2023/02/21
飼料が爆騰~ならば自作するしかない!
福井市の市街地近くで酪農(乳牛)牧場を営むNさんを訪ねた。
Nさん、いきなり
「藤井さんとこ、空いてる田んぼとかあるんか?」と聞いてきた。
うちの村に限らず、隣の村もその隣の集落も耕作放棄地だらけです、と返すと、
「牧草を自前で作らないとと思ってるんや!」と、その理由をとつとつと語り出した。
聞けば、去年まで福井県金津で牧草を栽培していた農家のFさんが収益性を上げるために野菜栽培を始め、牧草作りをやめてしまったそうだ。
困ったのはNさんだけではない。
Fさんの牧草をあてにしていた畜産農家は何軒もあってみんな頭を抱えている。
そうかと言って外国から買ってたんでは、今回のウクライナの絡みもあって畜産経営は非常にリスキー。
もし福井産牧草で数割でもまかなえたら最高だ。
「藤井さんとこの地区の耕作放棄地をまとめて借りられるなら、トラクターで雑草の根切りをし、牧草を育てられるんやけどな。」
刈り取り機械はFさんのを借りればいい。
耕作放棄地の地主も雑草を茂らせておくよりはるかにマシで、ちょっとでも賃料が入ってくるならなおのこと良い。
耕作放棄地活用のためなら鹿除けの柵設置費も国からの補助があるらしい。
うちのオハナ牧場にとっても景観が整うし、牧草も調達できる。
牧場主良し、田んぼの地主良し、牛も羊も良しの、三方良しだ!
実現しますように!
2022/12/20
アルベルゴ・ディフーゾ西畑!?
殿下地区で美味しい豆乳ソフトクリームを売る「ゴール堂」オーナーがカフェオハナにいらして、新しいプロジェクトの提案。
アルベルゴ・ディフーゾ(albergo diffuso)。
albergoはフランス語でいうauberge オーベルジュ、つまり「宿」。 diffusoは英語ではdiffused, 「分散された」。
「分散された宿」。
イタリア発祥。
「イタリアで少子高齢化による過疎対策、特に「空き家問題」を観光産業で解決しようという取組を指し、集落内の空き家等をホテルとして再生し、レセプション機能を持つ中核拠点を中心に、宿泊施設やレストラン等を水平的にネットワーク化(一体化)するというもの。」
これを越前海岸地域でやったら面白いんじゃないかと。
びっくり❢
私、この言葉は知らなかったけれど、この展開は牧場とカフェを作ったときに既に空き家を手入れして農家民宿にしていくという構想を持っていたからだ。
村の数軒の空き家がホテルの部屋となる。
フロント(レセプション)はカフェオハナ。
レストランもお土産ショップもある。
村全体が一つのホテルなのだ。
越前海岸に点在する過疎の村がホテルとして蘇る!
仲間みんなで手を取り合って実現できたら素敵だ!
いや、きっと実現する!
2022/11/27
福大オハナグループ、フィールドワーク開始!
福井大学西畑キャンパス(笑)。
今日からはインターンシップです。
先ずは、ヤギハウスの掃除から。
糞で汚れたもみ殻敷料を出して新しいもみ殻を敷く。
人懐っこいユキとカルディが作業の邪魔をしに来ます。
きゃあかわいい〜と叫ぶ子!
ヤギが怖くて固まってる子。
もみ殻を初めて見た子。
こういうことの一つひとつを五感で感じることが必要なんですね。
座学(頭だけ)で中山間地域問題を理解しても十分じゃない。
家畜に慣れ家畜たちも彼らに慣れ。
大学生の皆さんが西畑村とオハナ牧場の大ファンになる、そこから次のステージは始まるのだと思います。
ゆっくりとしかし着実に、プロジェクトは進んで行きます!
2022/11/08
干し柿作り活動~!
福井は、今年最後の晴天続きの日々。
このチャンスに私は「柿活」です!
裏山のさらに裏山の村へ渋柿の放置柿を取らせてもらいに出かけて来ました。
その村中に生えている渋柿の木はどれも鈴なり!
住人の方いわく、
「柿の鈴なりは大雪の前兆なんや!」
「熟してボタボタ落ちて腐るから、全部取ってってくれていいわ!」
との嬉しいお言葉!
おかげで軽トラいっぱいもがせていただきました!
来週は干し柿作りウィークです!
2022/10/29
若い世代にバトンタッチ!
@福井大学西畑カレッジ
「中山間地域問題について考える」講座、というか講話かな?!
日本全体の深刻な危機である「中山間地域問題」。
都会住民にもやがては影響が及ぶ大問題である。
その現状と打開の方策を考えるレクチャーを、大学生8人を招いて自宅で開催した。
地元国立大学の優秀な学生の皆さん。
打てば響く太鼓だ。
レジュメも用意して、3時間みっちり話した。
現状を憂うばかりでは埒が明かない。
そうかといって、夢物語を語っても仕方がない。
あれこれ煩悶してもうこれしか無い、と私が結論付け、現在取り組んでいる様々なプロジェクト。
今日は座学だったが、これをもっとリアルに肉感するには、牧場などでの作業も必要かも知れない。そういう実体験の中で、若者なりのひらめきが出てくるかもしれない。
彼らが将来行政や政治の世界に入り、そういう立場から中山間地域問題に向かったとき、今日の私の講義(なんて偉そうなものでは無い)が何かのヒントになれたら本望である。
それとも、「私、この牧場で働きたいです!」と、後継者に立候補してくれるかも!
妄想は無料なので、楽天家の私はそれを明日の農作業の糧にする。
来週も大学生が受講しにやってくる。