんだ。
2019-5-19 山羊の餌箱を自作しました ~ Made a Feed Box for the Goats
山羊の放牧場に草が少ないため、他の田んぼから草を刈り取ってきて与えるのですが、ヤギ達は地面に落ちた草は食べません。
フードロスを少なくしようと、餌箱を作ることにしました。
材料は、大工さんからもらった廃材❗
我ながら、なかなかの出来映えです!
2019-4-12 第二放牧場にシェルターを作りました Made a Shelter in the 2nd Pasture
先週末にもらってきた廃棄パレットで、第二放牧場に雨除け日除けのシェルターをこしらえました。
「パパ、今日は何作ってくれるの~?」
と、ユキが私にまとわりついて来ます。
私がそばにいると、シュネーがいたずらしてこないのをユキは知っているので、彼女は私のそばから離れません。
1時間ほどで作業は終了。
こっちには草がいっぱいあります。
第一放牧場に草がある程度生えてくるまでしばらくこっちで過ごさせます。
「新しいお家、気持ちいいわ❗でも、食べれないわ❗」 by ユキ
2019-3-15 山羊達の放牧場、柵囲いが完成です!~Goats' Pasture. Its Fence Completed!
冬中かかった放牧場の整備。
昨年11月開始のシェルター作りから始まって、ようやく柵囲いが終わりました。
まだ肌寒い今日(3-15)ですが、ヤギ達を放ちました。
元々山羊は寒さには強いのです。
枯れ草の間に芽を出しているカラスノエンドウをせっせと食べています。
そのうち、食べきれないほどの草が茂りだします。
山羊が食べ尽くすのが速いか、草の成長が速いか。
競争です!
2019-3-2 放牧場の柵囲い 杭打ちが終了 Making Fence for the Goats Pasture Piling Finished
福井県と福井市が助成してくださる「ふれあい交流農園」整備事業。
農園の柵囲い工事が昨日(3-1)から始まりました。
プロの業者の方が杭を打ってくれました。
さすが、1200mmぴったりの高さです。
網の設置がとてもきれいにスムーズに行くと思います。
日除けシェルターもできていますから、ここで山羊達は快適に暮らせるでしょう
2019-2-18 自前の循環農法が始まりました~山羊糞排出作業です
A recycle-based cattle farming method by myself has just begun!
一冬が過ぎようとしている山羊小屋、小屋掃除で前庭に掃き出した糞が臭いだす前に排出作業です。
可愛い山羊たちですが、こういう裏方の「家畜を飼育する」という作業をしていると、自分が「農夫」であることが今更ながら自覚されますね。
一輪車で12杯掻き出したところで、今日の作業は終了。
もう2、3回やる必要があるでしょう。すごい量です。
下の層は完全にたい肥になっています。
自然の雑草だけを食べた山羊糞はバクテリアによって分解され、その堆肥が庭の果樹園に植わっている果樹の肥料になります。
その果樹の、たとえば渋柿で干し柿にできなかった傷柿や葉はまたヤギの餌に。
それがまた堆肥に。
ついに自前の循環農法が始まりました!
2019-2-17 日除けシェルターが完成! Completed the shelter for my goats to avoid rain and summer sunshine
昨年12月から取りかかった日除けシェルターが今日ようやく完成!
真冬の福井は雨雪の天気が続くので晴れ間を見つけての作業はなかなかはかどりません。
でも今年は暖冬で雪もなく、順調に作業は進みました。
耕作放棄田のススキが屋根ふきの好材料に。
材料代としてお金を使ったのは黒のしゅろ縄と草刈り鎌、合計1000円。
ススキは山羊達が大好きなので、日除けしながら裏側のススキを食べちゃうかもしれません
2019-1-11 真冬の緑の草、意外にあるんですね
真冬なのに、緑は結構あるものなんですね。
山羊の餌のことです。
雨降りなど悪天候の日は、春夏に取り込んだ干し草を与えてるんですが、今日みたいな好天の日は外に連れ出して道端や休耕田の草を食べさせます。
真冬には雑草は枯れ果てる、とはならないんですね。
山羊を通じていろいろと学ばせられます
2019-1-7 新しい散歩道
新年も明け、お正月のお客様が昨日まで混み合っていた事、天気が悪かった事も重なって、ヤギ達は野外に出る事ができませんでした。
今日7日は久方ぶりの晴れ。
山羊達を新しい散歩道へと連れ出しました。
彼らはとても平衡感覚に優れた動物です。急峻な崖などものともしません。
山の斜面に放つとわずかに生えた青草を探して黙々と食べていました。
春が待ち遠しいです
2018-12-21 ロープで繋いで放牧しました Roped My Goats to the piles
今日の福井は、素晴らしい快晴❗
冬にこんな天気は何日もありません。
山羊たちは外に出たくて朝から大変な興奮状態です。
なるべく長い時間、草を食べさせたいので、休耕田に鉄杭を打ちロープで繋ぎました。
若い山羊たちはこれで思いっきり草を食べられます
2018-11-28 Nov. 新たに山羊の母子がやって来ました Had 2 new comers - Mother and son
草食動物は群れで生きるものです。
弱い草食動物は外敵の肉食動物から群れを守らなければなりません。
そのためには強いリーダーが必要となります。
家畜化された山羊ですが今でも野生時代のDNAを持っていて、集団になると誰がリーダーになるかを決するために頭突きの決闘が始まるのです。
わがオーベルジュのシュネーとアトリの住まいに、新参のユキとカルディーがいきなり入り込んできたのですから、シュネーとアトリは心穏やかではありません。
さっそく、シュネーがカルディーと決闘で頭突きバトルをやらかしたのですが、角の根本に血がにじむ事態に。
シュネーはカルディーを追い回してしつこく頭突き攻撃を繰り返すのできつく叱ってリードで縛ったら、すねてふて寝。山羊なのにたぬき寝入りです(笑)!
実際の年齢も1歳半。人間でいえば小学5年生くらいですから、まだまだ子供ですね。
獣医を呼ぶ羽目になっちゃ私の財布が大変なので、今日小屋に間仕切りと内扉を付ました。
しばらく慣れるまで仕方ないですね。
アトリはユキに関心がありそうです。が、悲しいかな、去勢の身なのね。
2018-9-1 冬季の山羊の餌活、さつまいもの茎 Stems of Sweet Potatoes for My Goats to Eat in Winter
愛山羊の餌活。
冬場には緑の雑草が絶えてしまい、山羊たちの毎度の餌に事欠きます。
よって、今から冬の餌を準備しなければなりません。
山羊飼育で初めての冬を迎えるため、山羊2頭がどれくらいの干し草を毎日食べるのか見当が付きません。
余ったら春になっても食べさせれば良いのですが、もし冬のまっただ中に底を突いたら大変です。
高価な輸入牧草キューブ(というのが売っているんです)を買い与える余裕はありません。
もうすでに、春の野草の干し草、乾燥蕎麦茎は蓄えてあり、結構量は確保してあるつもりですが、念には念を入れて準備です。
今日(9-1)、さつまいものつるを軽トラ一杯もらってきました。
Dさんに紹介していただいた、あわらのさつまいも農家です。
美味な「あわら富津金時」のツル。
かつて、戦国時代には野戦食として、このさつまいものツルが兵士たちの空腹を満たしました。
またお城には、兵糧攻めに備えて藁の代わりにさつまいもの茎を土に混ぜて土壁に塗り込んだと言われます。
それくらい、さつまいものツルは栄養満点。
戦時中も食料が不足した時はサツマイモのツルが食べられたのですね。
帰宅して、山羊達に少し与えたら、ガフガフ言って食い付いてきました。
2018-8-19 放牧地の柵囲い
放牧地の柵囲いの予算が通ったと福井市から連絡があった。
福井県と福井市が合同で、ふれあい農場「オハナ・ファーム」に助成してくれるのだ。
と言っても額は小さい。
しかし、集落消滅阻止の布石となる一歩である。
千里の旅も一歩から。
今年は山羊飼育のノウハウを勉強するためにまずは2頭を飼い始めた。
来年から毎年2、3頭ずつ増やして行き、10頭ほどに増やす。
それを5頭の2チームに分けて、これらの耕作放棄田を1枚ずつ順々に放牧地に変えて柵囲いし、ヤギ達に雑草をお腹いっぱい食べてもらう、というのが私の大まかな構想だ。
雑草が大好物の山羊達だが、ススキやセイタカアワダチソウは年を越すと茎が木の枝のように固くなり、山羊にはまさに歯が立たない。
そこで来年のために、このような草刈り機で硬い茎を刈っておくのである。
村の周囲の荒れ田が美しい放牧地になるのには10年はかかるだろうが、それでも10年後、たくさんの旅行客の皆さんがこの村のファームで心癒されるひとときを楽しんでいる光景ははっきりと見える。
2018-6月 放し飼いの練習開始 Started to practice pasturing Goats
2頭のヤギ達、放し飼いの練習開始です。
リードで引かれるのをひどく嫌がるのです。
小さいシバ山羊ですが、4本脚で踏ん張られると全然動きません。
あまりに苦しそうなのでもう無理に引かず、この1週間はずっと小屋と付属の運動場で過ごしていました。
私の造った柵に抜け穴があったようで、月曜日にはシュネーが脱走。
夜帰宅してみると玄関先に白い影が。何かと思えばシュネーじゃありませんか!
びっくりしたのは私の方です。
シュネーも抜け出したはいいけど戻り方が分からず、大好きなアトリのところに戻るに戻れず庭をうろうろしていたらしいのです。
「しょうちゃん(いくつになっても私は近所のおばあちゃんたちにそう呼ばれます)、山羊のしつけ上手やの~。庭から1歩も出て来んざ」
いやはや、まだ慣れてないから臆病なシュネーがたまたまそこにいただけで(汗)。
この2頭のミッションは村の耕作放棄地の雑草を食べること。
でもそこまで連れ出すのに一苦労の7日間でした。
図体の大きなアトリは引っ張るのが大変。
そうかと言ってシュネーだけ連れて行くと、シュネーもアトリも絶叫して呼び合うのです。
そこでひらめいたアイデア!
シュネーにリードを付けて引いて行くとアトリはおとなしく付いて来るのです。
無事柿の木林まで連れ出すのに成功。
シュネーだけつないで草を思いっきり食べさせました。
アトリは大好物のセイタカアワダチソウをお腹一杯食べました。
「アトリばっかりずるいよ~」とごねるシュネーでしたが、およそ3時間の放し飼いは、彼らも気に入ったようです。
私も連れ出し方が分かりました。
放牧地の柵囲いが済むまでこのスタイルで草を食べてもらいます。
2018-6月 June 山羊がやって来た! Goats have come!
ついに山羊がやって来た。
村の幼馴染の軽トラを頼んで山羊を受け取りに三国まで。
排尿するかも、と言ったら、「え~~?やっぱ、やだな~車出すの」というので、「ビニールシート敷くから。それにこれは限界集落を救うミッションでもあるんだから」と口説いて出発である。
私の軽トラが車検切れしてて出せないのだ。
山羊牧場は、耕作放棄地の雑草対策という不純な動機からだったが、いざやってきた山羊を見ると、なかなか愛くるしいではないか。
雑草以外特に餌として与える必要が無い、まことにエコな動物である。
あれ欲しい、これ欲しいと言わない。
登録も予防接種も義務がない。
私向きのペットである!
白い方が「シュネー」。ドイツ語で「雪」という意味だ。
「アルプスの少女ハイジ」のアニメ版ではドイツ語訳でそのまんま「ゆき」だった。
茶色がかった大きい方がアトリ。これもハイジに出て来る山羊。
山羊の目は猫と同じで明るい昼間は瞳が細いが夜にはまん丸のまっ黒。
つぶらな瞳になる。
連れて来られたばかりの初日はさすがにビビっていた。
「誰やの、このおっさん?知らんし。それに、ここどこや?」(なぜか大阪弁でしゃべる山羊達!)
夕暮れ時、「うえ~ん、うえ~ん」と大声で泣く子供の声がする。
誰やろ、と思って窓を開けて耳をそばだててみればうちの山羊だ。
子供とそっくりの泣き方をする。
仲間からいきなり離れてホームシックになっている。
うす暗い山羊小屋に入り、20分ほど撫でてやったら落ち着いたようだ。
2017-9月 Sep. そうだ、山羊牧場を作ろう! Yes, I'll build a goat farm!
両親が他界して、遺された広大な田畑や山林。
コメ作りなんて到底無理で、野菜作りだってカラスと虫の餌食になる。
ひのき林の枝打ちも間伐も手が回らない。
そして自宅と庭屋敷。
屋敷の草取りさえままならぬ。
休耕田といえば聞こえが良いが、要は稲作の知識と経験、さらに農機具も無いから体のいい耕作放棄田である。
一方、雑草は遠慮なくどんどん生える。
父が逝った2014年の夏は、「雑草などに負けてたまるか」と、しゃかりきになって草抜きをした。
真夏の雑草と闘ってはいけない。あいつらのパワーはすごすぎる。
1ヶ月でも放っておこうものなら、ススキやセイタカアワダチソウは私をあざ笑うかのように私の背丈を越えているのだ。
その7,8月の炎天下、汗を拭きふき草刈りをしつつ思った。
「このままこれを続けていたら、いつかそのうち、熱中症か脳梗塞かで命取られるな」
実際父は8月の炎暑に草刈りをして熱中症に倒れ、脳梗塞を発症してその3年後他界したのだ。
さらに、伸び放題の雑草はイノシシの身を隠す隠れ蓑となっている。夏場などはそのままイノシシの巣になって、彼らは村のすぐそばで一日をゆったりと過ごし、夜闇にまぎれては畑の作物をむさぼったり、土手のみみずを食べるために掘り返して、土手が崩れていく。村人はお手上げである。
今、全国で除草に効果を上げている「山羊(やぎ)」。
実は我が家でも私が子供の頃は山羊を飼っていたのだった。
我が家の休耕田は、300~500㎡ほどの田が5枚ある。
そうだ、山羊を飼おう。そして山羊に雑草を食べてもらおう。
広い雑草だらけの田圃に2,3週毎のローテーションで山羊を放牧し、雑草を餌にする。
そうすれば真夏の田圃の雑草刈りから私は救われる。
村人たちも思いは同じだ。
だから、村の周囲を取り囲んでいる耕作放棄田を全部柵囲いし山羊を放てば、雑草が無くなり、村の景観保全になり、イノシシ対策にもなる。
山羊の牧場を作ろう。
1頭や2頭ではどうしようもないから、いずれは10頭近くの山羊を飼うことになるだろう。
まずは、山羊小屋を建てること。
プロに頼んだら簡単なのだが、お金が何十万円もかかる。そんな余裕は無い。
ならば自分で建てるしか無い。
では、どうやって素人が建てられるか。
あれこれ調べたら、外国ではパレット工法がとても盛んなのだということを知った。
面工法なので強度もある。
仮に倒れたところで中の山羊が死ぬほどのことも無かろう。
もちろんそうならないように基礎作りから強度出しまで慎重にするつもりだ。
まずは近所の工場で廃棄パレットを持っているところを訪問し、それを譲ってもらうことから開始。
タダで嬉しい反面、サイズは大きさ、厚さともバラバラである。
これをどうやって山羊が心地よく住める小屋に仕立てるかが、智恵の絞りどころだ。
2017-10月 Oct. 山羊小屋を自作~基礎を作る Made a foundation
業者に頼めばあっという間に完成するのだろうが、それでは自分は何も学べない。
お金が無いということもあるのだが、田舎暮らしは何でもDIY!
山羊小屋は屋敷内の庭の中央に建てることにした。
近くだと世話が楽だし、ヤギ達に何か異常があってもすぐに気が付く。
頭数が増えたら、その時点で休耕田の中に山羊舎を新築するという構想で十分だろう。
かつて亡父が稲作の苗を育てるのに使っていたビニールハウスがさびたフレームだけをむき出しにして屋敷のど真ん中に佇んでいる。
このフレームを活用することにした。
これにくっつけるようにして小屋を建て、フレームを柵で囲って山羊の遊び場にすれば、私が日中出かけてもそこで歩き回れ、山羊たちは運動不足にならないだろうという想定だ。
山羊小屋と言えども風で吹き飛ばされては山羊もかわいそうだ。
私の沽券にも関わるので、しっかりと研究した。
10㎡(およそ6畳間くらい)の小屋なので建築確認も要らず、固定資産税もかからない。
当面せいぜいマックスで3,4頭くらいだから、それほど大掛かりな基礎は要らないだろうと、羽根付き束石を6個、大引の下に置くピンコロはコンクリートブロックを使うことにした。
羽根付き束石というのは木材固定用のボルト穴の付いた鉄板が埋め込まれたコンクリートの塊のことである。
大引とは、基礎の上に渡す土台という材木のさらに上に渡すやや細い角材のことで、その上に板を張り、その上にパレットを敷いていく。
穴の空いたコンクリートブロックで基礎を作る方法もあるが、あれはあれで作業工程が複雑で、私の場合は束石の方がシンプルだという結論に。
基礎の束石を6つ並べる。
これが結構重い!
中腰の連続の作業なので、腰が痛い!
基礎の寸法は372cm×256cm。
なぜこんな中途半端な数字かというと、今回の小屋は「廃棄パレット」で建てる、というテーマだから。
なにせ、材料をできるだけ廃材などリサイクル材でまかなおうというので、その分、寸法がばらばらなのだ。
ホームセンターで新しい材木を買ってくれば簡単で仕上がりもきれいに違いない。
タダにはそれなりのデメリットもあるのである。
束石6個。
まず穴を掘り、その下に砂利石を入れる。
束石の沈み込みを防ぐためである。これを入れないと後で小屋が傾く。
この状態で土台(基礎の上に水平に渡す太い角材のこと)を乗せて、水平を水準器でチェック。
束石同士の高さ調整と土台の水平は下に入れる砂利で調整する。
束石の水平が確定したら、その回りをモルタルで固める。
モルタルはセメント1:砂3の割合。
セメントも砂も袋が重い!!
束石と穴の間に入れて後からじょうろで散水し固める。
土台は産業廃棄物業者からもらってきた2×4木材。
防腐剤を塗っておいた。
基礎作りでの支出は基礎石・セメント・砂利など総計¥7000ほど。
束石が一番かかった。
1個900円くらい。
基礎のモルタルが固まったら、次はいよいよ小屋の組み立てである。
2017-11月 Nov. 土台と棟上げ Made sill and raised a framework
友人に事情を話したら、ぜひ手伝わせて、とありがたいお申し出を頂戴した。
そもそもこの工程は一人では無理である。
本当にありがたい。
土台を組み金具で補強していく。
柱も即製水準器で垂直を出し、組み立てた。
友人、こういう知恵をお持ちとは、尊敬である。
降雨日没のため順延、雨仕舞は叶わず。
屋根は次回持ち越しとなった。
山羊小屋の全体の雰囲気が少し見えてきた。
2017-12月 Dec. 屋根とかすがい Roof and clamp
福井の冬にしてはほんとに珍しい晴天の日曜日。
絶好の大工日和だ。
今日は屋根のフレーム作りと、柱間のかすがい入れ。
設計図も無しに始まったこの山羊小屋作り。
後のち身に沁みて思ったことは、設計図というのは絶対大事だということ。
プロが描くような本格的なものでなくても良いから、できるだけ正確に描くと余計な部材、足りない部材などが出ないし、最後の段階で、成り行きで工事が思わぬ方向に辿り着く、ということも防げる。
しかし、それも試行錯誤で悟ったことだ。
次回、休耕田に小屋を建てる時はばっちりだから、まあ、今回は良い勉強となった。
歪んで曲がった木廃材を再利用し、その場で適宜修正しながら作って来た。
強度をいかにして出すか。
三角形は一番強度があるから、屋根や壁面にできるだけ三角形を多く作っていく。
お手伝いくださった方々のお知恵を拝借しながら、ここまで出来上がった。
屋根の強度も十分である。
福井の冬の天気は晴天が2日続くことが無いし、その日晴れていても数分後に突然雨が降り出すこともあって、仕事の段取りが全然読めないのだ。
それでも空模様を見ながら、ささっと作業をする。
2018-1月 Jan. 屋根と床張り Made roof and floor
天気予報では向こう1週間、雨傘マークがずらりなのに、今日の午前中の快晴にはびっくり!
神様の贈り物だ。
朝食もそぞろに、電動ドリル片手にスキップで山羊小屋へ。
それにしても自分がこれほどDIYを好きだとは知らなかった。
何でもやってみるものだ。
秋田杉の国産コンパネを屋根に並べ、ドリルで止めていく。
次にポリ製波板を専用釘で固定。
これらの屋根材はさすがに廃材ではまかなえなかったので、屋根の張材も併せて近くのホームセンターで購入。
これが一番お金がかかった。10万円ほどか。
さて問題は床である。
そもそも今回は廃棄パレットを活かした小屋作りがテーマなので、床こそこれを最大限利用していかなければなならない。
山羊は私に似て、雨、湿気が大嫌いだからである。
だから、床は産廃業者から譲り受けてきた釘だらけのずたぼろコンパネを一番下に敷き、次に廃棄パレットを敷き詰め、一番上に亡父がストックしていたコンパネを敷いて固定した。
これで通風もばっちりである。
しかしこのパレットの厚みを当初計算に入れていなかったので、天井の梁に始終頭をぶつけるということになるのは後日談である。
ドリルのバッテリーが切れる。そろそろバッテリーも交換時期だろうか。
2018-5月 May 山羊小屋がついに完成! Goat pen completed at last!
山羊小屋がついに無事完成した!
昨年9月末に廃棄パレットをもらってきてから足掛け8カ月。
平日は他の仕事にかかりっきりだから、ほんとのウィークエンド・カーペンター。
しかも、11月になると翌年の3月まで福井は連日雨が降ったりみぞれになったり。
晴れ間を見計らってちゃちゃっとドリル片手に小屋に突進、なんて日が冬中続いた。
寒さも半端じゃないから無理は禁物である。
だから作業が全然はかどらない。
まあ、急ぐ工事でも無いからのんびり楽しみながらやってきた、というわけだ。
うちの辺りは海岸に近いから風が強い。
だから外壁の板は同じ材質の杉板を購入した。
雨に強い鎧(よろい)張り工法である。
これも近くのホームセンターで調達。全部で3万円ほどの費用。
しかし、内部は山羊さん達、きっと許してくれるだろうと、拾ってきたもの、もらった板、小屋の隅に転がっていた板など、間に合わせの材料である。
裏山向こうの村の人が工事現場から出た廃棄コンパネを8枚くれた。
水洗いしたらとてもきれいなのである。
これは小屋内部の腰板に良い!
こうして自作小屋は完成!
その完成を待ち兼ねたかのように、「藤井さん、山羊あげますよ!」という電話が後日かかってくるとは!
最近何だか神がかりなのである。
冬のヤギたちの餌、竹の葉~Bamboo Leaves, Food During Winter
冬の山羊たちの食生活。
餌はほとんどが干し草です。
夏の間にこしらえた雑草の干し草。
でも冬でも葉緑素は欲しがるんですね。
そこで役立つのが、竹の葉。
増えすぎて困る竹林の間伐にもなり、一石二鳥です。
冬の寒さ対策~ヤギハウスの床におがくずを敷きました
ヤギハウスの床面におがくずを敷きました。
床面はコンクリートなので夏はひんやりして気持ちいいのですが、冬は冷たく、対策が必要になってきます。
十勝の羊牧場では食べ残した牧草の固い茎や、小麦の茎を敷き藁にしていました。
北海道の冬はマイナス20度にまで下がりますから敷き藁は必須ですね。
一方こちら福井鷹巣は海のそばということもあり、冬はどんなに下がっても0度。
ただ夜寝るときは腹ばいになるのでこのおがくずは敷き藁代わりになります。
しかもヒノキや杉のおがくずは殺菌作用もあり、床面を衛生的にも保てます。
順位は厳しいおきて!
優しくておとなしい山羊にも、動物の厳しいおきてがあります。
強いか弱いかの順位です。
うちの4頭の山羊たちは、餌の取り合いでそれがはっきり出ます。
箱の中の餌が少なくなってくると、上位の2頭が餌箱で食べ続けるのに対して、下位の2頭は床におちた草を食べる。
上位2頭は落ちた草は食べません。
彼らのルールなので私は介入しませんが、優しい顔しててやることはきついですね!